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公開番号2025173232
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-27
出願番号2024078718
出願日2024-05-14
発明の名称電気機械式ブレーキ倍力装置
出願人株式会社ニッキ
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類B60T 13/74 20060101AFI20251119BHJP(車両一般)
要約【課題】主に車両停止状態における電気機械式ブレーキ倍力装置のモーターの発熱を抑制する。
【解決手段】車両に搭載される電気機械式ブレーキ倍力装置1であって、ブレーキペダルBPに連結された入力ロッド20と、制御ロッド30と、ロッド位置センサー40と、モーター部50と、回転位置センサー60と、電流センサー70と、各センサー40,60,70から得た情報を利用して前記モーター部50を駆動させる制御基板80と、を備え、前記制御ロッド30の変位に応じて前記モーター部50の回転位置を制御する基本制御と、前記モーター部50への供給電流を前記電流センサー70の情報を基に制御する電流制御とを同時に実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される電気機械式ブレーキ倍力装置であって、
ブレーキペダルに連結された入力ロッドと、
円筒状の被検出体を外周面に装着しており前記入力ロッドと連動して前記ブレーキペダルの操作に伴い軸方向に直線運動する制御ロッドと、
前記被検出体の変位を検出することで前記制御ロッドの変位を検出するロッド位置センサーと、
前記制御ロッドの変位に応じて作動するモーター部と、
前記モーター部の回転位置・回転速度を検出する回転位置センサーと、
前記モーター部のUVW相の電流を検出する電流センサーと、
前記ロッド位置センサー,前記回転位置センサーおよび前記電流センサーから得た情報を利用して前記モーター部を駆動させる制御基板と、を備え、
前記制御ロッドの変位に応じて前記モーター部の回転位置を制御する基本制御と、前記モーター部への供給電流を前記電流センサーの情報を基に制御する電流制御とを同時に実行することを特徴とする電気機械式ブレーキ倍力装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記車両の運転状態を検知する外部センサーをさらに備え、
前記外部センサーにより前記車両の運転状態が停止状態だと検知された場合、且つ、前記ロッド位置センサーにより前記ブレーキペダルが踏込状態であると検知された場合に、前記モーター部への供給電流を制限することを特徴とする請求項1記載の電気機械式ブレーキ倍力装置。
【請求項3】
前記モーター部への供給電流の上限値は、前記外部センサーにより前記車両の運転状態が停止状態だと検知された時点から所定時間までは一定であり、前記所定時間を経過した後に漸減させることを特徴とする請求項2記載の電気機械式ブレーキ倍力装置。
【請求項4】
前記電気機械式ブレーキ倍力装置が、
前記制御ロッドの外周に配置され、軸部材と回転部材とからなり、前記モーター部と連動する前記回転部材の回転運動を前記軸部材の直線運動に変換する回転直動変換部と、
前記軸部材の軸回転を規制するとともに軸方向に連動して移動するブラケットと、
前記ブラケットを付勢して移動後に元の位置に戻すための戻しバネと、
前記制御ロッドおよび前記軸部材の先端側に接続され、前記制御ロッドまたは前記軸部材の直線運動により動作するマスタシリンダと、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1,2または3記載の電気機械式ブレーキ倍力装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車においてブレーキペダルを踏んだ際の踏力を増幅するための電気機械式ブレーキ倍力装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車のブレーキ操作を補助するために、ブレーキペダルを踏んだ際の踏力を増幅させるブレーキ倍力装置が知られており、エンジンの負圧を利用した真空式ブレーキ倍力装置が一般的に用いられていたが、近年は電気自動車や燃料電池自動車のようにエンジン非搭載の自動車が発売されているため、異なる方式のブレーキ倍力装置が必要とされていた。
【0003】
そこで、例えば特開2018-199448号公報(特許文献1)、再表2018/097278号公報(特許文献2)に記載された発明のように動力源としてモーターを備えた電気機械式のブレーキ倍力装置が知られているほか、本願出願人においても、特開2023-021860号公報(特許文献3)、特開2023-030664号公報(特許文献4)、特開2023-037382号公報(特許文献5)にて開示されているように、電気機械式ブレーキ倍力装置およびその制御方法を提案している。
【0004】
これら電気機械式ブレーキ倍力装置によれば、エンジンを有しない車であっても、電力により駆動するモーターを用いることによってブレーキペダルを踏んだ際の踏力を増幅することを可能とすることができる。
【0005】
特許文献3-5に記載された電気機械式ブレーキ倍力装置は、ブレーキペダルと連動する制御ロッドと前記制御ロッドを監視する位置センサーの位置関係が常に一定になるよう、前記位置センサーと一体となった軸部材(送りねじ)を、ナット状の回転部材と一体となったモーター部を回転させることで制御している。
【0006】
前記軸部材(送りねじ)は、端面が倍力装置の出力先であるマスタシリンダと接しており、モーター部の回転トルクを軸方向荷重として伝達する部品となっている。この結果、前記制御により、ブレーキペダルの動きに追従して、モータートルクにより生じる力を倍力装置として機能させることができる。
【0007】
前記機構では、車両停止後も前記制御が常に継続されるため、車両停止状態におけるモーター負荷が大きく、車両停止状態の継続によるモーター部の発熱が課題となっている。
【0008】
発熱の対策としては、例えば外観の放熱設計やモーター性能の向上が一般的であるが、製品の肥大化やコストアップに繋がるため望ましくない。
【0009】
また、車両停止状態に求められる保持力は減速時に求められる制動力に比較して小さいことから、車両停止状態では倍力装置は過剰なモータートルクを発しているおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2018-199448号公報
再表2018/097278号公報
特開2023-021860号公報
特開2023-030664号公報
特開2023-037382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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