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公開番号
2025170206
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-18
出願番号
2024075027
出願日
2024-05-06
発明の名称
複合ナノファイバー圧電材料、複合ナノファイバー圧電材料の製造方法、圧力センサー、発電装置及びフィルター
出願人
国立大学法人信州大学
代理人
めぶき弁理士法人
主分類
H10N
30/098 20230101AFI20251111BHJP()
要約
【課題】高い圧電性能を広い圧力範囲で得ることが可能なファイバー圧電材料である複合ナノファイバー圧電材料を提供する。
【解決手段】第1ナノファイバーを有し、不織布構造からなるナノファイバー膜と、第2ナノファイバーを有し、ナノファイバー膜の細孔内に形成された微細構造体とを備える複合ナノファイバー圧電材料。第1ナノファイバーは、第1圧電性ポリマーと、第1圧電性ポリマーの圧電性結晶構造を安定化する第1添加剤とを含有し、第2ナノファイバーは、第2圧電性ポリマーと、第2圧電性ポリマーの圧電性結晶構造を安定化する第2添加剤とを含有し、かつ、第1ナノファイバーよりも平均繊維径が小さい。
【選択図】図18
特許請求の範囲
【請求項1】
第1ナノファイバーを有し、不織布構造からなるナノファイバー膜と、
第2ナノファイバーを有し、前記ナノファイバー膜の細孔内に形成された微細構造体とを備え、
前記第1ナノファイバーは、第1圧電性ポリマーと、前記第1圧電性ポリマーの圧電性結晶構造を安定化する第1添加剤とを含有し、
前記第2ナノファイバーは、第2圧電性ポリマーと、前記第2圧電性ポリマーの圧電性結晶構造を安定化する第2添加剤とを含有し、かつ、前記第1ナノファイバーよりも平均繊維径が小さいことを特徴とする複合ナノファイバー圧電材料。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第1圧電性ポリマー及び前記第2圧電性ポリマーは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)系ポリマーを含有することを特徴とする請求項1に記載の複合ナノファイバー圧電材料。
【請求項3】
前記第1添加剤及び前記第2添加剤は、カテコールアミンを含有することを特徴とする請求項2に記載の複合ナノファイバー圧電材料。
【請求項4】
前記第1添加剤及び前記第2添加剤は、ドーパミン(DA)を含有することを特徴とする請求項3に記載の複合ナノファイバー圧電材料。
【請求項5】
前記第1ナノファイバーの平均繊維径は、前記第2ナノファイバーの平均繊維径の5倍~30倍の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の複合ナノファイバー圧電材料。
【請求項6】
前記第1ナノファイバーの平均繊維径は、100nm~1,000nmの範囲内にあり、
前記第2ナノファイバーの平均繊維径は、10nm~100nmの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の複合ナノファイバー圧電材料。
【請求項7】
前記第1圧電性ポリマーの重量平均分子量(Mw)は、前記第2圧電性ポリマーの重量平均分子量(Mw)よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の複合ナノファイバー圧電材料。
【請求項8】
前記第1圧電性ポリマーの重量平均分子量(Mw)は、50,000~300,000の範囲内にあり、
前記第2圧電性ポリマーの重量平均分子量(Mw)は、500,000~1,000,000の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の複合ナノファイバー圧電材料。
【請求項9】
前記第1ナノファイバーにおける前記第1添加剤の添加量は、前記第1圧電性ポリマーの重量に対して0.5wt%~5wt%の範囲内にあり、
前記第2ナノファイバーにおける前記第2添加剤の添加量は、前記第2圧電性ポリマーの重量に対して0.5wt%~5wt%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の複合ナノファイバー圧電材料。
【請求項10】
第1圧電性ポリマーと前記第1圧電性ポリマーの圧電性結晶構造を安定化する第1添加剤とを含有する第1電界紡糸溶液を用い、電界紡糸により第1ナノファイバーを形成することで、不織布構造からなるナノファイバー膜を形成するナノファイバー膜形成工程と、
第2圧電性ポリマーと前記第2圧電性ポリマーの圧電性結晶構造を安定化する第2添加剤とを含有する第2電界紡糸溶液を用い、電界紡糸により前記第1ナノファイバーよりも平均繊維径が小さい第2ナノファイバーを形成することで、前記ナノファイバー膜の細孔内に微細構造体を形成する微細構造体形成工程とを含むことを特徴とする複合ナノファイバー圧電材料の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合ナノファイバー圧電材料、複合ナノファイバー圧電材料の製造方法、圧力センサー、発電装置及びフィルターに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、圧電効果を示す材料(圧電材料)として、石英やセラミックスを用いたものが広く知られている。また、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)のように、ポリマー(高分子材料)であって圧電材料として使用可能なもの(圧電性ポリマー)も知られている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照。)。
【0003】
圧電性ポリマーをファイバー化することにより、高い柔軟性を有するファイバー圧電材料を製造することができる。このようなファイバー圧電材料は、いわゆるフレキシブル・エレクトロニクスの分野に用いることができる。つまり、ファイバー圧電材料は、宇宙探査、機械を操作するためのインターフェース、ウェアラブル・エレクトロニクス等、さまざまな用途に適用可能であると考えられる。
【0004】
ファイバー圧電材料の具体例は、以下のとおりである。すなわち、特許文献1においては、圧電性ポリマーからなるナノファイバーを、その繊維軸方向を揃えて膜とした圧電材料が記載されている。なお、特許文献1においては、圧電性ポリマーとして、ポリフッ化ビニリデン、ポリ(ビニリデン-トリフルオロエチレン)共重合体又はポリ-L-乳酸が記載されている。
【0005】
また、非特許文献1においては、圧電性ポリマーを用いたナノファイバーを膜状にした圧電材料が記載されている。なお、非特許文献1に記載されている圧電性ポリマーは、ポリフッ化ビニリデンである。また、非特許文献1においては、添加剤としてドーパミン(DA)を使用することも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-109431号公報
【非特許文献】
【0007】
“High-Performance Poly(vinylidene difluoride)/Dopamine Core/Shell Piezoelectric Nanofiber and Its Application for Biomedical Sensors”,Advanced Materials,(独),Wiley-VCH,04 December 2020,Volume 33,Issue 3,2006093
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来知られているファイバー圧電材料においては、高い圧電性能を広い圧力範囲で得ることができないという問題がある。例えば、特許文献1に記載の圧電材料においては、軸方向に8mm、幅50mm程度(約400mm
2
)のサンプルにおける最大出力電圧が37mVであったとされており、出力電圧の値が小さい。
【0009】
また、非特許文献1に記載の圧電材料は、10mm×20mm(200mm
2
)のサンプルについて、1kPaの力を加えたときの出力電圧が約16Vであり、6kPaの力を加えたときの出力電圧が約33Vであったとされている。これは、感度が80VN
-1
~27.5VN
-1
、圧力範囲が0.2N~1.2Nということになる。つまり、非特許文献1に記載の圧電材料は、感度は高いものの圧力範囲が狭い(ごく低圧条件でしか性能を発揮できない)ということができる。
【0010】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、高い圧電性能を広い圧力範囲で得ることが可能なファイバー圧電材料である複合ナノファイバー圧電材料を提供することを目的とする。また、本発明は、本発明の複合ナノファイバー圧電材料を製造するための複合ナノファイバー圧電材料の製造方法を提供することも目的とする。さらに、本発明は、本発明の複合ナノファイバー圧電材料を用いた圧力センサー、発電装置及びフィルターを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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