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公開番号2024020103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-14
出願番号2022123017
出願日2022-08-01
発明の名称容器洗浄装置
出願人澁谷工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B08B 9/28 20060101AFI20240206BHJP(清掃)
要約【課題】 倒立状態で供給された容器であっても、洗浄後の容器を正立状態で戻すことを目的とする。
【解決手段】 移載位置において、上記移載手段7が倒立状態の容器1を第1容器保持部3Aに供給すると、移動手段4が当該第1容器保持部3Aを移載位置から洗浄位置に移動させる間に、第1回転機構31Aは上記容器1を倒立状態に維持する。
洗浄位置において、洗浄手段8が倒立状態の容器1を洗浄すると、上記移動手段4が第2容器保持部3Bを洗浄位置から移載位置に移動させる間に、第2回転機構31Bが上記容器1を倒立状態から正立状態に回転させる。
これにより上記移載手段7は移載位置において正立状態の容器1を第2容器保持部3Bから取り出すことが可能となる。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
開口部を有する容器を保持する容器保持部と、上記容器保持部を移載位置と洗浄位置との間で移動させる移動手段と、上記容器を供給する供給手段と、上記容器を排出する排出手段と、移載位置に位置した容器保持部への容器の供給および取出しを行う移載手段と、洗浄位置に設けられて容器の内部に洗浄媒体を噴射する洗浄手段とを備え、
上記容器保持部は、上記洗浄位置において容器の開口部を下方に向けた倒立状態とし、上記洗浄手段は倒立状態の容器の下方から洗浄媒体を噴射する容器洗浄装置において、
上記供給手段は倒立状態の容器を供給し、
上記移動手段に容器保持部を回転させる回転機構を設け、
上記移載位置において上記移載手段が倒立状態の容器を容器保持部に供給すると、上記移動手段が当該容器保持部を移載位置から上記洗浄位置に移動させる間に、上記回転機構は上記容器を倒立状態に維持し、
上記洗浄位置において上記洗浄手段が倒立状態の容器を洗浄すると、上記移動手段が当該容器保持部を上記洗浄位置から上記移載位置に移動させる間に、上記回転機構が上記容器を倒立状態から開口部が上方を向いた正立状態にすることを特徴とする容器洗浄装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
上記移載手段は正立状態の容器を容器保持部に供給し、
上記移載位置において上記移載手段が正立状態の容器を容器保持部に供給すると、上記移動手段が当該容器保持部を上記移載位置から上記洗浄位置に移動させる間に、上記回転機構は上記容器を正立状態から倒立状態にし、
上記洗浄位置において上記洗浄手段が倒立状態の容器を洗浄すると、上記移動手段が当該容器保持部を上記洗浄位置から上記移載位置に移動させる間に、上記回転機構は上記容器を倒立状態から正立状態にすることを特徴とする請求項1に記載の容器洗浄装置。
【請求項3】
上記移動手段は公転軸を中心に回転する回転ホイールを有するとともに、上記容器保持部は当該回転ホイールの外周部分に自転軸を介して回転可能に設けられており、
上記回転機構は、上記回転ホイールの公転軸と同軸上に回転可能に設けられた伝達ホイールと、上記容器保持部の自転軸に設けられるとともに、上記伝達ホイールに連動して容器保持部を回転させる受動ローラと、上記伝達ホイールを駆動する駆動手段とを備え、
上記回転ホイールの回転に伴って上記容器保持部が移動すると、上記回転機構の駆動手段が上記伝達ホイールを介して受動ローラを回転させ、上記容器保持部を上記自転軸を中心に回転させることにより、容器を正立状態もしくは倒立状態とすることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の容器洗浄装置。
【請求項4】
上記回転ホイールに、上記公転軸を挟んで対向した位置に第1容器保持部および第2容器保持部を設け、
上記第1容器保持部について、第1伝達ホイールと、第1受動ローラと、第1駆動手段とを設け、さらに上記第2容器保持部について、第2伝達ホイールと、第2受動ローラと、第2駆動手段とを設けたことを特徴とする請求項3に記載の容器洗浄装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は容器洗浄装置に関し、詳しくは開口部を下方に向けた倒立状態の容器の内部に洗浄媒体を噴射する洗浄手段を備えた容器洗浄装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、開口部を有する容器の内部を洗浄する容器洗浄装置として、上記容器を保持する容器保持部と、上記容器保持部を移載位置と洗浄位置との間で移動させる移動手段と、上記容器を供給する供給手段と、上記容器を排出する排出手段と、移載位置に位置した容器保持部への容器の供給および取出しを行う移載手段と、洗浄位置に設けられて容器の内部に洗浄媒体を噴射する洗浄手段とを備えたものが知られている(特許文献1)。
