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公開番号2023172163
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-06
出願番号2022083781
出願日2022-05-23
発明の名称潜熱回収式熱交換器
出願人リンナイ株式会社
代理人弁理士法人青莪
主分類F28F 17/00 20060101AFI20231129BHJP(熱交換一般)
要約【課題】燃焼排ガスが後方から前方に流れる筐体1内部の熱交換室11に吸熱パイプ2を配置した潜熱回収式熱交換器であって、熱交換室11の前端部の上部と下部に、燃焼排ガスを一旦下方に迂回させる上部ガイド板3とこれとの間に排気口13に至る排気流路14を画成する下部ガイド板4とが設けられ、更に、下部ガイド板4上に向かうドレン水を熱交換室11の底面前端部に凹設したドレン受け部112に流下させる落水口5が設けられるものにおいて、落水口5での風切り音の発生を防止できるようにする。
【解決手段】下部ガイド板4の後端4aをドレン受け部112の後側壁112aの上端部よりも前方に位置させて、両者間に生ずる隙間で落水口5を構成する。また、下部ガイド板4の後端4aに、ドレン受け部112の後側壁112aから前方に離れた位置で下方にのびる垂下片部44を延設する。下部ガイド板4の後端4aに折返し部を延設してもよい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
燃焼排ガスが後方から前方に流れる内部の熱交換室を有する筐体と、熱交換室に配置した複数の吸熱パイプとを備え、燃焼排ガスが保有する潜熱を回収して吸熱パイプに流れる水を加熱するようにした潜熱回収式熱交換器であって、
筐体の前板部に排気口が開設され、熱交換室の前端部上部に、熱交換室の上部に流れた燃焼排ガスを一旦下方に迂回させてから排気口に導く上部ガイド板が設けられると共に、熱交換室の前端部下部に、排気口に至る排気流路を上部ガイド板との間に画成する下部ガイド板が設けられ、
熱交換室の底面前端部に、下方に窪むドレン受け部と、ドレン受け部内のドレン水を排水する排水口とが設けられ、更に、下部ガイド板上に向かうドレン水をドレン受け部に流下させる落水口が設けられるものにおいて、
下部ガイド板の後端は、ドレン受け部の後側壁の上端部よりも前方に位置し、下部ガイド板の後端とドレン受け部の後側壁の上端部との間に生ずる隙間で落水口が構成され、下部ガイド板の後端に、ドレン受け部の後側壁から前方に離れた位置で下方にのびる垂下片部又は下部ガイド板の燃焼排ガスが当たらない面側への折返し部が延設されることを特徴とする潜熱回収式熱交換器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼排ガスが後方から前方に流れる内部の熱交換室を有する筐体と、熱交換室に配置した複数の吸熱パイプとを備え、燃焼排ガスが保有する潜熱を回収して吸熱パイプに流れる水を加熱するようにした潜熱回収式熱交換器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
元来、この種の潜熱回収式熱交換器では、筐体の前板部に排気口を開設し、熱交換室の前端部上部に、熱交換室の上部に流れた燃焼排ガスを一旦下方に迂回させてから排気口に導く上部ガイド板を設けると共に、熱交換室の前端部下部に、排気口に至る排気流路を上部ガイド板との間に画成する下部ガイド板を設けている。ここで、潜熱回収式熱交換器では、燃焼排ガス中の水分が吸熱パイプの外面で凝縮して強酸性のドレン水が発生する。上部ガイド板を設けることにより、燃焼排ガスがドレン水の飛沫を含んだまま排気口に直進することを防止できる。
【0003】
また、従来、潜熱回収式熱交換器として、熱交換室の底面前端部に、下方に窪むドレン受け部と、ドレン受け部内のドレン水を排水する排水口とを設け、更に、下部ガイド板に、下部ガイド板上に向かうドレン水をドレン受け部に流下させる落水口を開設したものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
然し、このものでは、落水口の前縁に落水口の切り口である下部ガイド板の端縁が露出することになる。そして、この端縁に燃焼排ガスが当たって、風切り音が発生しやすく、排気口からの騒音が大きくなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-243725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、風切り音の発生を防止して、排気口からの騒音を低減できるようにした潜熱回収式熱交換器を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、燃焼排ガスが後方から前方に流れる内部の熱交換室を有する筐体と、熱交換室に配置した複数の吸熱パイプとを備え、燃焼排ガスが保有する潜熱を回収して吸熱パイプに流れる水を加熱するようにした潜熱回収式熱交換器であって、筐体の前板部に排気口が開設され、熱交換室の前端部上部に、熱交換室の上部に流れた燃焼排ガスを一旦下方に迂回させてから排気口に導く上部ガイド板が設けられると共に、熱交換室の前端部下部に、排気口に至る排気流路を上部ガイド板との間に画成する下部ガイド板が設けられ、熱交換室の底面前端部に、下方に窪むドレン受け部と、ドレン受け部内のドレン水を排水する排水口とが設けられ、更に、下部ガイド板上に向かうドレン水をドレン受け部に流下させる落水口が設けられるものにおいて、下部ガイド板の後端は、ドレン受け部の後側壁の上端部よりも前方に位置し、下部ガイド板の後端とドレン受け部の後側壁の上端部との間に生ずる隙間で落水口が構成され、下部ガイド板の後端に、ドレン受け部の後側壁から前方に離れた位置で下方にのびる垂下片部又は下部ガイド板の燃焼排ガスが当たらない面側への折返し部が延設されることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、落水口の前縁となる下部ガイド板の後端に垂下片部又は折返し部が延設されるため、落水口の前縁に下部ガイド板の端縁が露出しない。従って、燃焼排ガスが下部ガイド板の端縁に当たることによる風切り音の発生が防止され、排気口からの騒音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態の潜熱回収式熱交換器の斜視図。
図1のII―II線で切断した切断側面図。
実施形態の潜熱回収式熱交換器に設けられる下部ガイド板の斜視図。
他の実施形態の潜熱回収式熱交換器の図2と同様の切断側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1、図2を参照して、本発明の実施形態の潜熱回収式熱交換器Aは、燃焼排ガスが後方から前方(図2の右方から左方)に流れる内部の熱交換室11を有する筐体1と、熱交換室11に配置した複数の吸熱パイプ2とを備えている。そして、燃焼排ガスが保有する潜熱を回収して吸熱パイプ2に流れる水を加熱するようにしている。
(【0011】以降は省略されています)

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