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公開番号2025175780
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2024082039
出願日2024-05-20
発明の名称捺染布帛の製造方法、インクジェット捺染装置、及びインク
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類D06P 5/30 20060101AFI20251126BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】布帛の風合いを維持しつつ、吐出安定性を高めることができる捺染布帛の製造方法、インクジェット捺染装置、及びインクを提供する。
【解決手段】ノズルからインク滴を吐出するインクジェットヘッドと、前記インクを貯留するインクタンクと、前記インクタンクと前記インクジェットヘッドとを連通して、インクが循環する流路を構成する循環流路と、を有するインクジェット捺染装置を用いた捺染布帛の製造方法であって、前記インクを、前記インクジェットヘッドから吐出して、記録媒体に付与させる工程を含み、前記インクは、水と、水溶性有機溶剤と、第一の樹脂と、第二の樹脂と、を含み、前記第一の樹脂は、Tgが-30℃以下である水分散性樹脂であり、前記第二の樹脂は、Tgが80℃以上である、重量平均分子量10000~100000のシリコーンアクリル樹脂である、捺染布帛の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、
前記インクを貯留するインクタンクと、
前記インクタンクと前記インクジェットヘッドとを連通して、前記インクが循環する流路を構成する循環流路と、
を有するインクジェット捺染装置を用いた捺染布帛の製造方法であって、
前記インクを、前記インクジェットヘッドから吐出して、布帛に付与させる工程を含み、
前記インクは、水と、水溶性有機溶剤と、第一の樹脂と、第二の樹脂と、を含み、
前記第一の樹脂は、ガラス転移温度が-30℃以下である水分散性樹脂であり、
前記第二の樹脂は、ガラス転移温度が80℃以上であるシリコーンアクリル樹脂であり、
前記第二の樹脂の重量平均分子量は、10000~100000である、
捺染布帛の製造方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記水分散性樹脂は、水分散性ウレタン樹脂である、
請求項1に記載の捺染布帛の製造方法。
【請求項3】
前記インクは、顔料を含む、
請求項1に記載の捺染布帛の製造方法。
【請求項4】
前記第二の樹脂の含有量が、インクの全質量に対して、0.2質量%~10.0質量%である、
請求項1に記載の捺染布帛の製造方法。
【請求項5】
前記第二の樹脂が、オルガノシロキサン構造単位と、(メタ)アクリル酸誘導体に由来する構造単位と、を含み、
前記第二の樹脂1モルあたりの、前記オルガノシロキサン構造単位の含有質量を分子として、前記第二の樹脂1モルあたりの、前記(メタ)アクリル酸誘導体に由来する構造単位の含有質量を分母としたときの質量比が、80.0/20.0~97.0/3.0である、
請求項1に記載の捺染布帛の製造方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の捺染布帛の製造方法に用いられるインクジェット捺染装置であって、
ノズルからインク滴を吐出するインクジェットヘッドと、
前記インクを貯留するインクタンクと、
前記インクタンクと前記インクジェットヘッドとを連通して、インクが循環する流路を構成する循環流路と、
を有する、
インクジェット捺染装置。
【請求項7】
インクジェット捺染用のインクであって、
水と、水溶性有機溶剤と、第一の樹脂と、第二の樹脂と、を含み、
前記第一の樹脂は、ガラス転移温度が-30℃以下である水分散性樹脂であり、
前記第二の樹脂は、ガラス転移温度が80℃以上であるシリコーンアクリル樹脂であり、
前記第二の樹脂の重量平均分子量は、10000~100000である、
インク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、捺染布帛の製造方法、インクジェット捺染装置、及びインクに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、繊布、不繊布などの布帛上に、文字、絵、図柄などの画像形成や、これら画像の表面保護や光沢性制御、画像の高精細化等を行う方法として、短時間で印刷でき、生産効率が高まるなどのことから、インクジェット方式により布帛への印刷を行うインクジェット捺染が広く行われている。
【0003】
インクジェット捺染で使用されるインクには、染料インクが主流であったが、染料インクを用いた捺染布帛の製造方法では、溶解又は反応しなかった染料を洗い流す洗浄工程等の後処理が必要となる場合があるため、後処理を省略可能な顔料インクの使用が検討されている。そして、この顔料定着や画像の堅牢性向上のために、顔料インクと共に樹脂を含有させたり、前処理インクや、オーバーコートインクに樹脂を含有させたりする方法が知られている。このようなインクに用いられる樹脂には、水分散性樹脂と、水溶性樹脂とが知られているが、これらの中でも湿潤環境下での堅牢性を高める観点で、水に不溶である水分散性樹脂を用いたインク(分散性インク)が検討されている。
【0004】
しかしながら、このような分散性インクを用いた場合、流路内にインクが充填されたまま放置されると、インク中の分散成分が沈降し、流路内で詰まりが生じたり、インク中の濃度が不均一になったりするという問題があった。前記のような詰まり等を防止するため、インクジェットヘッドとインクタンクとの間にインクの循環流路が組まれる場合がある(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-140211号公報
特開2023-53764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような循環流路を有するインクジェット捺染装置において、インク中に含まれる気泡や異物を捕集するために、フィルターが設置されることがある。上記フィルターは、通常、インクジェットヘッド内や、インクが流通する流路内に設置される。
【0007】
しかしながら、本発明者らの知見によると、このようなフィルターを有するインクジェット捺染装置で、特許文献1、2に記載のインクを用いると、布帛の風合いが損なわれたり、フィルター詰まりが生じ、吐出が不安定化したりする、という問題があった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、布帛の風合いを維持しつつ、吐出安定性を高めることができる捺染布帛の製造方法、インクジェット捺染装置、及びインクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明の一態様は、下記[1]~[5]に記載の捺染布帛の製造方法に関する。
【0010】
[1]ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、
前記インクを貯留するインクタンクと、
前記インクタンクと前記インクジェットヘッドとを連通して、前記インクが循環する流路を構成する循環流路と、
を有するインクジェット捺染装置を用いた捺染布帛の製造方法であって、
前記インクを、前記インクジェットヘッドから吐出して、布帛に付与させる工程を含み、
前記インクは、水と、水溶性有機溶剤と、第一の樹脂と、第二の樹脂と、を含み、
前記第一の樹脂は、ガラス転移温度が-30℃以下である水分散性樹脂であり、
前記第二の樹脂は、ガラス転移温度が80℃以上であるシリコーンアクリル樹脂であり、
前記第二の樹脂の重量平均分子量は、10000~100000である、
捺染布帛の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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