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公開番号2025179193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2025148101,2023189133
出願日2025-09-08,2017-10-26
発明の名称流体補助アブレーションの成形治療のためのデバイス
出願人サーメディカル・インコーポレイテッド
代理人弁理士法人RYUKA国際特許事務所
主分類A61B 18/04 20060101AFI20251202BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】流体補助アブレーション治療で形成されるアブレーション処置体積を成形するデバイスおよび方法を提供する。
【解決手段】デバイスおよび方法は、流体同士を相互作用させて、様々な形状のアブレーション処置体積を作成する。一実施形態では、所望の形状をもつアブレーション処置体積を形成する方法が、組織に治療エネルギーを供給して、アブレーション処置体積を形成して、同時に、第1の流体と第2の流体とを組織に供給する段階を含む。第1の流体および第2の流体は、治療エネルギーを所望の方向に循環させ、アブレーション処置体積が所望の形状を有するようにする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
患者の体内に導入される遠位端を有する長尺部材と、
前記長尺部材の前記遠位端に設けられた少なくとも2つの長尺部と、
を備え、
前記少なくとも2つの長尺部のそれぞれは、
近位端及び遠位端と、
その内部で延伸する内腔と、
当該長尺部に設けられ、当該長尺部を取り囲む組織に流体を供給する少なくとも1つの出口孔と、
を有し、
前記少なくとも2つの長尺部の少なくとも1つは、当該長尺部の遠位部分に沿って配された少なくとも1つのアブレーション部を有し、
前記アブレーション部は、前記アブレーション部を取り囲む組織を加熱し、
前記少なくとも2つの長尺部の少なくとも1つは、当該長尺部の前記内腔の内部に配された加熱部を有し、
前記加熱部は、前記内腔を通って流れる流体を加熱する、
アブレーションデバイスであって、
前記アブレーションデバイスは、前記アブレーション部からのエネルギの放出、第1の長尺部の前記少なくとも1つの出口孔からの第1の流体の供給、及び、第2の長尺部の前記少なくとも1つの出口孔からの第2の流体の供給を同時期に実施するように構成されており、
前記アブレーションデバイスは、前記第1及び前記第2の流体を異なる温度で供給するように構成され、
前記第1の流体は、組織に不可逆な損傷を引き起こし得る治療温度であり、
前記第2の流体は、前記治療温度未満であって、組織を選択的に急冷して組織の損傷を抑制するような温度である、
アブレーションデバイス。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記少なくとも2つの長尺部は、前記長尺部材の前記遠位端の周りに、前記長尺部材の長手方向軸から離れて配される前記第1の長尺部、前記第2の長尺部及び第3の長尺部を有する、
請求項1に記載のアブレーションデバイス。
【請求項3】
前記第1及び前記第2の流体の液体流速及び温度の少なくとも1つが調節される、
請求項1に記載のアブレーションデバイス。
【請求項4】
前記アブレーション部から放出されるエネルギ量が調節される、
請求項1に記載のアブレーションデバイス。
【請求項5】
前記加熱部は、不可逆な組織の損傷を引き起こし得る治療温度まで流体を加熱する、
請求項1に記載のアブレーションデバイス。
【請求項6】
前記加熱部は、流体を、41℃を超える温度まで加熱する、
請求項1に記載のアブレーションデバイス。
【請求項7】
前記アブレーション部は、周囲の組織にRFエネルギを供給する、
請求項1に記載のアブレーションデバイス。
【請求項8】
前記アブレーションデバイスは、液体が互いに流通しない複数の流路を介して、前記第1及び前記第2の流体を、前記第1及び前記第2の長尺部に供給する、
請求項1から請求項7までの何れか一項に記載のアブレーションデバイス。
【請求項9】
前記アブレーションデバイスは、
前記第1の流体を、前記第1の長尺部に設けられた第1の出口孔に供給し、
前記第2の流体を、前記第2及び前記第3の長尺部のそれぞれに設けられた第2の出口孔に供給する、
請求項2に記載のアブレーションデバイス。
【請求項10】
前記アブレーションデバイスは、流体が互いに流通しない複数の経路を介して、前記第1及び前記第2の流体を、それぞれ、前記第1及び前記第2の出口孔に供給する、
請求項9に記載のアブレーションデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、「アブレーションカテーテルの向上」という題名の2011年4月12日に提出された米国仮出願第61/474,574号の優先権を請求している。本願は、本願と同時に提出された「流体補助アブレーション治療の遠隔温度監視デバイスおよび方法」という題名の米国出願第13/445,034号、「流体補助アブレーション治療において流体を加熱する方法およびデバイス」という題名の米国出願第13/445,036号、「アブレーション治療を制御する方法およびデバイス」という題名の米国出願第13/445,373号、および、「流体補助アブレーションデバイスで脱気された流体を利用するデバイスおよび方法」という題名の米国出願第13/445,040号にもそれぞれ関している。これら出願のそれぞれの開示の全体をここに参照として組み込む。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
