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公開番号
2025177890
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024085038
出願日
2024-05-24
発明の名称
D級増幅回路
出願人
日清紡マイクロデバイス株式会社
代理人
SSIP弁理士法人
主分類
H03F
1/32 20060101AFI20251128BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】外付けされる電流制限抵抗を内蔵することによりアプリケーションコストを低減しつつ、出力信号に含まれる歪みを低減する。
【解決手段】D級増幅回路は、3値PWM信号が入力可能な第1入力端子及び第2入力端子と、容量性負荷が接続される第1出力端子及び第2出力端子とを備える。またD級増幅回路は、第1入力端子の信号レベルに基づいて切り替え可能な第1ドライバ出力端子を有する第1D級ドライバ回路と、第2入力端子の信号レベルに基づいて切り替え可能な第2ドライバ出力端子を有する第2D級ドライバ回路とを備える。第1ドライバ出力端子と第1出力端子との間には第1電流制限抵抗が接続され、第2ドライバ出力端子と第2出力端子との間には第2電流制限抵抗が接続される。第1信号レベル及び第2信号レベルに基づいて、容量性負荷の印加電圧が電源電圧以下になるように、第1電流制限抵抗に対して並列に接続される第1スイッチ、及び、第2電流制限抵抗に対して並列に接続される第2スイッチの切替状態が制御される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
3値PWM信号が入力可能な第1入力端子及び第2入力端子と、
容量性負荷の両端がそれぞれ接続される第1出力端子及び第2出力端子と、
前記第1入力端子の第1信号レベルに基づいて、電源電圧又は接地電圧に切り替え可能な第1ドライバ出力端子を有する第1D級ドライバ回路と、
前記第2入力端子の第2信号レベルに基づいて、前記電源電圧又は前記接地電圧に切り替え可能な第2ドライバ出力端子を有する第2D級ドライバ回路と、
前記第1ドライバ出力端子と前記第1出力端子との間に接続される第1電流制限抵抗と、
前記第2ドライバ出力端子と前記第2出力端子との間に接続される第2電流制限抵抗と、
前記第1電流制限抵抗に対して並列に接続される第1スイッチと、
前記第2電流制限抵抗に対して並列に接続される第2スイッチと、
前記第1信号レベル及び前記第2信号レベルに基づいて、前記容量性負荷の印加電圧が前記電源電圧以下になるように、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの切替状態を制御する制御部と、
を備える、D級増幅回路。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記制御部は、
前記第1信号レベル及び前記第2信号レベルに基づいて、前記容量性負荷に蓄積される電荷の極性を判定するための極性判定部と、
前記極性に基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを切り替えるための第1制御信号を生成するための第1制御信号生成部と、
を備える、請求項1に記載のD級増幅回路。
【請求項3】
前記第1制御信号生成部は、
前記第1信号レベル及び前記第2信号レベルがHレベルである場合、前記第1スイッチ又は前記第2スイッチのうち前記電荷の極性が正である側をオン状態に切り替えるとともに、前記第1スイッチ又は前記第2スイッチのうち前記電荷の極性が負である側をオフ状態に切り替えるように前記第1制御信号を生成し、
前記第1信号レベル及び前記第2信号レベルがLレベルである場合、前記第1スイッチ又は前記第2スイッチのうち前記電荷の極性が正である側をオフ状態に切り替えるとともに、前記第1スイッチ又は前記第2スイッチのうち前記電荷の極性が負である側をオン状態に切り替えるように前記第1制御信号を生成する、請求項2に記載のD級増幅回路。
【請求項4】
前記制御部は、前記容量性負荷に接続される抵抗値が一定になるように、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの切替状態を制御する、請求項1又は2に記載のD級増幅回路。
【請求項5】
前記第1電流制限抵抗及び前記第2電流制限抵抗は同じ抵抗値を有し、