上記特許文献1の容器洗浄装置では、上記移載手段が容器保持部に開口部が上方を向いた容器を供給すると、上記移動手段が上記容器保持部を反転させて容器を倒立状態とし、洗浄手段による洗浄後には再び容器保持部を反転させて容器を正立状態としていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公平2-42556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記特許文献1の容器洗浄装置は、正立状態の容器、すなわち開口部が上方を向いた容器しか処理することができず、開口部が下方を向いた容器については処理することができないという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明は倒立状態で供給された容器を洗浄するとともに洗浄後の容器を正立状態で戻すことが可能な容器洗浄装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち請求項1の発明にかかる容器洗浄装置は、開口部を有する容器を保持する容器保持部と、上記容器保持部を移載位置と洗浄位置との間で移動させる移動手段と、上記容器を供給する供給手段と、上記容器を排出する排出手段と、移載位置に位置した容器保持部への容器の供給および取出しを行う移載手段と、洗浄位置に設けられて容器の内部に洗浄媒体を噴射する洗浄手段とを備え、
上記容器保持部は、上記洗浄位置において容器の開口部を下方に向けた倒立状態とし、上記洗浄手段は倒立状態の容器の下方から洗浄媒体を噴射する容器洗浄装置において、
上記供給手段は倒立状態の容器を供給し、
上記移動手段に容器保持部を回転させる回転機構を設け、
上記移載位置において上記移載手段が倒立状態の容器を容器保持部に供給すると、上記移動手段が当該容器保持部を移載位置から上記洗浄位置に移動させる間に、上記回転機構は上記容器を倒立状態に維持し、
上記洗浄位置において上記洗浄手段が倒立状態の容器を洗浄すると、上記移動手段が当該容器保持部を上記洗浄位置から上記移載位置に移動させる間に、上記回転機構が上記容器を倒立状態から開口部が上方を向いた正立状態にすることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
上記発明によれば、倒立状態で容器が移載位置に供給された場合であっても、移動手段が当該容器を移載位置から洗浄位置に移動させる間に、上記回転機構は上記容器を倒立状態に維持するため、洗浄位置において容器の開口部を下方に向けた状態で洗浄を行うことができる。
しかも本発明によれば、洗浄後の容器を洗浄位置から移載位置まで移動させる間に、回転機構によって上記容器を倒立状態から正立状態にすることができるため、洗浄後の容器を正立状態で取り出すことが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
容器洗浄装置の正立モードを説明する図
容器洗浄装置の倒立モードを説明する図
移動手段および回転機構を説明する平面図
移動手段および回転機構を説明する正面図
正立モードにおける移動手段および回転機構の動作を説明する図
倒立モードにおける移動手段および回転機構の動作を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図示実施形態について説明すると、図1、図2は上部に開口部1aが形成された空の容器1を洗浄する容器洗浄装置2を示しており、下流側に設けられた図示しない充填装置に対して洗浄後の容器1を供給する装置となっている。
上記容器洗浄装置2は、上記容器1を保持する容器保持部3と、上記容器保持部3を移載位置と洗浄位置との間で移動させる移動手段4と、上記容器1を供給する供給手段としての供給コンベヤ5と、上記容器1を排出する排出手段としての排出コンベヤ6と、移載位置に位置した容器保持部3への容器1の供給および取出しを行う移載手段7と、洗浄位置に設けられて容器1の内部に洗浄媒体を噴射する洗浄手段8とを備えており、これらは図示しないコンピュータなどによって構成された制御手段によって制御されるようになっている。
上記容器1は上部にキャップの装着される開口部1aを備えており、複数本の容器1が包装箱9に収容された状態で上記供給コンベヤ5によって供給されるようになっている。
また上記包装箱9には、図1に示すように開口部1aが上方を向いた正立状態の容器1か、もしくは図2に示すように開口部1aが下方を向いた倒立状態の容器1が収容されている。
本実施形態では、上記正立状態の容器1を洗浄する際には図1に示す正立モードで作動し、倒立状態の容器1を洗浄する際には図2に示す倒立モードで作動するようになっている。
そして本実施形態においては、上記正立モードおよび倒立モードのいずれの場合であっても、洗浄後の容器1を正立状態で排出コンベヤ6に排出するようになっている。
【0009】
最初に、上記供給コンベヤ5および排出コンベヤ6について説明すると、これらは上記移動手段4によって移載位置に位置した容器保持部3を挟んだ位置に設けられている。
上記供給コンベヤ5は上記容器1を収容した包装箱9を搬送するとともに、当該包装箱9を供給コンベヤ5の下流端近傍で停止させるようになっており、上記移載手段7が容器1を取り出せるよう、包装箱9の上蓋が開放された状態で搬送するようになっている。
上記排出コンベヤ6は、上記洗浄手段8によって洗浄が終了した容器1を正立状態で受取り、これを図示しない後工程へと搬送するようになっている。
【0010】
上記移載手段7は、上記供給コンベヤ5、移動手段4、排出コンベヤ6の上方にかけて設けられたレール11と、当該レール11に沿って移動するスライダ12と、スライダ12に設けられた昇降可能な保持ヘッド13とから構成されている。
上記保持ヘッド13は正立状態の容器1および倒立状態の容器1のいずれも保持可能な構成を有しており、上記スライダ12によって供給コンベヤ5の上方に位置すると、包装箱9に収容された容器1を保持して、これを移載位置に位置した容器保持部3に移載するようになっている。
なお上記保持ヘッド13として、正立状態の容器1の開口部1aを保持するヘッドと、倒立状態の容器1の底面を保持するヘッドとを、双方を備えてもよく、またはこれらを自動又は手動で交換可能とした構成としてもよい。
また上記洗浄手段8が容器1を洗浄し、移動手段4が当該洗浄後の容器1を保持した容器保持部3を移載位置に移動させると、上記保持ヘッド13が当該容器保持部3の容器1を保持して、これを排出コンベヤ6に移載するようになっている。
(【0011】以降は省略されています)

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