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公開番号2023141892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-05
出願番号2022048462
出願日2022-03-24
発明の名称浴室暖房乾燥機
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F26B 9/02 20060101AFI20230928BHJP(乾燥)
要約【課題】衣類の除菌・脱臭を実施可能とする浴室暖房乾燥機を提供する。
【解決手段】本開示に係る浴室暖房乾燥機は、浴室内から空気を取り込むように送風するファンと、浴室内から取り込まれた空気が循環風路へ流れる状態と、浴室内から取り込まれた空気が換気風路へ流れる状態とを切り替え可能なダンパーと、浴室内から取り込まれた空気を加熱可能な熱源と、除菌・脱臭物質を生成可能な放電部と、浴室内の湿度を検知する湿度検知手段と、ファンの動作とダンパーの動作と熱源の動作と放電部の動作とを制御する制御部と、を備える。制御部は、浴室内から取り込まれた空気を換気風路により浴室の外へ排出する換気運転と、熱源により加熱された空気を循環風路により浴室内へ吹き出させる温風送風運転と、除菌・脱臭物質を循環風路により浴室内へ供給する除菌脱臭運転とを、湿度検知手段の検知結果に応じて、実施可能である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
浴室内から空気を取り込むように送風するファンと、
前記浴室内から取り込まれた空気を前記浴室内へ吹き出させる循環風路と、
前記浴室内から取り込まれた空気を前記浴室の外へ排出する換気風路と、
前記浴室内から取り込まれた空気が前記循環風路へ流れる状態と、前記浴室内から取り込まれた空気が前記換気風路へ流れる状態とを切り替え可能なダンパーと、
前記浴室内から取り込まれた空気を加熱可能な熱源と、
除菌・脱臭物質を生成可能な放電部と、
前記浴室内の湿度を検知する湿度検知手段と、
前記ファンの動作と前記ダンパーの動作と前記熱源の動作と前記放電部の動作とを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記浴室内から取り込まれた空気を前記換気風路により前記浴室の外へ排出する換気運転と、前記熱源により加熱された空気を前記循環風路により前記浴室内へ吹き出させる温風送風運転と、前記除菌・脱臭物質を前記循環風路により前記浴室内へ供給する除菌脱臭運転とを、前記湿度検知手段の検知結果に応じて、実施可能である浴室暖房乾燥機。
続きを表示（約 790 文字）【請求項２】
前記ファンは、第１ファン風量と、前記第１ファン風量よりも大きい第２ファン風量とで運転可能であり、
前記制御部は、前記湿度が閾値以上の場合に、前記第２ファン風量で前記ファンを動作させて前記温風送風運転を実施した後、前記第１ファン風量で前記ファンを動作させて前記換気運転を実施する請求項１に記載の浴室暖房乾燥機。
【請求項３】
前記制御部は、前記湿度が閾値以上の場合に、前記換気運転を実施する請求項１に記載の浴室暖房乾燥機。
【請求項４】
前記制御部は、前記湿度が閾値以上の場合に、前記換気運転を実施した後、前記温風送風運転を実施する請求項１の浴室暖房乾燥機。
【請求項５】
前記制御部は、前記湿度が閾値以上の場合に、前記湿度が前記閾値を下回るまで、前記換気運転と前記温風送風運転とを繰り返し実施する請求項１に記載の浴室暖房乾燥機。
【請求項６】
前記制御部は、前記湿度が前記閾値を下回ると、前記除菌脱臭運転を実施する請求項５に記載の浴室暖房乾燥機。
【請求項７】
前記浴室内の浴槽に湯を供給可能な給湯機と通信して連携可能である請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の浴室暖房乾燥機。
【請求項８】
前記浴室内にミストを供給可能な微細水滴供給部を備える請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の浴室暖房乾燥機。
【請求項９】
前記浴室内の湿度を上昇させるための湿度上昇手段を備える請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の浴室暖房乾燥機。
【請求項１０】
