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公開番号2024005548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-17
出願番号2022105763
出願日2022-06-30
発明の名称歯ブラシ
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A46B 5/00 20060101AFI20240110BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】ハンドル体の両面に閉鎖空間や略閉鎖空間を有するデザインを施す場合でも、成形不良が抑制される、意匠性に優れた歯ブラシを提供することを目的とする。
【解決手段】ヘッド部及び把持部を有するハンドル体10を備え、前記ヘッド部の正面に刷毛部を有する歯ブラシにおいて、ハンドル体10はハンドル本体30の少なくとも一部が被覆部40で被覆され、ハンドル体10の長軸方向に垂直な方向から見て、ハンドル本体30の一方の側に第1空間50、他方の側に第2空間60を設け、第1空間50と第2空間60を第1貫通路31で繋げる、第2の樹脂が第1空間50から第1貫通路31を通じて第2空間60まで到達するようにし、それら第1空間50、第1貫通路31及び第2空間60に第2の樹脂が充填される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ヘッド部及び把持部を有するハンドル体を備え、前記ヘッド部の正面に刷毛部を有する歯ブラシであって、
前記ハンドル体は、芯棒を含むハンドル本体と、前記ハンドル本体の少なくとも一部を被覆する被覆部と、を有し、
前記ハンドル本体は第1の樹脂で構成され、前記被覆部は第2の樹脂で構成され、
前記ハンドル体の長軸方向に垂直な方向から見て、前記ハンドル本体は、一方の側に、周囲がすべて壁に囲われた閉鎖空間、又は周囲が一部を除いて壁に囲われた略閉鎖空間からなる第1空間を有し、且つ、他方の側に、周囲がすべて壁に囲われた閉鎖空間、又は周囲が一部を除いて壁に囲われた略閉鎖空間からなる第2空間を有し、
前記第1空間と前記第2空間はいずれも前記ハンドル体の表面に開口しており、
前記第1空間と前記第2空間は前記ハンドル本体を貫通する少なくとも1つの第1貫通路で繋がり、前記第2の樹脂が前記第1空間から前記第1貫通路を通じて前記第2空間まで到達するようになっており、
前記第1空間、前記第1貫通路及び前記第2空間に前記第2の樹脂が充填されている、歯ブラシ。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記第1貫通路は、前記第1空間を囲う壁の内側、且つ前記第2空間を囲う壁の内側に位置し、
前記ハンドル本体に、前記第2空間を囲う壁の外側の領域と前記第1空間とを繋ぐ第2貫通路が形成され、前記第2の樹脂が、前記第2貫通路から前記第1空間に入り、さらに前記第1貫通路を通じて前記第2空間まで到達するようになっており、
前記第2貫通路、前記第1空間、前記第1貫通路及び前記第2空間に前記第2の樹脂が充填されている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記第1空間が閉鎖空間である、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記第1空間が閉鎖空間であり、且つ前記第2空間が閉鎖空間である、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
前記第1空間を開口側から正面視したときの開口面積をS
A1
(mm

)、当該第1空間に繋がる前記第1貫通路の通路断面積の総和をS
B1
(mm

)としたとき、

A1
/S
B1
が1.0以上60.0以下である、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
【請求項6】
前記第1空間を囲う壁、及び前記第2空間を囲う壁が前記芯棒上に設けられ、且つ前記第1貫通路及び前記第2貫通路が前記芯棒を貫通している、請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項7】
前記ハンドル本体の長軸方向に垂直な断面において、前記第1空間を囲う壁が前記芯棒の外側に配置されており、前記第1貫通路が前記芯棒を貫通している、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
【請求項8】
前記第1空間を開口側から正面視したときの開口面積をS
A1
(mm

