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公開番号2025169269
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2025124894,2022517789
出願日2025-07-25,2020-09-18
発明の名称インターロイキン-17(IL-17)アンタゴニストを使用して自己免疫疾患を治療する方法
出願人ノバルティス アーゲー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 39/395 20060101AFI20251105BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】乾癬性関節炎(PsA)又は体軸性脊椎関節炎(axSpA)、例えばX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎(nr-axSpA)又は強直性脊椎炎(AS)を治療するための方法を提供する。
【解決手段】IL-17アンタゴニスト、例えばIL-17抗体、例えばセクキヌマブなど、を使用して、PsA又はaxSpAを治療するための方法が提供される。IL-17アンタゴニスト、例えばIL-17抗体、例えばセクキヌマブなどを使用して、PsA及びaxSpA患者において構造的損傷の進行を阻害するための方法も提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
患者において乾癬性関節炎(PsA)又は体軸性脊椎関節炎(axSpA)を処置する
方法であって、第0週の間に約4mg/kg~約9mg/kgセクキヌマブの初回用量及
びその後第4週中に開始して4週間ごとに約2mg/kg~約4mg/kgの用量を前記
患者に静脈内投与することを含む、方法。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
第0週中に約6mg/kgの初回用量のセクキヌマブ及びその後、第4週中に開始して
4週間ごとに約3mg/kgの用量を前記患者に静脈内投与することを含む、請求項1に
記載の方法。
【請求項3】
患者においてPsA又はaxSpAを処置する方法であって、4週間ごとに約2mg/
kg~約4mg/kgの用量のセクキヌマブを前記患者に静脈内投与することを含む、方
法。
【請求項4】
4週間ごとに約3mg/kgの用量のセクキヌマブを前記患者に静脈内投与することを
含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記患者がX線基準を満たさないaxSpA(nr-axSpA)を有する、請求項1
~4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記患者が中等度~重度のnr-axSpAを有する、請求項1~5の何れか1項に記
載の方法。
【請求項7】
前記患者が重度のnr-axSpAを有する、請求項1~6の何れか1項に記載の方法

