TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025175960
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-03
出願番号
2025074553
出願日
2025-04-28
発明の名称
静電荷像現像用トナーの製造方法
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
9/097 20060101AFI20251126BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】高温高湿下でのカブリ抑制及び印刷画像の耐折り曲げ性に優れた静電荷像現像用トナーの製造方法に関すること。
【解決手段】少なくとも結着樹脂、及びトナー用粉末とシリカを含む混合物を溶融混練する工程1、及び該工程1で得られた混練物をシリカの存在下で、粉砕及び分級し、トナー母粒子を得る工程2を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が、炭素数2以上5以下の脂肪族ジオールを60モル%以上含むアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物である非晶性ポリエステル樹脂Aを含有し、前記トナー母粒子中のシリカの含有量が0.8質量%以上15質量%以下である、静電荷像現像用トナーの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも結着樹脂、及びトナー用粉末とシリカを含む混合物を溶融混練する工程1、及び該工程1で得られた混練物をシリカの存在下で、粉砕及び分級し、トナー母粒子を得る工程2を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が、炭素数2以上5以下の脂肪族ジオールを60モル%以上含むアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物である非晶性ポリエステル樹脂Aを含有し、前記トナー母粒子中のシリカの含有量が0.8質量%以上15質量%以下である、静電荷像現像用トナーの製造方法。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
トナー用粉末とシリカを含む混合物が、非晶性ポリエステル樹脂Aを含有する混合物をオープンロール型混練機を用いて溶融混練する工程、及び得られた混練物をシリカの存在下で粉砕する工程を含む方法により得られた混合物である、請求項1記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項3】
トナー用粉末とシリカを含む混合物が、工程2の分級時に下限分級により除去された粉末である、請求項1記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項4】
トナー用粉末とシリカを含む混合物の使用量が、トナー母粒子中、該混合物の含有量が、5質量%以上25質量%以下となる量である、請求項1~3いずれか記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項5】
シリカのBET比表面積が、10m
2
/g以上350m
2
/g以下である、請求項1~3いずれか記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項6】
さらに、工程2で得られたトナー母粒子と外添剤を混合する工程3を含む、請求項1~3いずれか記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
内添剤の分散性を高める観点から、静電荷像現像用トナー(以下、単に「トナー」ともいう)の製造過程において、分級工程で除去した微粉を利用する方法がある(特許文献1参照)。
【0003】
また、保存性と流動性を両立する観点から、疎水性シリカをトナー粒子中に内添することが検討されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-99351号公報
特開2008-242302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、食品包装等の軟包装印刷分野においても電子写真方式での印刷需要が高まっており、よりシビアな安全性の観点から、ビスフェノールA系モノマー由来の構成単位の含有量を低減したポリエステル樹脂を含むトナーが求められる。
しかしながら、ポリエステル樹脂中の脂肪族ジオールモノマー由来の構成単位の含有量を増やすと、特に高温高湿環境下ではカブリが起こりやすくなる、また、印刷物を折り曲げた際に画像が割れやすくなるという課題がある。
【0006】
本発明は、高温高湿下でのカブリ抑制及び印刷画像の耐折り曲げ性に優れた静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、少なくとも結着樹脂、及びトナー用粉末とシリカを含む混合物を溶融混練する工程1、及び該工程1で得られた混練物をシリカの存在下で、粉砕及び分級し、トナー母粒子を得る工程2を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結着樹脂が、炭素数2以上5以下の脂肪族ジオールを60モル%以上含むアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物である非晶性ポリエステル樹脂Aを含有し、前記トナー母粒子中のシリカの含有量が0.8質量%以上15質量%以下である、静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の方法により、高温高湿下でのカブリ抑制及び印刷画像の耐折り曲げ性に優れた静電荷像現像用トナーが得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、短鎖脂肪族ジオールを用いて得られた非晶性ポリエステル樹脂を結着樹脂として用い、溶融混練法によりトナーを製造する際に、非晶性ポリエステル樹脂をトナー用粉末とシリカを含む混合物と溶融混練し、さらにシリカの存在下で粉砕することで、所定量のシリカを内添したトナーを得る方法である。本発明の方法により得られたトナーが、高温高湿下でのカブリ抑制と印刷画像の耐折り曲げ性に優れる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0010】
ポリエステル樹脂のアルコール成分として、脂肪族ジオールの使用量を増加すると、脂肪族ジオールの反応性が低いためか、樹脂中に低分子量成分が多く含まれる傾向がある。低分子量成分が多くなると、印刷後の画像の機械的強度が低くなり、印刷物を折り曲げた際に画像が割れやすくなる。また、特に高温高湿環境下では、トナー粒子表面の低分子量成分の影響でトナーと感光体との付着性が高まるためか、カブリが起こりやすくなる。
そこで、本発明では、溶融混練時に、あらかじめトナー用粉末とシリカの混合物を結着樹脂と溶融混練し、混練物をシリカの存在下で粉砕することでトナー粒子を製造することで、短鎖脂肪族ジオールを主成分とするアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合物である非晶性ポリエステル樹脂Aを結着樹脂として含有するトナーの製造において、得られる画像の耐折り曲げ性が向上することを見出した。混練物中で凝集しやすく分散性の低いシリカを、あらかじめトナー用粉末と混合してトナー粒子中に内添することで、混練物中での凝集が抑制され、非晶性ポリエステル樹脂A中でのシリカの分散性を向上させた状態で溶融混練することができる。その結果、シリカと樹脂の分子鎖との間で相互作用を効果的に発現でき、印刷画像の機械的強度が向上するものと考えられる。また、混練物の粉砕時に添加したシリカがトナー粒子の表面に露出した低分子量成分のさらに外側を覆いトナー粒子表面に強力に付着することで、低分子量樹脂成分による付着性が低減されるため、カブリも抑制されるものと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
花王株式会社
袋体
2か月前
花王株式会社
化粧料
6日前
花王株式会社
組立体
2か月前
花王株式会社
清掃用具
2か月前
花王株式会社
固形食品
2か月前
花王株式会社
放散装置
3か月前
花王株式会社
吐出容器
1か月前
花王株式会社
銅焼結体
6日前
花王株式会社
吐出容器
1か月前
花王株式会社
包装容器
1か月前
花王株式会社
製函装置
2か月前
花王株式会社
固形食品
2か月前
花王株式会社
吸収性物品
13日前
花王株式会社
皮膚化粧料
14日前
花王株式会社
紙コート剤
15日前
花王株式会社
泡吐出容器
1か月前
花王株式会社
乳化化粧料
22日前
花王株式会社
乳化化粧料
2か月前
花王株式会社
乳化化粧料
2か月前
花王株式会社
皮膚洗浄料
1か月前
花王株式会社
毛髪洗浄剤
1か月前
花王株式会社
油性化粧料
1か月前
花王株式会社
乳化化粧料
1か月前
花王株式会社
油性化粧料
2か月前
花王株式会社
紙コート剤
15日前
花王株式会社
皮膚化粧料
7日前
花王株式会社
皮膚化粧料
7日前
花王株式会社
粉末化粧料
8日前
花王株式会社
吸収性物品
2か月前
花王株式会社
消臭用組成物
13日前
花王株式会社
口腔用組成物
2か月前
花王株式会社
剥離剤組成物
3か月前
花王株式会社
アノード電極
1か月前
花王株式会社
口腔用組成物
1か月前
花王株式会社
口腔用組成物
1か月前
花王株式会社
口腔用組成物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る