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公開番号
2025171582
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2024077075
出願日
2024-05-10
発明の名称
塗布方法及び塗布システム
出願人
株式会社ミマキエンジニアリング
代理人
個人
,
個人
主分類
B05D
1/40 20060101AFI20251113BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】塗布領域に対する機能性粉体含有液の吐出位置及び吐出量を適切に決定する。
【解決手段】機能性粉体含有液であるパール塗布液を媒体へ塗布する塗布方法であって、パール塗布液の塗布領域を決定する塗布領域決定段階(S202)と、パール塗布液の吐出量及び吐出位置を決定する吐出量決定段階(S204~S208)と、パール塗布液を吐出する吐出段階と、パール塗布液を硬化させる硬化段階とを備え、吐出量決定段階において、塗布領域の面積及び形状に基づき、少なくとも、塗布領域内において最初にパール塗布液を付着させる位置に対応する吐出位置と、塗布領域に対して吐出するパール塗布液の合計吐出量とを決定する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の機能を有する粉体である機能性粉体を含む液体である機能性粉体含有液を媒体へ塗布する塗布方法であって、
前記機能性粉体含有液が塗布される領域である塗布領域を決定する塗布領域決定段階と、
前記塗布領域へ吐出する前記機能性粉体含有液の吐出量及び吐出位置を決定する吐出量決定段階と、
前記塗布領域へ前記機能性粉体含有液を吐出する吐出段階と、
前記塗布領域へ吐出された前記機能性粉体含有液を硬化させる硬化段階と
を備え、
前記吐出量決定段階において、前記塗布領域の面積及び形状に基づき、少なくとも、前記塗布領域内において最初に前記機能性粉体含有液を付着させる位置に対応する前記吐出位置と、前記塗布領域に対して吐出する前記機能性粉体含有液の合計量である合計吐出量とを決定し、
前記吐出段階において、前記吐出量決定段階で決定した前記吐出位置及び前記合計吐出量に基づき、前記機能性粉体含有液を吐出する吐出装置により、前記塗布領域へ前記機能性粉体含有液を吐出することを特徴とする塗布方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記吐出量決定段階において、前記塗布領域の面積に応じて算出される前記機能性粉体含有液の量と、前記塗布領域の形状に対して予め設定されている係数とに基づき、前記合計吐出量を決定することを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
【請求項3】
前記吐出量決定段階において、前記吐出位置へ前記機能性粉体含有液を吐出してから前記硬化段階で前記機能性粉体含有液を硬化させるまでに待つ時間である硬化待機時間と、前記塗布領域の形状とに基づき、前記吐出位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
【請求項4】
前記吐出量決定段階において、前記塗布領域の形状が有する角部の数を検出し、前記角部の数に基づき、前記合計吐出量を決定することを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
【請求項5】
前記吐出量決定段階において、前記塗布領域の縁部における複数の位置について、いずれかの前記吐出位置からの距離が予め設定された最大距離以下になり、かつ、全ての前記吐出位置からの距離が予め設定された最小距離以上になるように、前記吐出位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
【請求項6】
前記吐出量決定段階において、前記塗布領域の縁部におけるいずれかの位置について、その位置からの距離が前記最大距離以下で前記最小距離以上になる前記塗布領域内の位置である縁部対応位置が存在しない場合、前記縁部対応位置が存在しないことをユーザに通知することを特徴とする請求項5に記載の塗布方法。
【請求項7】
前記最大距離及び前記最小距離は、前記媒体の種類に応じて設定される距離であることを特徴とする請求項5に記載の塗布方法。
【請求項8】
前記吐出量決定段階において、
予め設定された判断基準に基づき、前記塗布領域内に設定する前記吐出位置を一カ所のみにするか否かを判断し、
前記吐出位置を一カ所のみにすると判断した場合、前記塗布領域内の一つの位置を前記吐出位置に決定し、
前記吐出位置を一カ所のみにしないと判断した場合、前記塗布領域内の複数の位置を前記吐出位置に決定することを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
【請求項9】
