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公開番号2025174224
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024080372
出願日2024-05-16
発明の名称超音波トランスデューサ
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H04R 17/00 20060101AFI20251120BHJP(電気通信技術)
要約【課題】超音波トランスデューサにおいてコイルばねの振動に起因して生じるノイズを抑制することが可能な技術を提供する。
【解決手段】超音波トランスデューサ1は、第1圧縮コイルばね40と、第2圧縮コイルばね50と、を備える。第1圧縮コイルばね40の少なくとも一部は第1貫通孔15内に配される。第2圧縮コイルばね50の少なくとも一部は第2貫通孔16内に配される。第1貫通孔15の内周面は、第1圧縮コイルばね40の外周縁との隙間が厚さ方向において最も狭くなる第1ガイド部15Aと、第1ガイド部15Aよりも第1圧縮コイルばね40の外周縁との隙間が大きい第1離間部15Bとを有する。第2貫通孔16の内周面は、第2圧縮コイルばね50の外周縁との隙間が厚さ方向において最も狭くなる第2ガイド部16Aと、第2ガイド部16Aよりも第2圧縮コイルばね50の外周縁との隙間が大きい第2離間部16Bとを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
導電性を有し、環状の節を生じさせるように振動する振動板と、
前記振動板における厚さ方向の一方側の第1面の一部に接合される圧電素子と、
前記振動板の前記第1面に接触する第1接点部を有する第1圧縮コイルばねと、
前記圧電素子の前記振動板側とは反対側の第2面に接触する第2接点部を有する第2圧縮コイルばねと、
前記第1圧縮コイルばねのうち前記第1接点部とは反対側の第3接点部が接触する第1導電路、及び、前記第2圧縮コイルばねのうち前記第2接点部とは反対側の第4接点部が接触する第2導電路を有する回路基板と、
前記厚さ方向に貫通する第1貫通孔、及び、前記厚さ方向に貫通する第2貫通孔を有し、前記圧電素子と前記回路基板との間に配されるベース部と、
を備え、
前記第1圧縮コイルばねの少なくとも一部は前記第1貫通孔内に配され、
前記第2圧縮コイルばねの少なくとも一部は前記第2貫通孔内に配され、
前記第1接点部は、前記厚さ方向から見た場合に前記節と重なる位置で、前記振動板の前記第1面に接触し、
前記第2接点部は、前記厚さ方向から見た場合に前記節と重なる位置で、前記圧電素子の前記第2面に接触する超音波トランスデューサであって、
前記第1貫通孔の内周面は、前記第1圧縮コイルばねの外周縁との隙間が前記厚さ方向において最も狭くなる第1ガイド部と、前記第1ガイド部よりも前記第1圧縮コイルばねの外周縁との隙間が大きい第1離間部とを有し、
前記第2貫通孔の内周面は、前記第2圧縮コイルばねの外周縁との隙間が前記厚さ方向において最も狭くなる第2ガイド部と、前記第2ガイド部よりも前記第2圧縮コイルばねの外周縁との隙間が大きい第2離間部とを有する
超音波トランスデューサ。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記厚さ方向における前記第1ガイド部が配される位置において、前記第1貫通孔の内周面に内接する内接円の直径は、前記第1圧縮コイルばねの外周縁に外接する外接円の直径の1.1倍以下であり、
前記厚さ方向における前記第2ガイド部が配される位置において、前記第2貫通孔の内周面に内接する内接円の直径は、前記第2圧縮コイルばねの外周縁に外接する外接円の直径の1.1倍以下である、
請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
【請求項3】
前記第1ガイド部は、前記第1貫通孔における前記厚さ方向の一方側の端部に設けられ、
前記第1圧縮コイルばねの前記第3接点部は、前記厚さ方向において前記第1ガイド部と同じ位置に配され、
前記第2ガイド部は、前記第2貫通孔における前記厚さ方向の一方側の端部に設けられ、
前記第2圧縮コイルばねの前記第4接点部は、前記厚さ方向において前記第2ガイド部と同じ位置に配される
請求項1又は請求項2に記載の超音波トランスデューサ。
【請求項4】
前記第1圧縮コイルばねの外形は、前記厚さ方向の他方側に向かうにつれて小さくなるように形成されており、
前記第2圧縮コイルばねの外形は、前記厚さ方向の他方側に向かうにつれて小さくなるように形成されている
請求項3に記載の超音波トランスデューサ。
【請求項5】
前記第1貫通孔の内周面は、前記内周面に内接する内接円が前記厚さ方向の他方側に向かうにつれて大きくなるように形成されており、
前記第2貫通孔の内周面は、前記内周面に内接する内接円が前記厚さ方向の他方側に向かうにつれて大きくなるように形成されている
請求項3に記載の超音波トランスデューサ。
【請求項6】
前記第1ガイド部は、前記第1貫通孔における前記厚さ方向の他方側の端部に設けられ、
前記第2ガイド部は、前記第2貫通孔における前記厚さ方向の他方側の端部に設けられる