本発明は、概して、流体補助アブレーション(たとえばSERF(登録商標)アブレーション技術:生理食塩水で補助する、高周波(radio frequency)(登録商標)アブレーション)に関している。より詳しくは、本発明は、流体補助アブレーションを行っている間に作成される処理ゾーンの形状を制御するデバイスおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
身体の組織を破壊するための熱エネルギーの利用は、腫瘍の破壊を含む様々な治療に利用することができる。熱エネルギーは、様々な流体のエネルギー(たとえば高周波電気エネルギー、マイクロ波または光波電磁エネルギー、または超音波振動エネルギーなど)を利用して、組織に伝えることができる。たとえば、高周波(RF)アブレーションは、1以上の電極を、治療対象の組織に対して、またはその内部へ配置して、高周波電流を組織に流すことで行うことができる。電流は、密に配置されたエミッタ電極間、または、エミッタ電極と、加熱対象の組織から離れた位置にある、より大きな共通の電極との間に流すことができる。
【0004】
これら技術がもつ欠点の1つは、治療道具および組織の間の界面またはその付近が最も加熱されることである。たとえばRFアブレーションでは、エミッタ電極の直近にある組織が最も加熱される。これにより、組織の導電性が低減し、場合によっては、組織の中の水分が沸点に達して水蒸気になる。このプロセスが継続すると、組織のインピーダンスが増して、電流が周辺の組織に入りにくくなる。したがい、従来のRF法では、治療可能な組織量が限られている。
【0005】
SERF(登録商標)アブレーション技術(生理食塩水で補助する、高周波(radio frequency)(登録商標)アブレーション)等の、流体補助アブレーション治療は、従来のRFアブレーションよりも大量の組織を治療することができる。SERFアブレーション技術は米国特許第6,328,735号明細書に記載されており、これをここに参照として組み込む。SERFアブレーション技術を利用すると、生理食塩水は、針からの導入、加熱が可能であり、加熱された流体は、針のすぐ近くを取り囲む組織に供給される。生理食塩水は、針に近接して生成される熱を分散させることで、より大きな組織体積を、アブレーションエネルギーの治療量で治療させる。治療は、通常、対象の組織が所望の治療温度になると完了し、この温度に達していなければ、一定の治療量のエネルギーが与えられる。
【0006】
一般的に、流体補助アブレーション治療では、アブレーションデバイスを取り囲むように、組織に球形の処置ゾーンを設ける。しかし、非球形の処置ゾーンを設けるほうが望ましい場合もある。たとえば、流体補助アブレーションでの治療に適した病斑、腫瘍のなかには、球形ではないものもある。加えて、病変その他の対象組織に非常に近い位置にある繊細な神経細胞などの一定の構造は、保護するほうが望ましい。
【0007】
また、アブレーション治療を利用して作成した処置ゾーンに方向性があるほうが望ましい場合もある。たとえば、心房細動等の不整脈に共通した処置法は、心房壁(atrial wall)の組織を選択的に切除して、心拍を起こさせる電気信号が通過する通路を画定するカテーテルベースの処置を利用する。しかし、アブレーション治療で現在利用されている方法は、心室のこれらの方向性を持った通路に匹敵するような処置ゾーンを作成することはできない。これは、現在利用されている方法が、心室壁を加熱することができないために、心室頻拍の処置には利用することができないからである。流体補助アブレーションは、心室壁を加熱することができるが、作成されるアブレーションゾーンが大きくなり、心臓の大きな部分を切除してしまうので、電気信号のための通路を作成することはできない。
【0008】
したがって、流体補助アブレーション治療中に作成される処置ゾーンを成形するための、向上したデバイスおよび方法が望まれている。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、処置ゾーンの形状を制御することで、アブレーション治療を向上させるデバイスおよび方法を提供する。本発明の一態様では、組織に、所望の形状を持つアブレーション処置体積を形成する方法が、組織に治療エネルギーを供給して、組織にアブレーション処置体積を形成して、同時に、第1の流体および第2の流体を組織に供給して、第1の流体および第2の流体は、治療エネルギーを所望の方向に循環させて、アブレーション処置体積が所望の形状を持つようにする。
【0010】
一部の実施形態では、方法がさらに、第1の流体と第2の流体との組み合わせのさらなる流体を組織に供給する段階を含んでよい。たとえば、一部の実施形態では、第3、第4、第5等の流体を導入することができる。これら流体のそれぞれは、それぞれが相互作用して、所望の形状のアブレーション処置体積を形成するように、組織に供給することができる。任意の数の流体を利用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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