【請求項8】
前記患者が活動性nr-axSpAを有する、請求項1~7の何れか1項に記載の方法

【請求項9】
前記患者が、ベースラインで総BASDAI≧4cm(0~10cm)により評価され
る場合の活動性nr-axSpA、ベースラインでBASDAI質問番号2≧4cm(0
~10cm)により測定される場合の脊椎痛及びベースラインでVAS≧40mm(0~
100mm)により測定される場合の全背部痛を有する、請求項1~8の何れか1項に記
載の方法。
【請求項10】
前記患者が、ASAS axSpA基準に従うnr-axSpAを有する、請求項1~
9の何れか1項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、内容がそれらの全体において参照により本明細書に組み込まれる、2019
年9月20日提出の米国仮特許出願第62/903070号明細書及び2019年10月
7日提出の同第62/911394号明細書に対する優先権を主張する。
続きを表示(約 3,700 文字)【0002】
技術分野
本開示は、自己免疫疾患を有する患者、例えば乾癬性関節炎(PsA)及び体軸性脊椎
関節炎(axSpA)患者を治療するための方法に関し、一部の場合において、IL-1
7アンタゴニスト、例えばセクキヌマブを使用してこれらの患者における構造的関節損傷
の進行を阻害する。
【0003】
開示の背景
自己免疫疾患は、免疫系が患者自身の臓器、組織及び細胞を攻撃した結果として起こる
。よくある自己免疫疾患としては、例えば、乾癬、1型糖尿病、関節リウマチ、炎症性腸
疾患、乾癬性関節炎(PsA)及び体軸性脊椎関節炎(axSpA)が挙げられる。
【0004】
PsAは、末梢、滑膜、体軸及び腱付着部構造に影響を及ぼす慢性衰弱性疾患であり、
皮膚乾癬及び爪の合併症を随伴する。PsAには顕著な病的状態及び能力障害が随伴し、
従って大きな社会経済的な負荷となる。
【0005】
axSpAは、脊髄炎症及び炎症性背部痛を特徴とする、主に体軸骨格に影響を及ぼす
脊椎関節炎の一タイプである。axSpAは、最もよく見られる慢性炎症性関節障害の1
つであり、白人集団の最近の推定有病率は1~2%の範囲である(Kiltz,et a
l Clin Exp Rheumat(2017)35(Suppl 107):S1
02-S107)。慢性背部痛の患者(45歳前に発症)は、脊椎関節炎国際学会評価(
Assessment of Spondyloarthritis Internat
ional Society)(ASAS)分類基準(Rudwaleit et al
(2009)Ann Rheum Dis;68:777-83)の臨床アーム又は画像
アームの何れかを満たす場合、axSpAを有するものとして分類される。
【0006】
従来のX線ラジオグラフでの仙腸関節炎の有無に基づき、axSpA患者は、2つの状
態:X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎(nr-axSpA)及び強直性脊椎炎(A
S)にさらに分類される。1984改訂ニューヨーク診断基準(van der Lin
den et al(1984)Arthritis Rheum;27:361-8)
を満たすX線において仙腸関節炎のエビデンスがある患者は、ASを有するものとして分
類され、一方でX線において仙腸関節炎を示さないがMRI上での仙腸関節炎のエビデン
スを示し得る患者はnr-axSpAを有するものとして分類される。
【0007】
ASは主に体軸骨格及び仙腸関節(SI)の関節の関与を特徴とするが、末梢関節、腱
付着部及び関節外臓器も影響を受ける。AS患者の相当な割合が、ブドウ膜炎、乾癬、炎
症性腸疾患(IBD)、心血管系及び肺の異常など、随伴する関節外徴候を示し得る。全
身性の骨粗しょう症、並びに局所的な骨減少症はAS患者においてよく見られ、大部分、
より若い年齢及び男性に分布しているにもかかわらず、非外傷性の骨折を起こし易くなる
。ヒト白血球抗原(HLA)-B27の存在はASと強く関連し;ヨーロッパ系の祖先を
持つAS患者の90~95%はこのマーカーを保有する。ASは最大で集団の1.1%に
まで影響を及ぼし、顕著な病的状態及び能力障害を付随し、従って大きな社会経済的な負
荷となる。
【0008】
試験及び登録データから、nr-axSpA患者は、AS患者で観察されるものと同様
のレベルの疾患活動性、疼痛及び健康関連クオリティーオブライフ機能障害を有すること
が示されている(Wallis et al(2013)J Rheumatol;40
:2038-41)。TNF-αアンタゴニストでの処置に対する疾患パラメータ及び奏
効率はAS及びnr-axSpAの患者において同様であり、これは、axSpAが別個
のステージの疾患であり得るという概念を裏付ける(Song et al(2013)
Ann Rheum Dis;72:823-5)。さらに、症状の持続時間がより長い
場合、nr-axSpAで始まる殆どの患者は、最終的にASと合致する放射線学的エビ
デンスを発現する。329名のaxSpA患者の試験において、症状の持続時間に従い(
<10~>20年間)、放射線学的仙腸関節炎のエビデンスが対象の40~86%で存在
し(Said-Nahal et al(2000)Arthritis Rheum;
43(6):1356-65)、多くのnr-axSpA患者が経時的にASに進行した
。nr-axSpA及びASが1つの疾患(axSpA)の2つのステージとみなされ得
る一方で、それにもかかわらず、実証されたASに進行せずにX線基準を満たさないステ
ージにとどまっている疾患の不稔経過の患者(10~15%)がいる(Sieper a
nd van der Heijde(2013)Arthritis Rheum;6
5:543-51;Poddubnyy(2013)Ther.Adv.Musculo
skelet.Dis.5:1:45-54)。従って、nr-axSpAが多大な疼痛
を引き起こし得る一方で、これは体軸骨格の構造変化に至り得ない(Baraliako
s X,Braun J(2015)RMD Open;1(Suppl.1):e00
0053))。
【0009】
非ステロイド抗炎症薬(NSAID)は、axSpAの全患者に対して第一選択治療と
考えられる。メトトレキサート及びスルファサラジンなどの伝統的な疾患修飾抗リウマチ
薬(DMARD)はaxSpAの治療において有効ではない。抗TNF剤は、NSAID
にもかかわらず活動性疾患を有し続けるAS患者に対する承認された治療である。ヨーロ
ッパにおいて、いくつかの抗TNF剤もnr-axSpAに対して承認されている。しか
し、アダリムマブ又はエタネルセプトで治療したnr-axSpA患者の60%超は、ラ
ンダム化臨床試験でASAS40反応を達成しなかった(Sieper et al(2
013)Ann Rheum Dis;72:815-22;Dougados et
al(2014)Arthritis Rheum;66:2091-2102)。さら
に、TNF遮断の結果、axSpAにおいて長期軽快は得られず、反応者は通常、治療の
中断後数週間内に再発する(Baraliakos et al(2005)Arthr
itis Res.Ther.;7:R439-R444)。炎症性症状の治療において
有効である一方で、TNFアンタゴニストは、axSpAにおいて関節の構造的損傷を防
がず、これは主にASで試験された(van der Heijde et al(20
08a),Arthritis Rheum;58:3063-70;van der
Heijde et al(2008b),Arthritis Rheum;58:1
324-31)。
【0010】
開示の概要
商品名コセンティクス(登録商標)のセクキヌマブは最初、2014年12月26日に
日本で登録された。コセンティクス(登録商標)は、多くの国において乾癬、乾癬性関節
炎(PsA)及びASの処置に対して承認されている。乾癬及びPsAに対する承認され
た用法用量は、第0、1、2、3及び4週の間、及び、次いでその後毎月(4週間ごと[
Q4W])の150mg又は300mg抗体の誘導投与を使用した、完全皮下(SC)投
与レジメンである。ASの場合、承認された用法用量は、第0、1、2、3及び4週中の
150mg抗体の誘導投与、次いでその後毎月(4週間ごと[Q4W])の投与を使用し
た完全SCレジメンである。ASにおける300mg用量の使用に対する承認も求められ
ている。nr-axSpA患者においてSCセクキヌマブ150mg Q4W用量対プラ
セボ(CAIN475H2315)の有効性及び安全性を評価する試験が現在行われてい
る。
(【0011】以降は省略されています)

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