請求項1又は請求項2に記載の超音波トランスデューサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、超音波トランスデューサに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、超音波トランスデューサが開示されている。この超音波トランスデューサは、振動板と、振動板に接合される圧電素子と、第1配線部と、第2配線部と、ベース部と、を備える。第1配線部は、振動板の第1面に接触又は接合される第1接点部を有する。第2配線部は、圧電素子の振動板側とは反対側の第2面に接触又は接合される第2接点部を有する。ベース部には、第1ベース貫通孔及び第2ベース貫通孔が形成されている。第1配線部は、第1コイルバネを有し、第1ベース貫通孔に挿し通される。第2配線部は、第2コイルバネを有し、第2ベース貫通孔に挿し通される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-28693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、第1コイルバネが第1ベース貫通孔の内周面に接触した状態で振動板が振動すると、その振動が第1コイルバネに伝達され、第1コイルバネが第1ベース貫通孔の内周面に擦れて、ノイズが生じるおそれがある。第2コイルバネについても同様の問題が懸念される。
【0005】
本開示は、超音波トランスデューサにおいてコイルばねの振動に起因して生じるノイズを抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の超音波トランスデューサは、
導電性を有し、環状の節を生じさせるように振動する振動板と、
前記振動板における厚さ方向の一方側の第1面の一部に接合される圧電素子と、
前記振動板の前記第1面に接触する第1接点部を有する第1圧縮コイルばねと、
前記圧電素子の前記振動板側とは反対側の第2面に接触する第2接点部を有する第2圧縮コイルばねと、
前記第1圧縮コイルばねのうち前記第1接点部とは反対側の第3接点部が接触する第1導電路、及び、前記第2圧縮コイルばねのうち前記第2接点部とは反対側の第4接点部が接触する第2導電路を有する回路基板と、
前記厚さ方向に貫通する第1貫通孔、及び、前記厚さ方向に貫通する第2貫通孔を有し、前記圧電素子と前記回路基板との間に配されるベース部と、
を備え、
前記第1圧縮コイルばねの少なくとも一部は前記第1貫通孔内に配され、
前記第2圧縮コイルばねの少なくとも一部は前記第2貫通孔内に配され、
前記第1接点部は、前記厚さ方向から見た場合に前記節と重なる位置で、前記振動板の前記第1面に接触し、
前記第2接点部は、前記厚さ方向から見た場合に前記節と重なる位置で、前記圧電素子の前記第2面に接触する超音波トランスデューサであって、
前記第1貫通孔の内周面は、前記第1圧縮コイルばねの外周縁との隙間が前記厚さ方向において最も狭くなる第1ガイド部と、前記第1ガイド部よりも前記第1圧縮コイルばねの外周縁との隙間が大きい第1離間部とを有し、
前記第2貫通孔の内周面は、前記第2圧縮コイルばねの外周縁との隙間が前記厚さ方向において最も狭くなる第2ガイド部と、前記第2ガイド部よりも前記第2圧縮コイルばねの外周縁との隙間が大きい第2離間部とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、超音波トランスデューサにおいてコイルばねの振動に起因して生じるノイズを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態の超音波トランスデューサの断面図である。
図2は、ベース部、第1配線部、及び第2配線部の平面図である。
図3は、図1のA-A線断面図である。
図4は、第2実施形態の超音波トランスデューサの断面図である。
図5は、第3実施形態の超音波トランスデューサの断面図である。
図6は、第4実施形態の超音波トランスデューサの断面図である。
図7は、第5実施形態の超音波トランスデューサの断面図である。
図8は、第6実施形態の超音波トランスデューサの断面図である。
図9は、第7実施形態の超音波トランスデューサの断面図である。
図10は、第8実施形態の超音波トランスデューサの断面図である。
図11は、第9実施形態の超音波トランスデューサの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。
【0010】
〔1〕導電性を有し、環状の節を生じさせるように振動する振動板と、
前記振動板における厚さ方向の一方側の第1面の一部に接合される圧電素子と、
前記振動板の前記第1面に接触する第1接点部を有する第1圧縮コイルばねと、
前記圧電素子の前記振動板側とは反対側の第2面に接触する第2接点部を有する第2圧縮コイルばねと、
前記第1圧縮コイルばねのうち前記第1接点部とは反対側の第3接点部が接触する第1導電路、及び、前記第2圧縮コイルばねのうち前記第2接点部とは反対側の第4接点部が接触する第2導電路を有する回路基板と、
前記厚さ方向に貫通する第1貫通孔、及び、前記厚さ方向に貫通する第2貫通孔を有し、前記圧電素子と前記回路基板との間に配されるベース部と、
を備え、
前記第1圧縮コイルばねの少なくとも一部は前記第1貫通孔内に配され、
前記第2圧縮コイルばねの少なくとも一部は前記第2貫通孔内に配され、
前記第1接点部は、前記厚さ方向から見た場合に前記節と重なる位置で、前記振動板の前記第1面に接触し、
前記第2接点部は、前記厚さ方向から見た場合に前記節と重なる位置で、前記圧電素子の前記第2面に接触する超音波トランスデューサであって、
前記第1貫通孔の内周面は、前記第1圧縮コイルばねの外周縁との隙間が前記厚さ方向において最も狭くなる第1ガイド部と、前記第1ガイド部よりも前記第1圧縮コイルばねの外周縁との隙間が大きい第1離間部とを有し、
前記第2貫通孔の内周面は、前記第2圧縮コイルばねの外周縁との隙間が前記厚さ方向において最も狭くなる第2ガイド部と、前記第2ガイド部よりも前記第2圧縮コイルばねの外周縁との隙間が大きい第2離間部とを有する
超音波トランスデューサ。
(【0011】以降は省略されています)

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