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公開番号2024021493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124344
出願日2022-08-03
発明の名称歯ブラシ
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A46B 3/16 20060101AFI20240208BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】狭所での操作性をより一層向上させて、狭所での歯や歯茎の清掃をさらに効果的に行うことのできる、平線を用いた植毛方法による歯ブラシを提供する。
【解決手段】平線18を用いて複数の毛束16が各々植設されている歯ブラシ10であって、植毛台13は、曲げ弾性率が2000MPa以上で且つ引張降伏応力が50MPa以上の樹脂を用いて形成されていると共に、1.5~2.5mmの厚さを有している。平線18は、当該平線18の打込み方向Zと交差する長さ方向に延在する溝18aを両側の側面に備える、溝付平線となっている。植毛孔15の孔深さをD、孔径をW、平線の厚さをT、平線高さをHとした場合に、計算式D-(W-T)/2-Hによって得られる値が、全ての前記植毛孔について、0以上0.2以下となっている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、歯ブラシ本体の植毛台に形成された複数の植毛孔に、平線を用いて各々植設されている歯ブラシであって、
前記植毛台は、曲げ弾性率が2000MPa以上で且つ引張降伏応力が50MPa以上の樹脂を用いて形成されていると共に、1.5~2.5mmの厚さを有しており、
前記平線は、当該平線の打込み方向と交差する長さ方向に延在する溝を側面に備える、溝付平線となっており、
前記植毛孔の孔深さをD、孔径をW、前記平線の厚さをT、前記平線の高さをHとした場合に、計算式D-(W-T)/2-Hによって得られる値が、全ての前記植毛孔について、0以上0.2以下となっている歯ブラシ。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記植毛台を形成する、曲げ弾性率が2000MPa以上で且つ引張降伏応力が50MPa以上の樹脂は、ポリブチレンテレフフタレート樹脂、またはポリアセタール樹脂である請求項1記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記孔深さDの値が1.0mm以上2.2mm以下であり、前記孔径Wの値が0.8mm以上2.0mm以下であり、前記平線の厚さTの値が0.14mm以上0.26mm以下であり、前記平線の高さHの値が0.6mm以上1.4mm以下である、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯ブラシに関し、特に、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、歯ブラシ本体の植毛台に形成された複数の植毛孔に、平線を用いて各々植設されている歯ブラシに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
歯ブラシは、複数本のブリッスルを束ねてなるタフト(毛束)を、例えば植毛台の植毛面に形成された複数の植毛孔に、好ましくは平線を打ち込む方法によって植設固定することにより、融着植毛等による他の方法と比較して、効率良く安定した状態で形成することができる。また、歯ブラシは、前歯、奥歯等の歯の種類や、歯間部、歯面部、歯頸部、歯裏部等の歯の部位に応じた適切な刷掃を効率良く行って、歯垢等を効果的に除去できるように、また刷掃時に良好な感触が得られるように、毛束の配置やブリッスルの毛先の形状等に様々な工夫がなされている。
【0003】
例えば、歯ブラシ本体の植毛台の厚さをできるだけ薄く形成し、口腔内の狭所での操作性を向上させることによって、狭所での歯や歯肉の清掃をより効果的に行うことを可能にする歯ブラシを得ることができると考えられる。例えば、特許文献1には、植毛台の厚さを2mm以上、4.5mm以下とした歯ブラシが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-183275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
引用文献1に記載の歯ブラシでは、平線を用いた植毛方法を採用し、コスト増および生産性の低下を招くことなく、口腔内の清掃効果、及び毛開き耐久性の向上を実現できるようにしたものであるが、近年の口腔内の衛生環境への関心の高まりから、歯ブラシ本体の植毛台の厚さをさらに薄く形成することを可能にして、口腔内の狭所での操作性をより一層向上させることのできる技術の開発が望まれている。
【0006】
本発明は、平線を用いた植毛方法によって、コスト増および生産性の低下を回避しつつ、口腔内の狭所での操作性をより一層向上させて、狭所での歯や歯茎の清掃をさらに効果的に行うことのできる歯ブラシに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、歯ブラシ本体の植毛台に形成された複数の植毛孔に、平線を用いて各々植設されている歯ブラシであって、前記植毛台は、曲げ弾性率が2000MPa以上で且つ引張降伏応力が50MPa以上の樹脂を用いて形成されていると共に、1.5~2.5mmの厚さを有しており、前記平線は、当該平線の打込み方向と交差する長さ方向に延在する溝を側面に備える、溝付平線となっており、前記植毛孔の孔深さをD、孔径をW、前記平線の厚さをT、前記平線の高さをHとした場合に、計算式D-(W-T)/2-Hによって得られる値が、全ての前記植毛孔について、0以上0.2以下となっている歯ブラシである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の歯ブラシによれば、平線を用いた植毛方法によって、コスト増および生産性の低下を回避しつつ、口腔内の狭所での操作性をより一層向上させて、狭所での歯や歯茎の清掃をさらに効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの平面図である。
図2は、本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの側面図である。
図3は、本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシの植毛部の平面図である。
図4(a)は、平線を用いて毛束が各々植設された植毛孔の拡大略示平面図、図4(b)は、図4(a)のA-Aに沿った拡大拡大略示平面図である。
図5は、溝付平線の説明する略示斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシ10は、図1~図3に示すように、把持部12と植毛台13とこれらを連結する首部14とからなる歯ブラシ本体11の、植毛台13に形成された複数の植毛孔15に、複数本のブリッスル17を束ねてなる毛束(タフト)16を、平線18(図4(a)、(b)参照)を用いて各々植設(植毛)することによって構成される。本実施形態の歯ブラシ10は、平線18を用いた植毛方法によって、コスト増および生産性の低下を招くことなく、また植毛台13の厚さを薄く抑えることで、口腔内の狭所での操作性をより一層向上させて、狭所での歯や歯茎の清掃を、さらに効果的に行うことができるようにする機能を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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