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公開番号2024008637
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-19
出願番号2022110662
出願日2022-07-08
発明の名称接合構造
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20240112BHJP(建築物)
要約【課題】強度面や意匠面に優れた柱と梁の接合構造等を提供する。
【解決手段】接合構造1は、柱2と梁4を接合するものである。柱2は、外周部の外郭木材21の内側にコンクリートCを充填して構成され、梁4は、柱2の側方に配置され、柱2から外側へと水平方向に突出する鋼棒25が、梁4に挿入される。梁4は、梁軸方向に平行な鉛直面で分割された複数の木部材41を組み合わせて形成され、木部材41同士の対向面に溝411が形成され、鋼棒25が溝411によって形成された空間内に配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
柱と梁の接合構造であって、
前記柱は、外周部に位置する外郭木材の内側にコンクリートを充填して構成され、
前記梁は、前記柱の側方に接合され、
前記柱から外側へと水平方向に突出する鋼棒が、前記梁に挿入されたことを特徴とする接合構造。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記外郭木材の前記梁に対応する位置に開口が形成され、
前記鋼棒が前記開口に通され、
前記開口に前記コンクリートが充填されたことを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項3】
前記開口に鋼板が配置されたことを特徴とする請求項2記載の接合構造。
【請求項4】
前記梁が、梁軸方向に平行な面で分割された複数の木部材を組み合わせて形成され、
前記木部材同士の対向面の少なくとも一方に溝が形成され、前記鋼棒が前記溝に配置されたことを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項5】
前記梁はダブルビームであり、前記ダブルビームの2本の前記梁のそれぞれが、梁軸方向に平行な鉛直面で分割された2つの木部材を組み合わせて形成され、
前記溝が、当該2つの木部材のそれぞれに形成されたことを特徴とする請求項4記載の接合構造。
【請求項6】
前記柱のコンクリートに主筋が埋設され、当該コンクリート内ではフープ筋が省略されたことを特徴とする請求項1記載の接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柱と梁の接合構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
柱と梁を木部材とした木造ラーメン架構における木部材同士の接合時には、GIR(Glue In Rod)など、一方の木部材から突出する鋼材を他方の木部材の材軸方向の孔に挿入することが多く行われており、当該孔に接着材等の充填材を充填することで、木部材同士を剛接合することができる(例えば、特許文献1など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-8273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に柱と梁の繊維方向は直交するため、柱と梁の接合部に上記の工法を適用すると、GIR等の鋼材がいずれかの部材の繊維直交方向に挿入されることになり、架構の強度が、繊維方向に比べ強度の低い繊維直交方向の強度で決まってしまうという課題が生じる。
【0005】
さらに、木部材は耐火性能が必要となる場合があり、その際は耐火被覆で表面を覆う必要があるが、それでは木造本来の美さを表現できない。
【0006】
加えて、木部材同士の接合に前記の工法を用いると、鋼材を木部材の孔に挿入するために、当該木部材を材軸方向に移動させる必要が生じる。特に、当該木部材が梁である場合、これを梁軸方向に移動させるだけのスペースが無いことも多く、施工が難しくなる。また木部材の材軸方向に孔をあける際にも、削孔技術の面(例えば削孔具の長さなど)から深さ方向の削孔限界があり、鋼棒の定着長が削孔限界により制限される。
【0007】
本発明は前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、強度面や意匠面に優れた柱と梁の接合構造等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するための本発明は、柱と梁の接合構造であって、前記柱は、外周部に位置する外郭木材の内側にコンクリートを充填して構成され、前記梁は、前記柱の側方に接合され、前記柱から外側へと水平方向に突出する鋼棒が、前記梁に挿入されたことを特徴とする接合構造である。
【0009】
本発明では、柱をコンクリートと木の合成構造とし、柱から突出する鋼棒を梁に挿入することで柱と梁の接合を行う。これにより、本発明では柱の外観を木現しとして意匠面で優れた架構とでき、且つ、柱は内部にコンクリートを有することで耐火性能に優れたものとなる。また柱にコンクリートを用いているので、前記したように、鋼棒が繊維直交方向に配置されて強度上の課題が生じるのを回避でき、強度面でも優れた架構とできる。
【0010】
前記外郭木材の前記梁に対応する位置に開口が形成され、前記鋼棒が前記開口に通され、前記開口に前記コンクリートが充填されることが望ましい。前記開口に、鋼板が配置されることも望ましい。
外郭木材の梁に対応する位置を開口させ、当該開口にコンクリートが充填される構造とすることで、接合構造の剛性と耐力を高めやすくなり、鋼棒を開口に通して配置することで施工も容易になる。また開口に鋼板を配置することで、鋼板をコンクリート充填時の型枠として機能させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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