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公開番号
2025170671
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-19
出願番号
2024075447
出願日
2024-05-07
発明の名称
眼科装置及び眼科装置の作動方法
出願人
国立大学法人 筑波大学
,
株式会社トプコン
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61B
3/10 20060101AFI20251112BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】被検眼の被観察面の曲率値の経時変化を簡単に把握可能な眼科装置及び眼科装置の作動方法を提供する。
【解決手段】同一の被検眼の被観察面の3次元データを互いに異なる複数のタイミングで取得する3次元データ取得部(OCT撮影系4、OCT撮影制御部204)と、3次元データ取得部が取得した3次元データ404に基づいて、被観察面(眼底被観察面Efa)の複数点の曲率値を演算する曲率値演算部222と、曲率値演算部の曲率値演算結果に基づいて、被観察面の曲率マップ250を生成する曲率マップ生成部224と、被観察面の複数点ごとの曲率値の時間変化を表す曲率変化マップ260を生成する曲率変化マップ生成部226と、を備える。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
同一の被検眼の被観察面の3次元データを互いに異なる複数のタイミングで取得する3次元データ取得部と、
前記3次元データ取得部が前記3次元データを取得するごとに、前記3次元データ取得部が取得した前記3次元データに基づいて、前記被観察面の複数点の曲率値を演算する曲率値演算部と、
前記曲率値演算部が前記曲率値の演算を実行するごとに、前記曲率値演算部の曲率値演算結果に基づいて、前記被観察面の曲率マップを生成する曲率マップ生成部と、
前記複数のタイミングごとの前記曲率値演算結果又は前記曲率マップに基づいて、前記被観察面の複数点ごとの前記曲率値の時間変化の大きさを表す曲率変化マップを生成する曲率変化マップ生成部と、
を備える眼科装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記3次元データ取得部が、
前記被観察面の断面形状を表す前記被検眼の断層像を取得する断層像取得部であって、且つ前記被検眼に対する前記断層像の取得位置を変更しながら前記断層像の取得を繰り返し実行する断層像取得部と、
前記断層像取得部が前記取得位置ごとに取得した前記断層像に基づいて、前記3次元データを生成する3次元データ生成部と、
を備え、
前記曲率値演算結果又は前記曲率マップに基づいて、前記断層像取得部が取得した前記断層像内に含まれる前記被観察面の断面像の複数点ごとに、前記曲率値の大きさを示す曲率値情報を付加する曲率値情報付加部を備える請求項1に記載の眼科装置。
【請求項3】
前記曲率値情報付加部が、前記断面像の複数点ごとに、前記曲率値情報として前記曲率値の大きさを表す色を付加する請求項2に記載の眼科装置。
【請求項4】
前記3次元データ取得部が、前記断層像取得部が前記取得位置ごとに取得した前記断層像の歪みを補正する歪み補正部をさらに備え、
前記3次元データ生成部が、前記歪み補正部により歪み補正された前記取得位置ごとの前記断層像に基づいて、前記3次元データを生成する請求項2に記載の眼科装置。
【請求項5】
前記曲率値演算部が、前記曲率値としてガウス曲率又は平均曲率を演算する請求項1から4のいずれか1項に記載の眼科装置。
【請求項6】
前記曲率マップ生成部が、前記曲率マップの複数の座標位置ごとに、前記座標位置において前記曲率値が最大値となる方向を示す第1矢印と、前記座標位置において前記曲率値が最小値となる方向を示す第2矢印と、を付加し、
前記曲率マップ生成部が、前記座標位置ごとに、前記最大値及び前記最小値の比率に応じて前記第1矢印の長さ及び前記第2矢印の長さの比率を調整している請求項1から4のいずれか1項に記載の眼科装置。
【請求項7】
前記曲率変化マップ生成部が、前記被観察面の複数点ごとの前記曲率値の時間変化の大きさを色で表した前記曲率変化マップを生成する請求項1から4のいずれか1項に記載の眼科装置。
【請求項8】
同一の被検眼の被観察面の3次元データを互いに異なる複数のタイミングで取得する3次元データ取得ステップと、
前記3次元データ取得ステップで前記3次元データを取得するごとに、前記3次元データ取得ステップで取得した前記3次元データに基づいて、前記被観察面の複数点の曲率値を演算する曲率値演算ステップと、
前記曲率値演算ステップで前記曲率値の演算を実行するごとに、前記曲率値演算ステップでの曲率値演算結果に基づいて、前記被観察面の曲率マップを生成する曲率マップ生成ステップと、
前記複数のタイミングごとの前記曲率値演算結果又は前記曲率マップに基づいて、前記被観察面の複数点ごとの前記曲率値の時間変化の大きさを表す曲率変化マップを生成する曲率変化マップ生成ステップと、
を有する眼科装置の作動方法。
【請求項9】
前記3次元データ取得ステップが、
