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公開番号2024074563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185812
出願日2022-11-21
発明の名称殺菌機能付きグリッパ
出願人澁谷工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B25J 15/00 20060101AFI20240524BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】グリッパの殺菌を省スペースで効率的に行う。
【解決手段】殺菌機能付きグリッパ20は、容器などの物品Mを把持する一対のグリップ部材23、24を備える。グリップ部材23の先端側内側面には、物品Mに当接する1つの当接部23Aが設けられ、当接部23Aの前後には紫外線照射部26B、26Cが設けられる。グリップ部材24の先端側内側面には、2つの当接部24A、24Bが設けられ、その間には紫外線照射部26Aが設けられる。殺菌処理時、グリッパ20をグリップ部材23、24が最接近する殺菌状態として紫外線照射部26Aから当接部23Aに紫外線が照射され、紫外線当接部26B、26Cから当接部24A、24Bに紫外線が照射されて、物品Mとの当接部を殺菌する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
物品を把持する一対のグリップ部材を備え、
前記各グリップ部材に紫外線照射手段を設けて、各グリップ部材の物品との当接部を紫外線で殺菌することを特徴とする殺菌機能付きグリッパ。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
上記各グリップ部材に設けた紫外線照射手段が、互いに他方のグリップ部材の当接部に紫外線を照射することを特徴とする請求項1に記載の殺菌機能付きグリッパ。
【請求項3】
上記各グリップ部材に、上記当接部が形成される先端側内側面に照射面を位置させて上記紫外線照射手段を設けるとともに、紫外線を透過させる部材により上記当接部を構成して前記照射面上に設け、
当該当接部を構成する部材に紫外線を照射して当接部の表面を殺菌することを特徴とする請求項1に記載の殺菌機能付きグリッパ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を把持するグリッパの物品との当接部に対して殺菌処理を行う殺菌機能付きグリッパに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
内部が無菌状態に維持されるアイソレータ内に、物品を把持するグリッパを備えたロボットを設置して、容器や資材をハンドリングすることで細胞培養作業の自動化が行われている(特許文献1)。このようなアイソレータ内の無菌空間に外部から資材等の物品を搬入する場合は、アイソレータ内を外部に直接開放することはせず、一旦パスボックスに物品を収容してパスボックス内で過酸化水素蒸気等の除染ガスを使用して物品の表面を完全に除染する。しかし、搬入する物品が細胞懸濁液を収容した容器などの場合、細胞が適正温度以上の温度に曝されることや、容器表面やパスボックス内面に付着した有害な除染成分の除去に時間を要することから、パスボックス内での除染は行わずに作業者がグローブ操作により容器の表面をアルコール等の殺菌液を染み込ませた不織布で拭くことで清浄化して、アイソレータに搬入している(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5163886号公報
特許第6386228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のように手作業により容器の拭き取り作業を行う場合、除染が不十分な可能性があり、細胞懸濁液やその他汚染物質が容器の表面に付着したままアイソレータ内に持ち込まれるリスクがある。アイソレータ内の容器はグリッパでハンドリングされるため、容器が汚染されているとグリッパを介して汚染がアイソレータ内に広がり得る。
【0005】
本発明は、無菌空間内におけるグリッパの殺菌を省スペースで効率的行うことを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の発明である殺菌機能付きグリッパは、物品を把持する一対のグリップ部材を備え、前記各グリップ部材に紫外線照射手段を設けて、各グリップ部材の物品との当接部を紫外線で殺菌することを特徴としている。
【0007】
本発明の第2の発明である殺菌機能付きグリッパは、第1の発明において、上記各グリップ部材に設けた紫外線照射手段が、互いに他方のグリップ部材の当接部に紫外線を照射することを特徴としている。
【0008】
本発明の第3の発明である殺菌機能付きグリッパは、第1の発明において、上記各グリップ部材に、上記当接部が形成される先端側内側面に照射面を位置させて上記紫外線照射手段を設けるとともに、紫外線を透過させる部材により上記当接部を構成して前記照射面上に設け、当該当接部を構成する部材に紫外線を照射して当接部の表面を殺菌することを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、無菌空間内におけるグリッパの殺菌を省スペースで効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
発明の第1実施形態である殺菌機能付きグリッパを採用したアイソレータシステムの配置を示す平面図である。
物品を把持する第1実施形態のグリッパの平面図である。
第1実施形態においてグリッパの殺菌処理を行うときのグリップ部材の配置を示すグリッパの平面図である。
グリップ部材の先端側内側面における当接部と紫外線照射面の配置を示す斜視図である。
第2実施形態のグリッパの平面図である。
第2実施形態のグリップ部材における当接部と紫外線照射面の配置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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