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公開番号2025106910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000505
出願日2024-01-05
発明の名称苗育成用灌水装置および苗育成用灌水方法
出願人国立大学法人信州大学,マクセルイズミ株式会社
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類A01G 27/00 20060101AFI20250710BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】給液タイミングをずらすことで、瞬時電力の増大を防止するとともに、タンク内の液量の急激な変化を抑えて、栽培槽の数の増減に柔軟に対応できる苗育成用灌水装置を提供することを目的とする。
【解決手段】苗育成用灌水装置1は、栽培槽2a~2cと、水または肥料成分が溶けた状態の水31を貯留するタンク3と、制御部8と、給液手段4a~4cを備え、制御部8は、栽培槽2a~2cそれぞれの給液開始時刻が異なっている設定条件でタンク3から栽培槽2a~2cへの給液を繰り返す。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の栽培槽と、水または肥料成分が溶けた状態の水を貯留するタンクと、制御部と、複数の給液手段を備え、前記制御部は、前記栽培槽それぞれの給液開始時刻が異なっている設定条件で前記タンクから前記栽培槽への給液を繰り返すこと
を特徴とする苗育成用灌水装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記設定条件の基となる基データを入力する入力部と、前記基データが前記設定条件に適合しないときにエラー表示をする状態表示部を有し、前記エラー表示がない状態で前記給液を開始すること
を特徴とする請求項1に記載の苗育成用灌水装置。
【請求項3】
前記栽培槽に配されて水位を検出する水位検出手段を備え、前記制御部は、前記水位検出手段からの水位検出信号に基づいて前記給液をすること
を特徴とする請求項1または2に記載の苗育成用灌水装置。
【請求項4】
前記給液手段に対応した数の排液手段を備え、前記制御部は、前記栽培槽それぞれの排液開始時刻を異ならせた前記設定条件で前記栽培槽から前記タンクへの排液を繰り返すこと
を特徴とする請求項1または2に記載の苗育成用灌水装置。
【請求項5】
複数の栽培槽と、水または肥料成分が溶けた状態の水を貯留するタンクと、制御部を備え、前記制御部は、前記栽培槽それぞれの給液開始時刻が異なっている設定条件で前記タンクから前記栽培槽への給液を繰り返し、前記栽培槽に配された苗に底面灌水をすること
を特徴とする苗育成用灌水方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の苗を育成するための苗育成用灌水装置および苗育成用灌水方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、タンクと給液手段を用いて野菜等を栽培する方法が知られている(特許文献1:特許第5763282号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5763282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大掛かりな設備投資を避けつつ苗の育成規模を拡大もしくは縮小できるようになれば柔軟な生産形態を採用できる。タンクは1つにすることで、水の成分調整や水質管理が一元管理できる。栽培槽や栽培槽に配される苗育成用トレイは規格品を適用できる。一方で、栽培槽の増加に伴って配管経路が複雑になるので、給液調整が難しくなる。打開策として、複数の給液手段を配設する構成が考えられる。しかしながら、給液タイミングが重なると、瞬時電力が増大するとともに、タンク内の液量が激減する。その結果、瞬時電力のピーク値に対応した電力供給能力を確保しつつ、最大液量に対応したタンク容量を確保しなければならない、という新たな課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、給液タイミングをずらすことで、瞬時電力の増大を防止するとともに、タンク内の液量の急激な変化を抑えて、栽培槽の数の増減に柔軟に対応できる苗育成用灌水装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明に係る苗育成用灌水装置は、複数の栽培槽と、水または肥料成分が溶けた状態の水を貯留するタンクと、制御部と、複数の給液手段を備え、前記制御部は、前記栽培槽それぞれの給液開始時刻が異なっている設定条件で前記タンクから前記栽培槽への給液を繰り返すことを特徴とする。
【0007】
この構成によって、栽培槽の増加によって設備負荷が増大したとしても、瞬時電力の増大を防止できる。尚且つ、タンク内の液量の変化を抑えることができる。つまり、栽培槽の増減に柔軟に対応することができる。
【0008】
一例として、前記制御部は、前記設定条件の基となる基データを入力する入力部と、前記基データが前記設定条件に適合しないときにエラー表示をする状態表示部を有し、前記エラー表示がない状態で前記給液を開始する。つまり、植物の種類や成長度合いや環境に応じて基データを入力し、基データが設定条件に適合した状態で給液をするので、植物の種類や成長度合いや環境に応じて柔軟な生産形態を採用できる。
【0009】
一例として、本構成は、前記栽培槽に配されて水位を検出する水位検出手段を備え、前記制御部は、前記水位検出手段からの水位検出信号に基づいて前記給液をする。この構成によって、栽培槽それぞれにおける水位制御が単純かつ確実に実行できる。
【0010】
一例として、本構成は、水位検出手段と給液手段とを連携させた給液制御をする。この構成によって、空運転や排水穴の目詰まりなどの工程異常が早期に検出できるので、メンテナンス性に優れた構成にできる。一例として、本構成は、水量を最も必要とする栽培槽から順に給液する。この構成によって、タンク内の水の消費量が過大になったときに、速やかに水の供給ができる。
(【0011】以降は省略されています)

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