前記被観察面の断面形状を表す前記被検眼の断層像を取得する断層像取得ステップであって、且つ前記被検眼に対する前記断層像の取得位置を変更しながら前記断層像の取得を繰り返し実行する断層像取得ステップと、
前記断層像取得ステップで前記取得位置ごとに取得した前記断層像に基づいて、前記3次元データを生成する3次元データ生成ステップと、
を有し、
前記曲率値演算結果又は前記曲率マップに基づいて、前記断層像取得ステップで取得した前記断層像内に含まれる前記被観察面の断面像の複数点ごとに、前記曲率値の大きさを示す曲率値情報を付加する曲率値情報付加ステップを有する請求項8に記載の眼科装置の作動方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検眼の被観察面の3次元データを取得する眼科装置及びこの眼科装置の作動方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography:OCT)を用いた被検眼の断層像撮影を行う眼科装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の眼科装置は、光源からの光を測定光と参照光とに分割し、測定光を被検眼に照射して、被検眼からの戻り光と参照光との干渉光を検出する干渉光学系を備えている。この干渉光学系には、測定光を走査する光スキャナと、参照光の光路長を変更するリフレクタ等の光路長変更部と、が設けられている。
【0003】
上記特許文献1に記載の眼科装置は、被検眼の眼底に測定光を照射することで眼底の深さ方向の一次元の信号を取得し(Aスキャン)、この測定光を被検眼に対して一次元走査(ラインスキャン)することで、眼底断層像を含むBスキャン画像を取得する(Bスキャン)。そして、特許文献1に記載の眼科装置は、Bスキャンのスキャン位置を変更しながらBスキャンを繰り返し実行する3次元OCT撮影を実行して、スキャン位置ごとのBスキャン画像を取得することにより眼底の被観察面の3次元データを生成する(Cスキャン)。これにより、特許文献1に記載の眼科装置は、眼底の被観察面の3次元データに基づいてこの被観察面の曲率マップを生成可能である。
【0004】
また、特許文献1には、眼底の3次元OCT撮影を互いに異なるタイミングで実行して、異なるタイミングで得られた被検眼の眼底の被観察面の3次元データの比較を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2023-552394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、被検眼の病変等の早期発見のために、被検眼の眼底等の被観察部位の被観察面の曲率値の経時変化を観察したいという要望が生じている。特許文献1には、眼底の疾患の進行を経時的に追跡するために、互いに異なるタイミングで得られた眼底の被観察面の3次元データ等の位置合わせを行うこと、及びこの位置合わせのために被観察面の曲率マップを利用することが記載されている。しかしながら、医師が、互いに異なるタイミングで得られた眼底の被観察面の曲率マップを見て比較したとしても、被観察面の中で曲率値の変化が大きい箇所と小さい箇所とを判別することは困難である。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、被検眼の被観察面の曲率値の経時変化を簡単に把握可能な眼科装置及び眼科装置の作動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的を達成するための眼科装置は、同一の被検眼の被観察面の3次元データを互いに異なる複数のタイミングで取得する3次元データ取得部と、3次元データ取得部が3次元データを取得するごとに、3次元データ取得部が取得した3次元データに基づいて、被観察面の複数点の曲率値を演算する曲率値演算部と、曲率値演算部が曲率値の演算を実行するごとに、曲率値演算部の曲率値演算結果に基づいて、被観察面の曲率マップを生成する曲率マップ生成部と、複数のタイミングごとの曲率値演算結果又は曲率マップに基づいて、被観察面の複数点ごとの曲率値の時間変化の大きさを表す曲率変化マップを生成する曲率変化マップ生成部と、を備える。
【0009】
この眼科装置によれば、被観察面の曲率値の時間変化を容易に把握することができる。
【0010】
本発明の他の態様に係る眼科装置において、3次元データ取得部が、被観察面の断面形状を表す被検眼の断層像を取得する断層像取得部であって、且つ被検眼に対する断層像の取得位置を変更しながら断層像の取得を繰り返し実行する断層像取得部と、断層像取得部が取得位置ごとに取得した断層像に基づいて、3次元データを生成する3次元データ生成部と、を備え、曲率値演算結果又は曲率マップに基づいて、断層像取得部が取得した断層像内に含まれる被観察面の断面像の複数点ごとに、曲率値の大きさを示す曲率値情報を付加する曲率値情報付加部を備える。これにより、被観察面の断面の曲率値を容易に把握することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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