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公開番号2024004751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-17
出願番号2022104554
出願日2022-06-29
発明の名称歯ブラシ
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A46B 15/00 20060101AFI20240110BHJP(ブラシ製品)
要約【課題】毛束の配置の自由度を確保しつつ、低電力で歯肉を効率良く加熱することができる歯ブラシを提供する。
【解決手段】歯ブラシは、ヘッド部10と、複数の毛束11と、発熱体と、を備えている。毛束11は、ヘッド部10の前面から突出する。発熱体は、膜状ヒータ13によって構成されている。膜状ヒータ13、ヘッド部10の外表面のうちの、毛束11の突出領域A1から離間した位置に少なくとも配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ヘッド部と、
前記ヘッド部の前面から突出する毛束と、
前記ヘッド部に配置された電熱式の発熱体と、を備え、
前記発熱体は、膜状ヒータによって構成されるとともに、前記ヘッド部の外表面のうちの、前記毛束の突出領域から離間した位置に少なくとも配置されている、歯ブラシ。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記膜状ヒータは、一方向に長い帯状とされるとともに、前記ヘッド部の外周縁部に沿って配置されている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記ヘッド部の外周縁部には、前記ヘッド部の外周側面から前記突出領域および、または背面の中央領域に向かって傾斜する傾斜面が設けられ、
前記膜状ヒータは、前記傾斜面に沿って配置されている、請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記傾斜面は、前記外表面の外側に向かって凸に湾曲した湾曲面である、請求項3に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
前記膜状ヒータは、前記ヘッド部の外周の最外郭の全長の25%以上の範囲にわたって配置されている、請求項2または3に記載の歯ブラシ。
【請求項6】
前記膜状ヒータは、ヒータ本体の少なくとも外側に臨む面が樹脂材料から成る被覆部によって覆われている、請求項1または2に記載の歯ブラシ。
【請求項7】
前記ヘッド部の前記外周縁部には、内側側面の少なくとも一部が前記傾斜面に連続し前記膜状ヒータの幅方向の一端側を受容する嵌合溝が設けられている、請求項3または4に記載の歯ブラシ。
【請求項8】
前記ヘッド部は、
前記毛束を支持する毛束支持ブロックと、
前記毛束支持ブロックが脱着可能に取り付けられるベースブロックと、を備え、
前記膜状ヒータは、前記ベースブロックに配置されている、請求項1または2に記載の歯ブラシ。
【請求項9】
前記ヘッド部のうちの、前記毛束の突出する突出領域と前記膜状ヒータの間には、当該突出領域の熱伝導率よりも熱伝導率の小さい熱遮断部が配置されている、請求項1または2に記載の歯ブラシ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯ブラシに関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ブラシによる口腔内の清掃時に歯肉に温熱刺激を付与する機能を備えた歯ブラシが案出されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1に記載の歯ブラシは、毛束(ブラシ)が突出する樹脂製のヘッド部の内部に金属線から成る発熱部が配置されている。発熱部は、電源から電力が供給されることにより、ヘッド部の温度を約40℃乃至50℃に保つように発熱する。
【0004】
特許文献2に記載の歯ブラシは、ヘッド部の前面のうちの、毛束(ブラシ)の付根部の近傍領域に近赤外線LEDが配置されている。近赤外線LEDは、電源から電力が供給されることにより、毛束の付根部の近傍部分から口腔内の歯肉に近赤外線を照射する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2006/068215号
特開2001-299454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の歯ブラシは、金属線から成る発熱部が樹脂製のヘッド部の内側に配置されているため、口腔内の歯肉に充分な熱量を伝達するためには、発熱部に大きな電力を供給しなければならない。現在、低電力化の観点からは、発熱部での消費電力の低減が望まれている。
【0007】
また、特許文献2に記載の歯ブラシは、近赤外線LEDがヘッド部の前面のうちの毛束の付根部の近傍領域に配置されているため、口腔内の清掃に望ましい毛束の配置が近赤外線LEDによって制限され易い。口腔内の清掃力を高める観点からは、毛束の配置の自由度を高めることが望まれている。
【0008】
そこで本発明は、毛束の配置の自由度を確保しつつ、低電力で歯肉を効率良く加熱することができる歯ブラシを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様の歯ブラシは、ヘッド部と、前記ヘッド部の前面から突出する毛束と、前記ヘッド部に配置された電熱式の発熱体と、を備え、前記発熱体は、膜状ヒータによって構成されるとともに、前記ヘッド部の外表面のうちの、前記毛束の突出領域から離間した位置に少なくとも配置されている。
【0010】
本構成の歯ブラシは、発熱体が膜状ヒータによって構成されているため、発熱体である膜状ヒータをヘッド部の外表面の形状に柔軟に追従させて配置することができる。このため、ヘッド部が口腔内に挿入されて歯肉に近接、若しくは、当接するときに、膜状ヒータによって歯肉を効率良く加熱することができる。
また、本構成の歯ブラシは、発熱体である膜状ヒータがヘッド部の外表面のうちの、毛束の突出領域から離間した位置に少なくとも配置されているため、発熱体が口腔内の清掃に望ましい毛束の配置を制限する不都合が生じにくい。
(【0011】以降は省略されています)

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