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公開番号
2025178128
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2025062461,2024084823
出願日
2025-04-04,2024-05-24
発明の名称
水素化不飽和二塩基酸組成物、水素化不飽和二塩基酸組成物の製造方法、ポリエステル組成物、及びポリアミド組成物
出願人
築野グループ株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
C07C
57/13 20060101AFI20251128BHJP(有機化学)
要約
【課題】本発明においては、熱安定性に優れる水素化不飽和二塩基酸組成物、その製造方
法、並びに水素化不飽和二塩基酸組成物を反応させてなるポリエステル組成物及びポリア
ミド組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は以下の(A)、(B)を満たす水素化不飽和二塩基酸組成物である
。(A)ヨウ素価が55以上である。(B)
1
H-NMR測定において、オレフィンプロ
トンに対応するピークの積分値(Olefin Hα)と芳香族プロトンに対応するピー
クの積分値(ArHα)の比(Olefin Hα/ArHα)が0.10以上0.80
以下である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下の(A)、(B)を満たす水素化不飽和二塩基酸組成物。
(A)ヨウ素価が55以上である。
(B)
1
H-NMR測定において、オレフィンプロトンに対応するピークの積分値(Ol
efin Hα)と芳香族プロトンに対応するピークの積分値(ArHα)の比(Ole
fin Hα/ArHα)が0.10以上0.80以下である。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
オレイン酸、リノール酸、及び/又はリノレン酸の二量化生成物を含む原料組成物の部
分水素化物である、請求項1に記載の水素化不飽和二塩基酸組成物。
【請求項3】
前記水素化不飽和二塩基酸組成物が一塩基酸を含み、
前記一塩基酸の含有量がガスクロマトグラフィーの面積比率で、水素化不飽和二塩基酸
組成物100%に対して10%以下である、請求項1又は2に記載の水素化不飽和二塩基
酸組成物。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の水素化不飽和二塩基酸組成物をポリオール成分と反応させてな
るポリエステル組成物。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の水素化不飽和二塩基酸組成物をポリアミン成分と反応させてな
るポリアミド組成物。
【請求項6】
不飽和二塩基酸を含む原料組成物を、水素化触媒を用いて水素化する水素化工程を含む
、請求項1又は2に記載の水素化不飽和二塩基酸組成物の製造方法。
【請求項7】
前記水素化工程後の組成物を、酸と白土で処理する工程を含む、請求項6に記載の水素
化不飽和二塩基酸組成物の製造方法。
【請求項8】
前記酸がクエン酸である、請求項7に記載の水素化不飽和二塩基酸組成物の製造方法。
【請求項9】
前記水素化触媒が、ニッケル触媒である請求項6に記載の水素化不飽和二塩基酸組成物
の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な水素化不飽和二塩基酸組成物、その製造方法、ポリエステル組成物、
及びポリアミド組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
不飽和二塩基酸組成物として、炭素数10~22の不飽和脂肪酸の二量化によって得ら
れる二塩基酸を主成分としたダイマー酸が知られている。ダイマー酸としては、例えば、
米糠脂肪酸、大豆油脂肪酸、トール油脂肪酸、菜種油脂肪酸等の天然又は植物由来の脂肪
酸及びこれらを精製したオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸等の原料から得
られるダイマー酸が知られている。
【0003】
ダイマー酸は各種用途において幅広く使用されており、例えば、ダイマー酸由来骨格を
有するポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等として各種用途に使用されている。このよう
なダイマー酸としては種々のものが知られており、ダイマー酸の水素化物も知られている
(例えば、特許文献1~4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-002085号公報
特開平08-113549号公報
特表平08-503453号公報
特開昭63-258830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ダイマー酸骨格を有する樹脂の用途が多岐に渡り、例えば、高温環境下で使用される用
途にも用いられる。従って、その原料となるダイマー酸にも熱安定性が要求されている。
【0006】
特許文献1~4においては、ダイマー酸やダイマー酸の水素化物の熱安定性については
何ら検討されていないものであり、当然、ヨウ素価とオレフィンプロトンと芳香族プロト
ンの比率と熱安定性の関係については何ら検討されていないものであった。
【0007】
従って、本発明においては、熱安定性に優れる水素化不飽和二塩基酸組成物、その製造
方法、並びに該水素化不飽和二塩基酸組成物を反応させてなるポリエステル組成物及びポ
リアミド組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、水素化した不飽和二塩基酸組成物が特定の条件
を満足することで、驚くべきことに優れた熱安定性を発現することを新たに見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の(A)、(B)を満たす水素化不飽和二塩基酸組成物に関
する。
(A)ヨウ素価が55以上である。
(B)
1
H-NMR測定において、オレフィンプロトンに対応するピークの積分値(Ol
efin Hα)と芳香族プロトンに対応するピークの積分値(ArHα)の比(Ole
fin Hα/ArHα)が0.10以上0.80以下である。
【0010】
前記水素化不飽和二塩基酸組成物が、オレイン酸、リノール酸、及び/又はリノレン酸
の二量化生成物を含む原料組成物の部分水素化物であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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