前記吐出量決定段階において、前記塗布領域の縁部における全ての位置からの距離が予め設定された最大距離以下になり、かつ、予め設定された最小距離以上になる一つの位置が前記塗布領域内に存在するか否かを判断することで、前記塗布領域内に設定する前記吐出位置を一カ所のみにするか否かを判断することを特徴とする請求項8に記載の塗布方法。
【請求項10】
前記吐出量決定段階において、前記吐出位置を決定した後に、前記塗布領域の面積と、前記吐出位置の数とに基づき、前記合計吐出量を決定し、かつ、前記塗布領域の面積に応じて決定される基準の前記合計吐出量に対し、前記吐出位置の数が多くなるほど値が小さくなる調整を行うことで、前記合計吐出量を決定することを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布方法及び塗布システムに関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、パール顔料を含有するパールインク(パールインキ)を用いてスクリーン印刷を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、インクジェットプリンタによる印刷適性を有するマット紙上に、スクリーン印刷によってパールインクを用いてパール印刷層を形成すると共に、インクジェットプリンタによって画像層を形成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-159536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パール顔料を含む塗布液を用いてスクリーン印刷を行う場合、塗布液を塗布する部分が開口しているスクリーン版(印刷版)を作成することが必要になる。そのため、従来、パール顔料を含む塗布液を塗布するために要する手間や費用が大きくなるという問題が生じていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる塗布方法及び塗布システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の発明者は、パール顔料等の機能性粉体を含む液体(塗布液)を媒体へ塗布する方法について、鋭意研究を行った。そして、機能性粉体を含む液体を吐出する吐出装置を用いることで、スクリーン版等を用いることなく、塗布領域への液体の塗布を行うことを考えた。そして、この場合において、塗布領域の面積及び形状に基づいて吐出装置による吐出位置及び吐出量を決定することで、塗布領域への液体の塗布をより適切に行い得ることを見出した。また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明は、所定の機能を有する粉体である機能性粉体を含む液体である機能性粉体含有液を媒体へ塗布する塗布方法であって、前記機能性粉体含有液が塗布される領域である塗布領域を決定する塗布領域決定段階と、前記塗布領域へ吐出する前記機能性粉体含有液の吐出量及び吐出位置を決定する吐出量決定段階と、前記塗布領域へ前記機能性粉体含有液を吐出する吐出段階と、前記塗布領域へ吐出された前記機能性粉体含有液を硬化させる硬化段階とを備え、前記吐出量決定段階において、前記塗布領域の面積及び形状に基づき、少なくとも、前記塗布領域内において最初に前記機能性粉体含有液を付着させる位置に対応する前記吐出位置と、前記塗布領域に対して吐出する前記機能性粉体含有液の合計量である合計吐出量とを決定し、前記吐出段階において、前記吐出量決定段階で決定した前記吐出位置及び前記合計吐出量に基づき、前記機能性粉体含有液を吐出する吐出装置により、前記塗布領域へ前記機能性粉体含有液を吐出することを特徴とする。
【0007】
このように構成した場合、例えば、塗布領域の面積及び形状に基づき、塗布領域に対する機能性粉体含有液の吐出位置及び合計吐出量を適切に決定できる。より具体的に、例えば、塗布領域内に機能性粉体含有液を塗布する場合において、吐出位置が不適切であると、塗布領域内で機能性粉体含有液が十分に広がらず、機能性粉体含有液が付着しない部分が生じる問題や、塗布領域から過度に機能性粉体含有液がはみ出す問題等が生じる場合がある。これに対し、吐出量決定段階において、塗布領域の面積及び形状に基づくことで、例えば、吐出位置を適切に決定できる。また、吐出量決定段階において、塗布領域の面積及び形状に基づくことで、例えば、合計吐出量についても、適切に決定できる。そのため、このように構成すれば、例えば、塗布領域の面積及び形状等に合わせて、塗布領域に対する機能性粉体含有液の塗布を適切に行うことができる。また、これにより、例えば、スクリーン版等を用いることなく、塗布領域への機能性粉体含有液の吐出を適切に行うことができる。
【0008】