前記制御部は、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチが同時にオン状態又はオフ状態にならないように切替状態を制御する、請求項4に記載のD級増幅回路。
【請求項6】
前記第1スイッチは、前記制御部からの第2制御信号に基づいて、前記第1電流制限抵抗及び前記第1出力端子の間に設けられた第1ノードに対するインピーダンスが高いハイインピーダンス状態と、前記ハイインピーダンス状態よりインピーダンスが小さいローインピーダンス状態とを切替可能な第3D級ドライバ回路であり、
前記第2スイッチは、前記制御部からの第2制御信号に基づいて、前記第2電流制限抵抗及び前記第2出力端子の間に設けられた第2ノードに対するインピーダンスが高いハイインピーダンス状態と、前記ハイインピーダンス状態よりインピーダンスが小さいローインピーダンス状態とを切替可能な第4D級ドライバ回路である、請求項1に記載のD級増幅回路。
【請求項7】
前記制御部は、
前記第1信号レベル及び前記第2信号レベルに基づいて、前記容量性負荷に蓄積される電荷の極性を判定するための極性判定部と、
前記極性に基づいて、前記第2制御信号を生成するための第2制御信号生成部と、
を備える、請求項6に記載のD級増幅回路。
【請求項8】
前記第2制御信号生成部は、
前記第1信号レベル及び前記第2信号レベルがHレベルである場合、前記第3D級ドライバ回路及び前記第4D級ドライバ回路のうち前記極性が正である側を前記ローインピーダンス状態に切り替えるとともに、前記第3D級ドライバ回路及び前記第4D級ドライバ回路のうち前記極性が負である側を前記ハイインピーダンス状態に切り替えるように前記第2制御信号を生成し、
前記第1信号レベル及び前記第2信号レベルがLレベルである場合、前記第3D級ドライバ回路及び前記第4D級ドライバ回路のうち前記極性が正である側を前記ハイインピーダンス状態に切り替えるとともに、前記第3D級ドライバ回路及び前記第4D級ドライバ回路のうち前記極性が負である側を前記ローインピーダンス状態に切り替えるように前記第2制御信号を生成する、請求項7に記載のD級増幅回路。
【請求項9】
前記第1出力端子と接地電位との間に設けられた第1容量素子と、
前記第2出力端子と前記接地電位との間に設けられた第2容量素子と、
前記第1電流制限抵抗と前記第1ノードとの間に接続される第3電流制限抵抗と、
前記第2電流制限抵抗と前記第2ノードとの間に接続される第4電流制限抵抗と、
前記制御部からの第3制御信号に基づいて、前記第3電流制限抵抗と前記第1出力端子との間に設けられた第3ノードに対するインピーダンスが高いハイインピーダンス状態と、前記ハイインピーダンス状態よりインピーダンスが小さいローインピーダンス状態とを切替可能な第5D級ドライバ回路と、
前記第3制御信号に基づいて、前記第4電流制限抵抗と前記第2出力端子との間に設けられた第4ノードに対するインピーダンスが高いハイインピーダンス状態と、前記ハイインピーダンス状態よりインピーダンスが小さいローインピーダンス状態とを切替可能な第6D級ドライバ回路と、
を更に備える、請求項6に記載のD級増幅回路。
【請求項10】
前記制御部は、
前記第1信号レベル及び前記第2信号レベルに基づいて、前記容量性負荷に蓄積される電荷の極性を判定するための極性判定部と、
前記極性に基づいて、前記第3制御信号を生成するための第3制御信号生成部と、
を備える、請求項9に記載のD級増幅回路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、D級増幅回路に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、音声アプリケーションにおけるローコスト化と低消費電力化との両立を達成するために、ピエゾブザーのような音声用途の容量性負荷を駆動するD級増幅回路を用いた音声アプリケーションの開発が進んでいる(例えば特許文献1及び2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第6262632号
米国特許第6087863号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで図10及び図11を参照して、容量性負荷を駆動するためのD級増幅回路に関する参考技術について説明する。図10は第1参考技術に係るD級増幅回路1´の回路構成図であり、図11は図10の第1入力端子IN1及び第2入力端子IN2における信号レベルの時間的変化を示す一例である。
【0005】
