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公開番号2025173968
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024079883
出願日2024-05-16
発明の名称透過型LEDディスプレイ
出願人アルプスアルパイン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H10H 20/855 20250101AFI20251120BHJP()
要約【課題】LEDを点灯したとき照射される光が透明基板の反対側に漏れてしまうことを抑止可能な「透過型LEDディスプレイ」を提供する。
【解決手段】透明基板1の第1面および当該第1面とは反対側の第2面にそれぞれ複数のLED15,25を配置し、第1面に配置されたLED15から透明基板1に向かう方向の光路LP1を遮蔽する領域を含む第2面遮蔽領域に第2面の電極22を配置するとともに、第2面に配置されたLED25から透明基板1に向かう方向の光路LP2を遮蔽する領域を含む第1面遮蔽領域に第1面の電極12を配置することにより、第1面のLED15の裏面から透明基板1に向かう方向に照射される光が第2面の電極22によって遮光され、第2面のLED25の裏面から透明基板1に向かう方向に照射される光が第1面の電極12によって遮光されるようにする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
透明基板上にアレイ状に配置された複数組の電極間に複数のＬＥＤを配置するとともに、上記透明基板上に上記電極が配置されない複数の開口部を設けることにより、上記複数の開口部を通して光を透過させることができるようになされた透過型ＬＥＤディスプレイにおいて、
上記透明基板の第１面および当該第１面とは反対側の第２面にそれぞれ上記複数のＬＥＤを配置し、上記第１面に配置されたＬＥＤから上記透明基板に向かう方向の光路を遮蔽する領域を含む第２面遮蔽領域に上記第２面の電極を配置するとともに、上記第２面に配置されたＬＥＤから上記透明基板に向かう方向の光路を遮蔽する領域を含む第１面遮蔽領域に上記第１面の電極を配置したことを特徴とする透過型ＬＥＤディスプレイ。
続きを表示（約 820 文字）【請求項２】
上記第１面の各組の電極間に光反射性を有する反射材を配置するとともに、上記第２面の各組の電極間に上記反射材を配置したことを特徴とする請求項１に記載の透過型ＬＥＤディスプレイ。
【請求項３】
１つのピクセルが複数のサブピクセルを含み、上記サブピクセルごとに上記ＬＥＤが配置されており、
上記第１面に配置される各組の電極について、一方の電極を、上記第２面のサブピクセルに対向する上記第１面遮蔽領域に配置するとともに、他方の電極を、上記第２面のサブピクセルに対向しない領域を含む第１面領域に配置し、
上記第２面に配置される各組の電極について、一方の電極を、上記第１面のサブピクセルに対向する上記第２面遮蔽領域に配置するとともに、他方の電極を、上記第１面のサブピクセルに対向しない領域を含む第２面領域に配置した
ことを特徴とする請求項１または２に記載の透過型ＬＥＤディスプレイ。
【請求項４】
上記第１面において上記他方の電極が配置される上記第１面領域は、上記第２面のサブピクセル間に形成される上記開口部の全領域に対向する領域を含む領域であり、
上記第２面において上記他方の電極が配置される上記第２面領域は、上記第１面のサブピクセル間に形成される上記開口部の全領域に対向する領域を含む領域である
ことを特徴とする請求項３に記載の透過型ＬＥＤディスプレイ。
【請求項５】
上記第１面において上記他方の電極が配置される上記第１面領域は、上記第２面のサブピクセル間に形成される上記開口部の一部領域に対向する領域であり、
上記第２面において上記他方の電極が配置される上記第２面領域は、上記第１面のサブピクセル間に形成される上記開口部の一部領域に対向する領域である
ことを特徴とする請求項３に記載の透過型ＬＥＤディスプレイ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、透過型ＬＥＤディスプレイに関し、特に、透明基板上にアレイ状に配置された複数組の電極間に複数のＬＥＤを配置するとともに、電極が配置されない複数の開口部を設けることにより、複数の開口部を通して光を透過させることができるようになされたディスプレイに用いて好適なものである。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、一般的なディスプレイとは異なり、背後が透けて見えるように成された透過型ディスプレイが知られている。透過型ディスプレイは、透明な基板上に複数の光源をアレイ状に配置するとともに、電極等が配置されない複数の開口部を設けることにより、開口部を通してディスプレイの裏面から表面に光を透過させることができる。１つの画素面積に占める開口部の面積の比率を開口率と言うが、開口率が大きいほど背景の光を多く取り入れることが可能となり、見た目で透明に近い表示を行うことができる。
