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公開番号2023070895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-22
出願番号2021183324
出願日2021-11-10
発明の名称シート状ヒータ
出願人株式会社巴川製紙所
代理人個人,個人
主分類H05B 3/20 20060101AFI20230515BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】漏れ電流を抑制したうえで、追従性(フレキシブル性)をも確保されたシート状ヒータの提供。
【解決手段】第1樹脂フィルム層、第1接着層、発熱層、第2接着層、第2樹脂フィルム層、第3接着層および第3樹脂フィルム層がこの順に積層していて、隣り合う各層の主面同士が密着しており、前記第1樹脂フィルム層、前記第2樹脂フィルム層および前記第3樹脂フィルム層は、いずれも比誘電率が1~2.5の材料からなる、シート状ヒータ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1樹脂フィルム層、第1接着層、発熱層、第2接着層、第2樹脂フィルム層、第3接着層および第3樹脂フィルム層がこの順に積層していて、隣り合う各層の主面同士が密着しており、
前記第1樹脂フィルム層、前記第2樹脂フィルム層および前記第3樹脂フィルム層は、いずれも比誘電率が1~2.5の材料からなる、シート状ヒータ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
さらに、
前記第3樹脂フィルム層の外側に第4接着層および第4樹脂フィルム層がこの順に積層していて、
または、
前記第3樹脂フィルム層の外側に前記第4接着層および前記第4樹脂フィルム層に加え、第5接着層および第5樹脂フィルム層がこの順に積層していて、
または、
前記第3樹脂フィルム層の外側に前記第4接着層、前記第4樹脂フィルム層、前記第5接着層および前記第5樹脂フィルム層に加え、第6接着層および第6樹脂フィルム層がこの順に積層していて、
または、
前記第3樹脂フィルム層の外側に前記第4接着層、前記第4樹脂フィルム層、前記第5接着層、前記第5樹脂フィルム層、前記第6接着層および前記第6樹脂フィルム層に加え、第7接着層および第7樹脂フィルム層がこの順に積層していて、
隣り合う各層の主面同士が密着しており、
前記第4樹脂フィルム層、前記第5樹脂フィルム層、前記第6樹脂フィルム層および前記第7樹脂フィルム層は、いずれも比誘電率が1~2.5の材料からなる、請求項1に記載のシート状ヒータ。
【請求項3】
前記第1樹脂フィルム層、前記第2樹脂フィルム層、前記第3樹脂フィルム層、前記第4樹脂フィルム層、前記第5樹脂フィルム層、前記第6樹脂フィルム層および前記第7樹脂フィルム層からなる群から選ばれる少なくとも1つがフッ素系樹脂からなる、請求項1または2に記載のシート状ヒータ。
【請求項4】
前記第1樹脂フィルム層、前記第2樹脂フィルム層、前記第3樹脂フィルム層、前記第4樹脂フィルム層、前記第5樹脂フィルム層、前記第6樹脂フィルム層および前記第7樹脂フィルム層のいずれもが比誘電率が2.2以下の材料からなる、請求項1~3のいずれかに記載のシート状ヒータ。
【請求項5】
前記第1樹脂フィルム層、前記第2樹脂フィルム層、前記第3樹脂フィルム層、前記第4樹脂フィルム層、前記第5樹脂フィルム層、前記第6樹脂フィルム層および前記第7樹脂フィルム層からなる群から選ばれる少なくとも1つの厚さが10~300μmである、請求項1~4のいずれかに記載のシート状ヒータ。
【請求項6】
前記発熱層が金属繊維シートからなる、請求項1~5のいずれかに記載のシート状ヒータ。
【請求項7】
前記第1接着層、前記第2接着層、前記第3接着層、前記第4接着層、前記第5接着層、前記第6接着層および前記第7接着層からなる群から選ばれる少なくとも1つの厚さが5~100μmである、請求項1~6のいずれかに記載のシート状ヒータ。
【請求項8】
総厚が100~1000μmである、請求項1~7のいずれかに記載のシート状ヒータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はシート状ヒータに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、いくつかのシート状ヒータが提案されている。
例えば特許文献1には、箔状、板状、線状又は繊維状の金属発熱体と、この金属発熱体の発熱体側端子部に接続されるリード線と、上記金属発熱体と上記リード線の先端部とを挟持して、互いを熱融着する2枚の熱融着可能なフッ素樹脂フィルムとよりなり、上記リード線の先端部は、上記発熱体側端子部に接続されるリード線側端子部を有する導線露出部と、導線被覆部の先端部とよりなり、この導線被覆部の先端部の被覆部材が熱融着可能な材料により形成されていることを特徴とする面状ヒータが記載されている。そして、このような面状ヒータによれば、水又は薬液に直接浸漬して使用ができ、また、耐薬品性、防水性、耐食性に優れ、長期に亘って安定した寿命を得られるので、異物の混入が忌避される医療の分野における血液や薬液や、また、電子・半導体製造プロセスで使用される洗浄用薬液などの加熱に使用できると記載されている。
【0003】