この構成において、機能性粉体含有液が含む機能性粉体としては、例えば、エフェクト顔料等を好適に用いることができる。エフェクト顔料については、例えば、光の干渉等による効果を生じる顔料等と考えることができる。エフェクト顔料としては、例えば、特定波長の光の干渉によって発色する顔料等を用いることが考えられる。また、エフェクト顔料として、例えば、光の反射又は吸収等によって特殊な色を示す顔料を用いること等も考えられる。これらのエフェクト顔料としては、例えば、鱗片状の顔料等を好適に用いることができる。また、より具体的に、エフェクト顔料としては、例えば、パール顔料等を好適に用いることができる。パール顔料については、例えば、光の干渉等によって真珠光沢を示す顔料等と考えることができる。また、エフェクト顔料として、例えば、ラメ顔料やグリッター顔料を用いること等も考えられる。また、機能性粉体として、例えば、エフェクト顔料以外の様々な機能性の粉体を用いることも考えられる。より具体的に、このような機能性粉体としては、例えば、蓄光性、防汚性、又は導電性の粉体等を用いることが考えられる。また、機能性粉体として、例えば、その他の機械的又は化学的等な性質を付与する機能性の粉体やフィラー等の材料を用いることも考えられる。また、この構成において、機能性粉体含有液としては、例えば、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型の液体を用いることが考えられる。この場合、例えば、硬化段階において、塗布領域に塗布された機能性粉体含有液に紫外線を照射することで、機能性粉体含有液を硬化させる。また、機能性粉体含有液としては、例えば、吐出位置へ吐出された後に塗布領域内で時間の経過に伴って徐々に広がる粘度の液体を用いることが好ましい。このように構成すれば、例えば、塗布領域への機能性粉体含有液の塗布をより適切に行うことができる。
【0009】
また、吐出量決定段階では、例えば、塗布領域の面積に応じて算出される機能性粉体含有液の量と、塗布領域の形状に対して予め設定されている係数とに基づき、合計吐出量を決定する。このように構成すれば、例えば、合計吐出量を容易かつ適切に決定できる。より具体的に、この場合、例えば、塗布領域の面積に応じて算出される機能性粉体含有液の量に対し、塗布領域の形状に対して予め設定されている係数を乗じることで、合計吐出量を決定する。また、塗布領域の面積に応じて算出される機能性粉体含有液の量については、例えば、塗布領域の面積に比例するように算出する。このように構成すれば、例えば、合計吐出量を適切に決定できる。また、吐出量決定段階では、例えば、塗布領域内で機能性粉体含有液が広がる時間を考慮して吐出位置を決定することが好ましい。この場合、吐出量決定段階において、例えば、吐出位置へ機能性粉体含有液を吐出してから硬化段階で機能性粉体含有液を硬化させるまでに待つ時間である硬化待機時間と、塗布領域の形状とに基づき、吐出位置を決定する。このように構成すれば、例えば、塗布領域の形状に合わせた吐出位置をより適切に決定できる。また、塗布領域が角部を有する場合、例えば、塗布領域内での機能性粉体含有液の広がり方に対して角部の影響が大きくなることが考えられる。そのため、吐出量決定段階では、塗布領域の形状に関して、例えば、塗布領域の角部の数を考慮してもよい。この場合、吐出量決定段階において、例えば、塗布領域の形状が有する角部の数を検出し、角部の数に基づき、合計吐出量を決定する。このように構成すれば、例えば、塗布領域の形状に合わせて合計吐出量をより適切に決定できる。
【0010】
また、塗布領域内で機能性粉体含有液を吐出する吐出位置に関し、塗布領域の縁部と吐出位置との距離が大きすぎる場合、例えば、硬化させるまでの間に塗布領域の縁部にまで機能性粉体含有液が到達しなくなることが考えられる。また、反対に、塗布領域の縁部と吐出位置との距離が小さすぎる場合、例えば、塗布領域の縁部に到達する時点での機能性粉体含有液の勢いが強くなることで、縁部の外へ機能性粉体含有液があふれやすくなることが考えられる。そのため、吐出量決定段階では、例えば、塗布領域の縁部における複数の位置について、いずれかの吐出位置からの距離が予め設定された最大距離以下になり、かつ、全ての吐出位置からの距離が予め設定された最小距離以上になるように、吐出位置を決定することが好ましい。このように構成すれば、例えば、塗布領域の形状に合わせて、吐出位置をより適切に決定できる。この場合、上記の最大距離については、例えば、硬化段階で機能性粉体含有液を硬化させるまでの間に機能性粉体含有液が広がる距離に対応すると考えることができる。また、上記の最小距離については、例えば、機能性粉体含有液が塗布領域の縁部からはみ出すことを防ぐために空けるべき距離に対応すると考えることができる。また、この場合、例えば、塗布領域の縁部における全ての位置について、いずれかの吐出位置からの距離が予め設定された最大距離以下になり、かつ、全ての吐出位置からの距離が予め設定された最小距離以上になるように、吐出位置を決定することがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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