特許ウォッチ

公開番号2025169058
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024074037
出願日2024-04-30
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G03G 15/16 20060101AFI20251105BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】クリーニング装置を中間転写体へと当接する際の衝撃でクリーニング装置から吐き出されたトナーが機内へ飛散して、画像不良を発生させることがあった。
【解決手段】トナー像を担持する像担持体と、二次転写ローラを含み、前記像担持体から中間転写体に一次転写されたトナー像を前記中間転写体から記録媒体に二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体に対して当接及び離間が可能で、前記二次転写の後に前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするためのクリーニング部とを有する画像形成装置であって、前記クリーニング部と前記中間転写体とが当接する当接領域において、前記中間転写体の搬送方向の上流側が、重力方向において前記中間転写体の搬送方向の下流側よりも下方となるように傾斜している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
トナー像を担持する像担持体と、
二次転写ローラを含み、前記像担持体から中間転写体に一次転写されたトナー像を前記中間転写体から記録媒体に二次転写する二次転写手段と、
前記中間転写体に対して当接及び離間が可能で、前記二次転写の後に前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするためのクリーニング部と、を有し、
前記クリーニング部と前記中間転写体とが当接する当接領域において、前記中間転写体の搬送方向の上流側が、重力方向において前記中間転写体の搬送方向の下流側よりも下方となるように傾斜していることを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記当接するニップの前記上流側の前記中間転写体の張架面の搬送方向の長さは、前記当接するニップの前記下流側の前記中間転写体の張架面の搬送方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記当接するニップの前記上流側の前記中間転写体の張架面の傾斜は安息角以下であることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記中間転写体は、前記二次転写ローラに近い第１ローラと、前記第１ローラよりも前記二次転写ローラから遠い第２ローラとに張架されており、前記第１ローラの重力方向における位置は前記第２ローラよりも下であることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記クリーニング部に当接する前記中間転写体の反対側の面で前記中間転写体をバックアップするバックアップ部材を、更に有し、前記バックアップ部材は、前記当接するニップの上流側の端部及び下流側の端部では、前記中間転写体をバックアップしないことを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項６】
前記中間転写体は、前記二次転写ローラに近い第１ローラと、前記第１ローラよりも前記二次転写ローラから遠い第２ローラとに加えて、前記バックアップ部材により張架されていることを特徴とする請求項５に記載の画像形成装置。
【請求項７】
前記第１ローラと前記バックアップ部材との距離は、前記第２ローラと前記バックアップ部材との距離よりも長いことを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。
【請求項８】
前記クリーニング部が前記中間転写体と当接した状態となる直前における前記クリーニング部が移動する軌跡は、前記当接するニップの中心位置における前記中間転写体の表面に対する垂線に対して、前記中間転写体の搬送方向の下流側に位置していることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項９】
前記クリーニング部は、トナーの正規極性とは逆極性の電圧が印加され、前記中間転写体上に残留したトナーの一部を前記逆極性に帯電して前記中間転写体上に残留したトナーの一部を保持することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項１０】
前記クリーニング部は、ブラシ状の部材を有し、前記部材を前記中間転写体に当接する構成であることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
電子写真方式の画像形成装置では、電子写真感光体上に形成したトナー像を、一旦中間転写体上に一次転写させ、その中間転写体に転写されたトナー像を、記録媒体に接触して転写させる転写部材による二次転写を行って画像を形成している。このような電子写真方式による画像形成装置を使用することで、各成分色画像の重ね合わせ位置の物理的なずれ（色ずれ）の少ないカラー画像を得ることができる。
【０００３】
上述の中間転写体を用いた画像形成装置では、中間転写体から紙などの記録媒体に転写する二次転写の後に、その中間転写体上に残留したトナーを除去（クリーニング）することが、良好な画像を得る上で重要である。このため、従来は、二次転写位置の後にクリーニングブレードを設け、二次転写の後に中間転写体上に残留した残トナーをかきとる手法が用いられている（特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第５５７４９２４号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上述したクリーニングブレードを含むクリーニング部を中間転写体に当接する際、その衝撃でクリーニング部から吐き出されたトナーが機内へと飛散し、画像不良を発生させることがあった。
【０００６】
そこで本発明の目的は、クリーニング部を中間転写体へと当接する際の衝撃により吐き出されたトナーが機内に飛散するのを防止する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
トナー像を担持する像担持体と、
二次転写ローラを含み、前記像担持体から中間転写体に一次転写されたトナー像を前記中間転写体から記録媒体に二次転写する二次転写手段と、
前記中間転写体に対して当接及び離間が可能で、前記二次転写の後に前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするためのクリーニング部と、を有し、
前記クリーニング部と前記中間転写体とが当接する当接領域において、前記中間転写体の搬送方向の上流側が、重力方向において前記中間転写体の搬送方向の下流側よりも下方となるように傾斜していることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、クリーニング部を中間転写体へと当接する際の衝撃により吐き出されたトナーが機内に飛散するのを防止できるという効果がある。
【０００９】
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
実施形態１に係る画像形成装置の概略断面構成を説明する模式断面図。
実施形態１に係る中間転写ベルトのクリーニング装置の概略構成を示す模式図。
実施形態１に係る中間転写ベルトのクリーニング装置の中間転写ベルトへの当接離間状態を説明する模式図。
実施形態１に係る画像形成装置におけるＩＣＬブラシの当接／離間を制御する構成を説明する図。
一般的な中間転写ベルトとＩＣＬブラシの構成を表した断面模式図。
実施形態１に係る画像形成装置における中間転写ベルトと中間転写ベルトのクリーニング装置の位置関係を変形例及び比較例を用いて説明する断面模式図。
実施形態２に係る中間転写ベルトのクリーニング装置を説明する模式図。
実施形態１と実施形態２による濃度ムラの発生の評価結果を示す図。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許