)、前記第2空間を開口側から正面視したときの開口面積をS
A2
(mm

)としたとき、S
A1
≧S
A2
を満たす、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯ブラシに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
硬質樹脂で構成されたハンドル本体の把持部などに軟質樹脂が被覆されたハンドル体を備える歯ブラシは、グリップ性が高く、使用時に安心感を与える(例えば、特許文献1、2)。
このような歯ブラシは、一次金型を用いた射出成形によって得たハンドル本体を二次金型内に配置し、二次金型内に軟質樹脂を射出充填してハンドル体を成形する、いわゆる二色成形によって製造される。
【0003】
上記の機能性付与以外に、二色成形によって、ハンドル体の形状や色を工夫し、表面にロゴやモチーフを入れることで歯ブラシの意匠性が向上し、商品の魅力が高まる。
ロゴやモチーフを入れる方法としては、ハンドル本体と被覆部を異なる色とし、ハンドル本体を一部露出させて縁取る方法、ホットスタンプや転写シールを付与する方法が主流である。
この中で、製造上、最も工夫が必要な方法は、前述のハンドル本体を一部露出させて縁取る方法である。
例えば、内側が空洞で周囲が壁に囲まれることで、内側に閉鎖空間を有する「О」のようなロゴやモチーフを形成する場合、ハンドル本体に閉鎖空間のある側と、その反対側へと通じる貫通孔を設け、「О」のようなロゴやモチーフが設けられていない閉鎖空間の反対側から、貫通孔を通じて閉鎖空間に軟質樹脂を流し込む方法が、従来技術として知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-299450号公報
特開2002-336049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来技術では、「О」などの内部が空洞で周囲が全て壁に囲まれた閉鎖空間や、「V」などの一部を除いて壁に囲まれた略閉鎖空間を有する文字や模様(ロゴやモチーフ)を、ハンドル体の一方側に設けると共に、その反対側にも同様のロゴやモチーフを設ける場合、従来技術では、成形の困難性を要する。具体的には、一方側にロゴ等がある場合と比べて、双方にロゴ等があると、双方へと通じる貫通孔の設置位置がロゴ等によって制限されてしまうことで、適切に設けないと、成形時の射出圧が分散されてしまい、貫通孔に向かって上手く樹脂が流れず、その結果、それら閉鎖空間や略閉鎖空間の全体に軟質樹脂を充分に行き渡らせることが難しく、成形不良が生じることがある。
そのため、従来は、閉鎖空間や略閉鎖空間を有する文字や模様(ロゴやモチーフ)はハンドル体における正面(ヘッド部の植毛面側の表面)か背面のいずれか一方のみに設けられており、デザインの設計自由度に制限があった。
これらの事情から、本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、双方にロゴ等を有する二色成形の歯ブラシの実現には、ロゴ等や貫通孔の位置・配置を制御することで、二次側樹脂の射出圧を低減させないことが有効であることを見出し、本発明に至った。
【0006】
本発明は、ハンドル体の両面に閉鎖空間や略閉鎖空間を有するデザインを施す場合でも、成形不良が抑制される、意匠性に優れた歯ブラシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の構成を含む。
[1]ヘッド部及び把持部を有するハンドル体を備え、前記ヘッド部の正面に刷毛部を有する歯ブラシであって、
前記ハンドル体は、芯棒を含むハンドル本体と、前記ハンドル本体の少なくとも一部を被覆する被覆部と、を有し、
前記ハンドル本体は第1の樹脂で構成され、前記被覆部は第2の樹脂で構成され、
前記ハンドル体の長軸方向に垂直な方向から見て、前記ハンドル本体は、一方の側に、周囲がすべて壁に囲われた閉鎖空間、又は周囲が一部を除いて壁に囲われた略閉鎖空間からなる第1空間を有し、且つ、他方の側に、周囲がすべて壁に囲われた閉鎖空間、又は周囲が一部を除いて壁に囲われた略閉鎖空間からなる第2空間を有し、
前記第1空間と前記第2空間はいずれも前記ハンドル体の表面に開口しており、
前記第1空間と前記第2空間は前記ハンドル本体を貫通する少なくとも1つの第1貫通路で繋がり、前記第2の樹脂が前記第1空間から前記第1貫通路を通じて前記第2空間まで到達するようになっており、
前記第1空間、前記第1貫通路及び前記第2空間の全体に前記第2の樹脂が充填されている、歯ブラシ。
[2]前記第1貫通路は、前記第1空間を囲う壁の内側、且つ前記第2空間を囲う壁の内側に位置し、
前記ハンドル本体に、前記第2空間を囲う壁の外側の領域と前記第1空間とを繋ぐ第2貫通路が形成され、前記第2の樹脂が、前記第2貫通路から前記第1空間に入り、さらに前記第1貫通路を通じて前記第2空間まで到達するようになっており、
前記第2貫通路、前記第1空間、前記第1貫通路及び前記第2空間の全体に前記第2の樹脂が充填されている、[1]に記載の歯ブラシ。
[3]前記第1空間が閉鎖空間である、[1]又は[2]に記載の歯ブラシ。
[4]前記第1空間が閉鎖空間であり、且つ前記第2空間が閉鎖空間である、[1]又は[2]に記載の歯ブラシ。
[5]前記第1空間を開口側から正面視したときの開口面積をS
A1
(mm

)、当該第1空間に繋がる前記第1貫通路の通路断面積の総和をS
B1
(mm

)としたとき、S
A1
/S
B1
が1.0以上60.0以下である、[1]又は[2]に記載の歯ブラシ。
[6]前記第1空間を囲う壁、及び前記第2空間を囲う壁が前記芯棒上に設けられ、且つ前記第1貫通路及び前記第2貫通路が前記芯棒を貫通している、[2]に記載の歯ブラシ。
[7]前記ハンドル本体の長軸方向に垂直な断面において、前記第1空間を囲う壁が前記芯棒の外側に配置されており、前記第1貫通路が前記芯棒を貫通している、[1]又は[2]に記載の歯ブラシ。
[8]前記第1空間を開口側から正面視したときの開口面積をS
A1
(mm

)、前記第2空間を開口側から正面視したときの開口面積をS
A2
(mm

)としたとき、S
A1
≧S
A2
を満たす、[1]又は[2]に記載の歯ブラシ。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ハンドル体の両面に閉鎖空間や略閉鎖空間を有するデザインを施す場合でも、成形不良が抑制される、意匠性に優れた歯ブラシを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態の一例の歯ブラシの概略構成を示した側面図である。
図1の歯ブラシの正面図である。
図1の歯ブラシの背面図である。
図1の歯ブラシにおけるハンドル本体の概略構成を示した正面図である。
図4のハンドル本体の側面図である。
図3の歯ブラシのA-A断面図である。
図3の歯ブラシのB-B断面図である。
図3の歯ブラシのC-C断面図である。
閉鎖空間及び略閉鎖空間の定義を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の歯ブラシについて、一例を示し、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において例示される図の寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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