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公開番号2025179083
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2025135471,2021553018
出願日2025-08-15,2020-03-04
発明の名称直接噴射火花点火エンジンにおける低速過早点火を防止または低減するための組成物及び方法
出願人シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド,シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類C10M 169/04 20060101AFI20251202BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】エンジンにおける低速過早点火を防止または低減する、ならびに、エンジン構成要素の腐食を防止または低減するのに有効な、改良された潤滑組成物を提供する。
【解決手段】潤滑組成物は、環状カルシウムキレート錯体と組み合わせた基油を含み、追加の添加剤とのさらなる組み合わせを任意選択的に含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基油及び少なくとも1つの環状カルシウムキレート錯体を含む潤滑組成物。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記カルシウムキレート錯体が、少なくとも1つの1,3-ジカルボニル化合物、1,3-ケトフェノール、1,3-ジイミン、またはオルト-ケトフェノールを含む配位子を含む、先行請求項に記載の潤滑組成物。
【請求項3】
前記カルシウムキレート錯体が、式:
JPEG
2025179083000033.jpg
42
114
式中:
JPEG
2025179083000034.jpg
11
26
は、独立して、単結合または二重結合を表し、ただし、価数が満たされており、
Yは、O、S、またはNR
n1
から独立して選択され、
Zは、O、S、またはNR
n2
から独立して選択され、


、R

、R

、R
n1
、及びR
n2
は、R

、OR

、及びN(R



から独立して選択され、


は、各場合において、水素、C
1-8
アルキル、C
2-8
アルケニル、C
2-8
アルキニル、アリール、C
1-8
ヘテロアリール、C
3-8
シクロアルキル、またはC
1-8
ヘテロシクリルから独立して選択され、


は、各場合において、C
1-8
アルキル、C
2-8
アルケニル、C
2-8
アルキニル、アリール、C
1-8
ヘテロアリール、C
3-8
シクロアルキル、またはC
1-8
ヘテロシクリルから独立して選択され、


、R

、R

、R
n1
、及びR
n2
のうちの2つ以上が一緒になって環を形成していてよい、
前記式を有する錯体を含む、いずれかの先行請求項に記載の潤滑組成物。
【請求項4】
前記カルシウムキレート錯体が、式:
JPEG
2025179083000035.jpg
24
29
を有する、いずれかの先行請求項に記載の潤滑組成物。
【請求項5】


は、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、tert-ブトキシ、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、及びtert-ブチルから選択される、先行請求項に記載の潤滑組成物。
【請求項6】


は、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、tert-ブトキシ、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、及びtert-ブチルから選択される、いずれかの先行請求項に記載の潤滑組成物。
【請求項7】


は、水素、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、tert-ブトキシ、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、及びtert-ブチルから選択される、先行請求項に記載の潤滑組成物。
【請求項8】


及びR

は、一緒になって環を形成する、いずれかの先行請求項に記載の潤滑組成物。
【請求項9】


及びR

は、一緒になって環を形成する、いずれかの先行請求項に記載の潤滑組成物。
【請求項10】


、R

及びR

は、一緒になってポリ環状環系を形成する、いずれかの先行請求項に記載の潤滑組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2019年3月8日に出願された米国仮特許出願62/815,795の利益を主張し、その内容は、全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,000 文字)【0002】
この開示は、少なくとも1つのカルシウム環状キレート錯体、例えば、1,3-ジカルボニル化合物、オルト-ケトフェノール、1,3-ジイミン、混合キレート、及びこれらの組み合わせのカルシウムキレートを含有する潤滑剤組成物に関する。当該開示はまた、直接噴射ブースト火花点火式内燃エンジンのための少なくとも1つのカルシウム環状キレート錯体を含有する潤滑剤組成物にも関する。この開示はまた、配合油によって潤滑化されるエンジンにおける低速過早点火を防止または低減するための方法にも関する。配合油は、少なくとも1つの油溶性または油分散性カルシウム環状キレート錯体を含む組成物を有する。
【背景技術】
【0003】
近年、エンジン製造業者が、摩擦損失及びポンプ損失を低減しつつもより高い出力密度及び優れた性能を付与する、より小さいエンジンを開発している。これは、ターボチャージャまたは機械式スーパーチャージャを使用してブースト圧力を増加させることにより、また、より低いエンジン速度でのより高いトルク発生によって可能となる、より高い変速比を使用することによって、エンジンを減速することにより達成される。しかし、より低いエンジン速度でのより高いトルクは、低速過早点火(Low Speed Pre-Ignition)またはLSPIとして知られている現象である、低速でエンジンにおいてランダムな過早点火を引き起こして、壊滅的なエンジン故障につながり得る極めて高いシリンダピーク圧を結果として生じさせることが分かっている。LSPIの可能性は、エンジン製造業者が、かかるより小型の高出力エンジンにおいて、より低いエンジン速度におけるエンジントルクを完全に最適化することを妨げる。
【0004】
低速過早点火(LSPI)の原因を取り巻く主要な理論の1つは、エンジンが低速で動作しており、圧縮行程時間が最も長い間に、少なくとも部分的には、高圧下でピストン隙間からエンジン燃焼室に入るエンジン油滴の自動着火することにあるというものである(Amann et al.SAE 2012-01-1140)。
【0005】
いくつかのエンジンノッキング及び過早点火の問題は、新しいエンジン技術、例えば、電子制御及びノックセンサの使用を通して、ならびに、エンジン動作条件の最適化を通して解決することができ、また、解決されてはいるが、LSPIの問題を減少させまたは防止し得、また、他の性能、例えば、摩耗及び酸化保護も改良または維持し得る潤滑油組成物が必要とされている。
【0006】
本発明者らは、カルシウム環状キレート錯体、例えば、1,3-ジカルボニル化合物、オルト-ケトフェノール、1,3-ジイミン、混合キレート、及びこれらの組み合わせのカルシウムキレートの使用を通してLSPIの問題に対処するための解決策を発見した。
【発明の概要】
【0007】
低速過早点火を低減または排除する潤滑油添加剤が本明細書に開示されている。好適な添加剤として、カルシウム環状キレート錯体、例えば、1つ以上の多座化合物、例えば、1,3-ジカルボニル化合物、オルト-ケトフェノール、1,3-ジイミンなどを含むカルシウムキレートが挙げられる。
【0008】
1つ以上の実施形態の詳細を以下の詳細な説明に記載する。他の特徴、目的、及び利点は、詳細な説明及び特許請求の範囲から明らかであろう。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本方法及びシステムを開示及び記載する前に、当該方法及びシステムが、具体的な合成方法、具体的な構成要素、または特定の組成物に限定されないことが理解されるべきである。また、本明細書において使用されている用語が、特定の実施形態のみを説明する目的であって、限定的であることは意図されていないことも理解されるべきである。
【0010】
明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されているとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別途明確に示さない限り、複数の指示対象を含む。範囲は、「約」1つの特定の値から、及び/または「約」別の特定の値までとして本明細書において表記され得る。かかる範囲が表記されているとき、別の実施形態が、当該1つの特定の値から、及び/または当該他の特定の値までを含む。同様に、値が先行詞「約」を使用して近似として表記されているとき、当該特定の値が、別の実施形態を形成することが理解されよう。範囲のそれぞれの終点は、他の終点との関連で及び他の終点から独立しての両方において有意であることがさらに理解されよう。
(【0011】以降は省略されています)

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