【０００３】
透過型ディスプレイには種々のタイプがあるが、中でも透過型ＬＥＤディスプレイは、７０％以上の高い透過率を実現可能なことから、様々な用途の応用が期待されている。透過型ＬＥＤディスプレイを構成する場合、光源として利用されるＬＥＤを微細化し、それをアレイ状に配置して成るマイクロＬＥＤと呼ばれる技術を用いることが好適である。マイクロＬＥＤを用いたディスプレイについては、例えば特許文献１に開示されている。
【０００４】
しかしながら、マイクロＬＥＤを用いて透過型ＬＥＤディスプレイを構成した場合、図５に示すように、表示面に情報を映し出すために発光されるＬＥＤ１００の光が、アノード電極１０１とカソード電極１０２との間の隙間から透明基板１０３の裏側に漏れてしまうという問題があった。透過型ＬＥＤディスプレイでは、ＬＥＤ１００の裏側に配置される基板も透明基板１０３により構成されるため、ＬＥＤ１００を点灯すると、ＬＥＤ１００の背面から電極１０１，１０２の隙間を介してディスプレイの裏側に光が漏れてしまうのである。
【０００５】
なお、発光素子チップの裏面側からの発光を前面に取り出すことができるようにした表示装置が知られている（例えば、特許文献２参照）。特許文献２に記載の表示装置では、回路基板上にＬＥＤチップを備え、回路基板の配線パターンを光反射性を有する材料、例えばアルミニウムにより構成している。光反射性の配線パターンの一部をチップ搭載層とし、このチップ搭載層上に発光素子チップを直接に搭載することにより、簡単な構成で、発光素子チップの裏面側からの発光を前面に取り出すことが可能とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０２１－５２１５６号公報
特開２０１２－２０４３７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明は、上述のような問題を解決するために成されたものであり、透過型ＬＥＤディスプレイにおいて、ＬＥＤを点灯したとき照射される光が透明基板の反対側に漏れてしまうことを抑止できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記した課題を解決するために、本発明では、透明基板上にアレイ状に配置された複数組の電極間に複数のＬＥＤを配置するとともに、透明基板上に電極が配置されない複数の開口部を設けることにより、複数の開口部を通して光を透過させることができるようになされた透過型ＬＥＤディスプレイにおいて、透明基板の第１面および当該第１面とは反対側の第２面にそれぞれ複数のＬＥＤを配置し、第１面に配置されたＬＥＤから透明基板に向かう方向の光路を遮蔽する領域を含む第２面遮蔽領域に第２面の電極を配置するとともに、第２面に配置されたＬＥＤから透明基板に向かう方向の光路を遮蔽する領域を含む第１面遮蔽領域に第１面の電極を配置している。
【発明の効果】
【０００９】
上記のように構成した本発明によれば、透過型ＬＥＤディスプレイにおいて、第１面のＬＥＤを点灯したときに第１面のＬＥＤの裏面から透明基板に向かう方向に照射される光が第２面の電極によって遮光され、第２面のＬＥＤを点灯したときに第２面のＬＥＤの裏面から透明基板に向かう方向に照射される光が第１面の電極によって遮光されるため、ＬＥＤの照射光が透明基板の反対面に漏れてしまうことを抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本実施形態による透過型ＬＥＤディスプレイのＬＥＤ配置例を模式的に示す図である。
本実施形態による透過型ＬＥＤディスプレイのＬＥＤ配置構造の断面構成例を示す図である。
本実施形態による透過型ＬＥＤディスプレイのＬＥＤ配置構造の他の断面構成例を示す図である。
本実施形態による透過型ＬＥＤディスプレイのＬＥＤ配置構造の他の断面構成例を示す図である。
透過型ＬＥＤディスプレイの発光部の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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