TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025129749
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026616
出願日2024-02-26
発明の名称食品鮮度センサー
出願人国立大学法人信州大学,株式会社ファーマフーズ
代理人めぶき弁理士法人
主分類G01N 33/02 20060101AFI20250829BHJP(測定;試験)
要約【課題】卵殻膜又は卵殻膜由来材を用い、食品の鮮度を簡易に判断できる食品鮮度センサーを提供する。
【解決手段】食品の腐敗に伴って放出される物質により変色する変色色素と、変色色素を吸着している卵殻膜又は卵殻膜由来材とを備える食品鮮度センサー。変色色素としては、ポリアニリン又はクルクミンを好適に用いることができる。卵殻膜は安価で環境に優しく、かつ、持続可能な物質であり、このような卵殻膜及び変色色素を備える食品鮮度センサーは、食品の鮮度及び品質に関する安全性を向上させ、食品の廃棄を削減するのに役立ち、食糧供給及び社会の改善に寄与する。
【選択図】図26
特許請求の範囲【請求項1】
食品の腐敗に伴って放出される物質により変色する変色色素と、
前記変色色素を吸着している卵殻膜又は卵殻膜由来材とを備えることを特徴とする食品鮮度センサー。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記変色色素は、アンモニアの影響により変色する物質であることを特徴とする請求項1に記載の食品鮮度センサー。
【請求項3】
前記変色色素は、ポリアニリンを含むことを特徴とする請求項2に記載の食品鮮度センサー。
【請求項4】
前記変色色素は、クルクミンを含むことを特徴とする請求項2に記載の食品鮮度センサー。
【請求項5】
前記卵殻膜由来材は、卵殻膜由来成分と高分子成分とを含むものであることを特徴とする請求項1に記載の食品鮮度センサー。
【請求項6】
前記卵殻膜由来材は、前記卵殻膜由来成分と前記高分子成分とを含むナノ繊維を有する不織布であることを特徴とする請求項5に記載の食品鮮度センサー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食品鮮度センサーに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、食品の鮮度を簡易に判断できるようにするためのセンサー(以下、食品鮮度センサーという。)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。例えば、特許文献1に記載の食品鮮度センサーは、アゾ色素を紙や布等の平面媒体に吸着させたものであるか、又は、寒天やゼラチン等の固形媒体に溶解させ固化したものであって、魚肉の細菌汚染レベルを検知するために用いるセンサーである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-181192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、鶏卵等の卵殻には卵殻膜(Eggshell membrane、ESM)と呼ばれる、タンパク質を主成分とする膜が付着している。卵殻膜は、バクテリアから卵を保護し、卵殻と卵黄とを分離する役割を果たすものである。卵殻膜は、入手が容易で生体適合性があり、汚染物質を含まないグリーンな素材として利用できる。しかし、卵の卵黄及び卵白は広く利用されているが、卵殻及び卵殻膜については大半が廃棄されている。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、卵殻膜又は卵殻膜由来材を用い、食品の鮮度を簡易に判断できる食品鮮度センサーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の一形態に係る食品鮮度センサーは、食品の腐敗に伴って放出される物質により変色する変色色素と、前記変色色素を吸着している卵殻膜又は卵殻膜由来材とを備えることを特徴とする。
【0007】
[2]本発明の一形態に係る食品鮮度センサーにおいては、前記変色色素は、アンモニアの影響により変色する物質であることが好ましい。
【0008】
[3]本発明の一形態に係る食品鮮度センサーにおいては、前記変色色素は、ポリアニリンを含むことが好ましい。
【0009】
[4]本発明の一形態に係る食品鮮度センサーにおいては、前記変色色素は、クルクミンを含むことが好ましい。
【0010】
[5]本発明の一形態に係る食品鮮度センサーにおいては、前記卵殻膜由来材は、卵殻膜由来成分と高分子成分とを含むものであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

国立大学法人信州大学
二次電池
4か月前
国立大学法人信州大学
流体デバイス
2か月前
国立大学法人信州大学
食品鮮度センサー
9日前
国立大学法人信州大学
固定子及び可変磁束モータ
9日前
セイコーエプソン株式会社
固体電解質
3か月前
国立大学法人信州大学
苗育成用灌水装置および苗育成用灌水方法
1か月前
国立大学法人信州大学
無線通信ネットワーク内隠れ端末特定方法
2か月前
株式会社タカギ
複層化グラフェンの製造方法
6か月前
国立大学法人信州大学
複合酸化物粒子および酸硫化物の粒子の製造方法
6か月前
株式会社ENEOSマテリアル
重合体の製造方法
4日前
国立大学法人信州大学
水分解光触媒シート、その製造方法および水分解装置
4か月前
国立大学法人信州大学
気体貯蔵材、及びその製造方法、並びに、気体貯蔵方法
3か月前
信越化学工業株式会社
Y2Ti2O5S2の製造方法
2か月前
新日本電工株式会社
カラム型水処理装置及び水処理方法
4か月前
株式会社タクマ
脱水濃縮装置、及び二酸化炭素回収設備
1か月前
株式会社チャーリーラボ
シルクフィブロイン管状体
2か月前
住友金属鉱山株式会社
水素生成活性光触媒及びその製造方法
4日前
株式会社ヤマサ
害獣駆除システムおよび害獣駆除プログラム
6か月前
国立大学法人京都大学
二酸化炭素を回収する方法および装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
ガーネット型結晶および前駆体溶液
3か月前
日本特殊陶業株式会社
微粒子分離装置、及び微粒子分離回収装置
2か月前
国立大学法人信州大学
健康管理システム
6か月前
日本特殊陶業株式会社
微粒子分離装置、及び微粒子分離回収装置
2か月前
国立大学法人信州大学
オルニチンおよび/またはシトルリンの産生能に優れた新規微生物
5か月前
国立大学法人信州大学
環状ケテンアセタールの分解抑制方法、重合用組成物およびポリマー
5か月前
国立大学法人信州大学
転がり軸受の異常診断方法、および、異常診断用コンピュータプログラム
6か月前
株式会社ユーグレナ
パラミロン-セルロース混合繊維及びその製造方法
25日前
国立大学法人信州大学
リポソーム製造用基板およびその製造方法、ならびにリポソームの製造方法
3か月前
三和油化工業株式会社
酸化グラフェンの製造方法
4か月前
三和油化工業株式会社
酸化グラフェンの製造方法
4か月前
NT&I株式会社
コーティング剤、コーティング膜、物品、方法、及び製造方法
3か月前
国立大学法人 宮崎大学
間質性肺炎を予防又は治療するための医薬及び医薬組成物
5か月前
国立大学法人信州大学
不織布補強固体電解質シート、全固体電池、及び不織布補強固体電解質シートの製造方法
3か月前
株式会社アドマテックス
グラフェン包接多孔質粒子材料の製造方法及び分離膜の製造方法
2か月前
国立大学法人信州大学
触媒及びその製造方法、触媒前駆体及びその製造方法、並びに光反射防止材及びその製造方法
5日前
国立大学法人信州大学
層状酸化物の層間への選択的インターカレーション方法、層状化合物構造体の合成方法、及び層状化合物構造体
5か月前
続きを見る