また特許文献2には、層状構造を備えるシート状ヒータであって、シート状基材と、前記シート状基材の主面に付いていて、第1樹脂剤からなる第1樹脂層と、前記第1樹脂層とつながっていて、前記第1樹脂剤および金属繊維の混合物からなる混合層Aと、前記混合層Aとつながっていて、前記金属繊維のみからなり、内部に空気を含む金属繊維層と、前記金属繊維層とつながっていて、前記金属繊維および第2樹脂剤の混合物からなる混合層Bと、前記混合層Bとつながっていて、前記第2樹脂剤からなる第2樹脂層と、を備えるシート状ヒータが記載されている。そして、このようなシート状ヒータは速暖性および均熱性に優れ、断線し難いシート状ヒータであると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-097167号公報
国際公開2020/170888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的にヒータは漏れ電流が抑制されていることが求められる。また、ヒータが配管等の表面が平らではない被加熱体の加熱に用いられる場合、その被加熱体への追従性(フレキシブル性)が求められる。
【0006】
ここで前者の漏れ電流を抑制するために、一般的には絶縁層を厚くするという手法が用いられる。しかし、絶縁層を厚くすると、後者の被加熱体(配管等)への追従性(フレキシブル性)が悪化する。つまり、漏れ電流の抑制と追従性(フレキシブル性)の確保とはトレードオフの関係にあり、両立させ難い。
【0007】
本発明は上記のような課題を解決することを目的とする。すなわち、本発明は、漏れ電流を抑制したうえで、追従性(フレキシブル性)をも確保されたシート状ヒータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は上記課題を解決するため鋭意検討し、本発明を完成させた。
本発明は以下の(1)~(8)である。
(1)第1樹脂フィルム層、第1接着層、発熱層、第2接着層、第2樹脂フィルム層、第3接着層および第3樹脂フィルム層がこの順に積層していて、隣り合う各層の主面同士が密着しており、
前記第1樹脂フィルム層、前記第2樹脂フィルム層および前記第3樹脂フィルム層は、いずれも比誘電率が1~2.5の材料からなる、シート状ヒータ。
(2)さらに、
前記第3樹脂フィルム層の外側に第4接着層および第4樹脂フィルム層がこの順に積層していて、
または、
前記第3樹脂フィルム層の外側に前記第4接着層および前記第4樹脂フィルム層に加え、第5接着層および第5樹脂フィルム層がこの順に積層していて、
または、
前記第3樹脂フィルム層の外側に前記第4接着層、前記第4樹脂フィルム層、前記第5接着層および前記第5樹脂フィルム層に加え、第6接着層および第6樹脂フィルム層がこの順に積層していて、
または、
前記第3樹脂フィルム層の外側に前記第4接着層、前記第4樹脂フィルム層、前記第5接着層、前記第5樹脂フィルム層、前記第6接着層および前記第6樹脂フィルム層に加え、第7接着層および第7樹脂フィルム層がこの順に積層していて、
隣り合う各層の主面同士が密着しており、
前記第4樹脂フィルム層、前記第5樹脂フィルム層、前記第6樹脂フィルム層および前記第7樹脂フィルム層は、いずれも比誘電率が1~2.5の材料からなる、上記(1)に記載のシート状ヒータ。
(3)前記第1樹脂フィルム層、前記第2樹脂フィルム層、前記第3樹脂フィルム層、前記第4樹脂フィルム層、前記第5樹脂フィルム層、前記第6樹脂フィルム層および前記第7樹脂フィルム層からなる群から選ばれる少なくとも1つがフッ素系樹脂からなる、上記(1)または(2)に記載のシート状ヒータ。
(4)前記第1樹脂フィルム層、前記第2樹脂フィルム層、前記第3樹脂フィルム層、前記第4樹脂フィルム層、前記第5樹脂フィルム層、前記第6樹脂フィルム層および前記第7樹脂フィルム層のいずれもが比誘電率が2.2以下の材料からなる、上記(1)~(3)のいずれかに記載のシート状ヒータ。
(5)前記第1樹脂フィルム層、前記第2樹脂フィルム層、前記第3樹脂フィルム層、前記第4樹脂フィルム層、前記第5樹脂フィルム層、前記第6樹脂フィルム層および前記第7樹脂フィルム層からなる群から選ばれる少なくとも1つの厚さが10~300μmである、上記(1)~(4)のいずれかに記載のシート状ヒータ。
(6)前記発熱層が金属繊維シートからなる、上記(1)~(5)のいずれかに記載のシート状ヒータ。
(7)前記第1接着層、前記第2接着層、前記第3接着層、前記第4接着層、前記第5接着層、前記第6接着層および前記第7接着層からなる群から選ばれる少なくとも1つの厚さが5~100μmである、上記(1)~(6)のいずれかに記載のシート状ヒータ。
(8)総厚が100~1000μmである、上記(1)~(7)のいずれかに記載のシート状ヒータ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、漏れ電流を抑制したうえで、追従性(フレキシブル性)をも確保されたシート状ヒータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のシート状ヒータの概略断面図である。
本発明のシート状ヒータの好適態様の概略断面図である。
発熱層の主面の例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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