D級増幅回路1´は、第1入力端子IN1、第2入力端子IN2、第1出力端子OUT1、第2出力端子OUT2、電源端子VDDを備える。第1入力端子IN1及び第2入力端子IN2には、外部の信号源(不図示)から3値PWM信号が入力される。第1入力端子IN1及び第2入力端子IN2の信号レベルは、例えば、図11に示すように推移する。第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2は、それぞれ外付け抵抗である第1電流制限抵抗R1及び第2電流制限抵抗R2を介して、容量性負荷CLOADの両端に接続される。電源端子VDDには所定の電源電圧Vsが接続される。
【0006】
D級増幅回路1´は、十分小さい出力抵抗を有する第1D級ドライバ回路DD1及び第2D級ドライバ回路DD2を有する。
第1D級ドライバ回路DD1は、第1入力端子IN1に接続された第1ドライバ入力端子と、第1出力端子OUT1に接続された第1ドライバ出力端子と、第1ドライバ入力端子の信号レベルに応じて動作可能な第1プリドライバ回路PD1と、第1プリドライバ回路PD1によって接続状態を切替可能な第1ドライバスイッチング回路DSW1とを含む。第1プリドライバ回路PD1は、第1ドライバ入力端子に入力される信号レベルがHレベルの場合、第1出力端子OUT1を電源端子VDDに接続し、第1ドライバ入力端子に入力される信号レベルがLレベルの場合、第1出力端子OUT1を接地電位Vgに接続するように、第1ドライバスイッチング回路DSW1の切替操作を行う。
第2D級ドライバ回路DD2は、第2入力端子IN2に接続された第2ドライバ入力端子と、第2出力端子OUT2に接続された第2ドライバ出力端子と、第2ドライバ入力端子の信号レベルに応じて動作可能な第2プリドライバ回路PD2と、第2プリドライバ回路PD2によって接続状態を切替可能な第2ドライバスイッチング回路DSW2とを含む。第2プリドライバ回路PD2は、第2ドライバ入力端子に入力される信号レベルがHレベルの場合、第2出力端子OUT2を電源端子VDDに接続し、第2ドライバ入力端子に入力される信号レベルがLレベルの場合、第2出力端子OUT2を接地電位Vgに接続するように、第2ドライバスイッチング回路DSW2の切替操作を行う。
【0007】
第1ドライバ出力端子と第1出力端子OUT1との間に設けられた第1ノードN1には、電源端子VDDと接地電位Vgとの間にわたってダイオードからなるESD保護素子ESD1が設けられる。また第2ドライバ出力端子と第2出力端子OUT2との間に設けられた第2ノードN2には、電源端子VDDと接地電位Vgとの間にわたってダイオードからなるESD保護素子ESD2が設けられる。
【0008】
ここで仮に、容量性負荷CLOADを、搬送波周波数f
PWM
を有するPWM信号で直接駆動した場合、容量C
LOAD
を有する容量性負荷CLOADには、次式で表される大きな消費電流I
SUP
が流れる。
I
SUP
=2C
LOAD
×V
S
×f
PWM
(1)
そのため図10に示す回路構成例では、第1出力端子OUT1及び第2出力端子OUT2と、容量性負荷CLOADの両端との間には、それぞれ第1電流制限抵抗R1及び第2電流制限抵抗R2が設けられる。第1電流制限抵抗R1及び第2電流制限抵抗R2は、それぞれ容量性負荷CLOADとともにローパスフィルタを構成するが、このローパスフィルタのカットオフ周波数は、次式のように、搬送波周波数f
PWM
より十分小さい値になるように設計される。
f
PWM
≫1/(2πC
LOAD
(R1+R2)) (2)
【0009】
このようにD級増幅回路1´では、容量性負荷CLOADに過大な消費電流I
SUP
が流れることを防止するために、第1電流制限抵抗R1及び第2電流制限抵抗R2が設けられる。しかしながら、これらの第1電流制限抵抗R1及び第2電流制限抵抗R2は、D級増幅回路1´の端子外に配置される外付け抵抗であり、周辺部品の増加、すなわちアプリケーションコストの増加をもたらす。そのため、これらの外付け抵抗である第1電流制限抵抗R1及び第2電流制限抵抗R2を内蔵するD級増幅回路が望まれている。
【0010】
このような要望に応じて、図10において外付け素子として構成された第1電流制限抵抗R1及び第2電流制限抵抗R2を内蔵するように改良した第2参考技術に係るD級増幅回路1´´が考えられる。図12は第2参考技術に係るD級増幅回路1´´の回路構成図であり、図13は図12の回路構成例における第1出力端子OUT1、第2出力端子OUT2、及び、これらの端子間の電位差の時間的変化の一例である。
(【0011】以降は省略されています)
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