前記制御部は、前記湿度上昇手段により前記浴室内の湿度を上昇させた後、前記除菌脱臭運転を実施する請求項９に記載の浴室暖房乾燥機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、浴室暖房乾燥機に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１には、浴室内に臨む空気の吸込口と、浴室内に臨む空気の吹出口と、浴室内の空気を屋外へ排気するための換気口と、吸込口から吹出口に至る循環用通路と、吸込口から換気口に至る排気用通路と、浴室内に送風または浴室内の空気を循環する送風機と、循環用通路に設けられ正負イオンを発生するイオン発生装置と、循環用通路に設けられた熱源とを備えた浴室空調装置が開示されている。この浴室空調装置は、浴室内の湿気を屋外に排気するとともに、熱源に通電して浴室内に温風を循環させる乾燥モードを備え、この乾燥モード実行中にイオン発生装置を駆動する。浴室に衣類などの洗濯物を吊るして乾燥モードを実行することにより、洗濯物が乾燥する。正負イオンにより浴室の外から入ってくるカビ、雑菌が不活化され、洗濯物にカビが発生するのを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００４－２１１９６１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１では、衣類の除菌・脱臭を実施することについて、考慮されていない。
【０００５】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、衣類の除菌・脱臭を実施可能とする浴室暖房乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る浴室暖房乾燥機は、浴室内から空気を取り込むように送風するファンと、浴室内から取り込まれた空気を浴室内へ吹き出させる循環風路と、浴室内から取り込まれた空気を浴室の外へ排出する換気風路と、浴室内から取り込まれた空気が循環風路へ流れる状態と、浴室内から取り込まれた空気が換気風路へ流れる状態とを切り替え可能なダンパーと、浴室内から取り込まれた空気を加熱可能な熱源と、除菌・脱臭物質を生成可能な放電部と、浴室内の湿度を検知する湿度検知手段と、ファンの動作とダンパーの動作と熱源の動作と放電部の動作とを制御する制御部と、を備え、制御部は、浴室内から取り込まれた空気を換気風路により浴室の外へ排出する換気運転と、熱源により加熱された空気を循環風路により浴室内へ吹き出させる温風送風運転と、除菌・脱臭物質を循環風路により浴室内へ供給する除菌脱臭運転とを、湿度検知手段の検知結果に応じて、実施可能である。
また、本開示に係る浴室暖房乾燥機は、浴室内から空気を取り込むように送風するファンと、浴室内から取り込まれた空気を浴室内へ吹き出させる循環風路と、浴室内から取り込まれた空気を浴室の外へ排出する換気風路と、浴室内から取り込まれた空気が循環風路へ流れる状態と、浴室内から取り込まれた空気が換気風路へ流れる状態とを切り替え可能なダンパーと、除菌・脱臭物質を生成可能な放電部と、浴室内の湿度を上昇させるための湿度上昇手段と、浴室内から取り込まれた空気を換気風路により浴室の外へ排出する換気運転と、除菌・脱臭物質を循環風路により浴室内へ供給する除菌脱臭運転とを実施可能な制御部と、を備え、制御部は、湿度上昇手段により浴室内の湿度を上昇させた後、除菌脱臭運転を実施し、除菌脱臭運転の後、換気運転を実施する。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、衣類の除菌・脱臭を実施可能とする浴室暖房乾燥機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１による浴室暖房乾燥機の側面図である。
実施の形態１による浴室暖房乾燥機の機能ブロック図である。
制御部が換気運転と循環送風運転とを切り替えるための処理の例を示すフローチャートである。
制御部が温風送風運転と除菌脱臭運転とを切り替えるための処理の例を示すフローチャートである。
浴室換気モードの制御フローの例を示すフローチャートである。
衣類乾燥モードの制御フローの例を示すフローチャートである。
衣類ケアモードの制御フローの例を示すフローチャートである。
衣類ケアモードの制御フローの他の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。なお、本開示で角度に言及した場合において、和が３６０°となる優角と劣角とがあるときには原則として劣角の角度を指すものとし、和が１８０°となる鋭角と鈍角とがある場合には原則として鋭角の角度を指すものとする。また、本開示において、「除菌」とは、例えば微生物のような汚染物質の数を減少させること、または、当該汚染物質の少なくとも一部を不活化することに相当する。本開示において「微生物」とは、ウイルス、細菌、カビなどの真菌、原虫、花粉のうちの少なくとも一つを含む。
【００１０】
実施の形態１．
図１は、実施の形態１による浴室暖房乾燥機１の側面図である。図２は、実施の形態１による浴室暖房乾燥機１の機能ブロック図である。図１に示すように、浴室暖房乾燥機１は、筐体１０を備える。図１では、筐体１０の内部を筐体１０の外から透視した図としている。
（【００１１】以降は省略されています）

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