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公開番号2023173170
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-07
出願番号2022085236
出願日2022-05-25
発明の名称歯ブラシ
出願人個人
代理人
主分類A46B 9/04 20060101AFI20231130BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】従来の360°型歯ブラシはディスク型ブラシ毛とスペーサーなど複数の部品点数が必要であり製造コストが高く、猫などの小動物の歯のブラッシングに耐えられる強度がなかった。それらの問題を解決した製品を提供する。
【解決手段】ブラシヘッド中心部パーツ(9)にらせん状の溝(9a)を施し、その溝にワイヤーで挟持固定したブラシ毛(5)を巻きつけ、ブラシヘッド上部パーツ(10)とブラシヘッド下部パーツ(11)との両方のボス(10a)(11b)を貫通孔(9d)に嵌め込んで固定する。らせん構造のブラシヘッドにすることで部品点数が従来の360°型歯ブラシよりも大幅削減でき、製造コストが抑えられる。ブラシ毛(5)の金属ワイヤーと溝(9a)により猫などの小動物が歯のブラッシングの際に噛んでしまっても破損しにくい仕様である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
2本のワイヤーで挟持固定され、毛先を一方向に揃えたブラシ毛をブラシヘッドの周方向にらせん状に配置したことを特徴とする歯ブラシ。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記ブラシヘッドと持ち手を有し、前記ブラシヘッドと前記持ち手とが分離できることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記ブラシヘッドを挟んだ対角上に、前記ブラシヘッドと平行に、前記ブラシヘッドと前記持ち手との間からブラシヘッドの方向に延伸する棒状の突起物を設けたことを特徴とする請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記突起物は前記ブラシヘッドの周方向に回転することを特徴とする請求項3に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
ブラシヘッド中心部パーツの周方向にらせん状の溝を設け、
ブラシヘッド上部パーツのボスにブラシ毛を挟持固定したワイヤーの一端のループを嵌め込み、
前記ブラシヘッド上部の貫通孔にブラシヘッド上部パーツのボスを嵌め込み、
前記ブラシ毛を挟持固定したワイヤーを前記溝に沿って巻きつけて、
前記ブラシヘッド下部の貫通孔に前記ワイヤーの他端を嵌め込み、
前記ブラシヘッド下部の貫通孔にブラシヘッド下部パーツのボスを嵌め込み、
前記ブラシヘッドと前記ブラシヘッド上部パーツを接続し、さらに前記ブラシヘッドと前記ブラシヘッド下部パーツを接続する
歯ブラシの製造方法。
【請求項6】
ブラシヘッドの周方向にらせん状の溝を設け、
該らせん状の溝の一端に設けた孔に、ブラシ毛を挟持固定したワイヤーの一端を嵌め込み固定し、該ワイヤーを前記溝に沿って巻きつけて、
前記らせん状の溝の他端に設けた孔に前記ワイヤーの他端を嵌め込み固定し、
前記一端に設けた孔と前記他端に設けた孔とに樹脂を充填する
歯ブラシの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシヘッドにワイヤーで挟持固定したブラシ毛をらせん状に配置した歯ブラシと、その製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
市販されている歯ブラシの多くが樹脂製のブラシ用糸束を二つ折りにした後に、ブラシ台座に空けられた穴に差し込み金属パーツでブラシ用糸束を固定するという植込み型歯ブラシである。従来のディスク型の歯ブラシはディスク型に加工されたブラシ毛単独を複数枚、もしくはディスク型ブラシ毛とスペーサーを交互に複数枚、くびれさせたヘッド部分に重ねて嵌め込み先端を溶解し固定するものである(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許登録3646118号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在市販されているディスク型の歯ブラシは、くびれたヘッド部分に複数枚のディスク型ブラシ毛を嵌め込み、固定して製造されたものである。猫などの小動物の奥歯を磨くにはブラシの持ち手を回転させる動きによって、ブラシヘッドを軸回転させて使用するのが効果的なブラッシング方法であるが、それにはヘッド部分を噛んでディスク型ブラシ毛が容易に破損してしまうため、奥歯で噛んで圧力が加わっても破損しにくい強度の高い歯ブラシが必要であった。
【0005】
また、現在市販されているディスク型の歯ブラシは、ブラシ部分を製造する為にディスク型に加工されたブラシ毛とブラシ間に入れるスペーサーも複数個必要となる。多くの部品を組み立て、検査にも多くの人員を要し製造コストが高くなるため、必要部品が少なくコストが抑えられる製造方法が必要である。
【0006】
従来のディスク型の歯ブラシはブラシヘッドと持ち手の一体型であり、ディスク型ブラシ毛が破損した場合に歯ブラシ全体を新品に交換していたので、プラスチックごみ削減という社会的観点からも問題があった。
【0007】
猫の好むペーストなどを付けたブラシヘッドを舐めたり噛んだりしている隙にブラシ本体を軸回転させると食べカスや歯垢が落ちやすいが、持ち手が不安定で回転させにくかった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明1の歯ブラシは周方向にワイヤーで挟持固定したブラシ毛をらせん状に配置したことを特徴とする。ブラシ毛をワイヤーで挟持固定することで小動物の歯が当たっても容易に破損しない。更にらせん状に配置することによって複数のディスク型ブラシが不要となり、製造コストを抑制することができる。
【0009】
また、本発明2の歯ブラシは本発明1において、ブラシヘッドと持ち手とが分離できることを特徴とする。このようにすることによってブラシ毛が破損した場合に、ブラシヘッドだけを交換し、持ち手を再利用することでプラスチックごみを減らすことができる。
【0010】
また、本発明3の歯ブラシは、ブラシヘッドを挟んだ対角上に、ブラシヘッドと平行に、ブラシヘッドと持ち手との間から延伸する棒状の突起物を設けたことを特徴とする。このようにすることによって、動物の歯は棒状の突起物に当たり、それ以上噛むことができなくなるため、ブラシヘッドの損傷を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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