TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025168477
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2025145844,2023147524
出願日2025-09-03,2014-03-14
発明の名称第IX因子ポリペプチド製剤
出願人バイオベラティブ セラピューティクス インコーポレイテッド
代理人個人,個人
主分類A61K 38/36 20060101AFI20251030BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】第IX因子ポリペプチド製剤を提供すること。
【解決手段】本発明は、第IX因子-FcRn結合パートナー(FIXFBP)ポリペプチドを含む製剤及びFIXFBPを投与する方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
血友病Bの治療に使用するための薬学的キットであって、
(a)凍結乾燥体を含む第1の容器であって、前記凍結乾燥体が、
(i)約200IU~約4000IUの、FcRn結合パートナーに融合したヒト第IX因子を含む第IX因子ポリペプチドと、
(ii)約59.5mgまたは約83.3mgのスクロースと、
(iii)約119mgまたは約167mgのマンニトールと、
(iv)約19.4mgまたは約27.2mgのL-ヒスチジンと、
(v)約0.50mgまたは約0.7mgのポリソルベート20と、
を含む、第1の容器と、
(b)前記第1の容器の前記凍結乾燥体と組み合わせた場合に、以下の溶液を生成するのに十分な量で、0.325%(w/v)のNaClを含む第2の容器であって、前記溶液が、
(i)約50IU/ml、約100IU/ml、約200IU/ml、約400IU/ml、または約600IU/mlの第IX因子ポリペプチドと、
(ii)約11.9mg/mlまたは約16.7mg/mlのスクロースと、
(iii)約23.8mg/mlまたは約33.3mg/mlのマンニトールと、
(iv)約3.25mg/mlのNaClと、
(v)約3.88mg/mlまたは約5.43mg/mlのL-ヒスチジンと、
(vi)約0.10mg/mlまたは約0.14mg/mlのポリソルベート20と、を含む、第2の容器と、
を含み、前記第2の容器がシリンジ本体である、薬学的キット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、止血障害の治療分野に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
血友病B(クリスマス病としても知られる)は、世界中で最も一般的な遺伝性出血障害のうちの1つである。それは、生体内及び生体外の血液凝固活性の減少をもたらし、罹患した個人の一生にわたる、広範囲に及ぶ医療監視を必要とする。介入の不在下では、罹患した個人は、関節における突発性出血を患うことになり、それが重度の疼痛及び消耗性の不動状態をもたらし、筋肉中への出血は、それらの組織内での血液の蓄積をもたらし、咽喉及び頚部における突発性出血は、直ちに処置されない場合、窒息の原因となり得、腎出血、及び外科手術、小さな偶発性損傷、または抜歯後の重度の出血もよく見られる。
【0003】
通常の生体内の血液凝固には、最低でも、セリンプロテアーゼII(プロトロンビン)、VII、IX及びXI因子(水溶性血漿タンパク質)が必要とされ、補因子として、膜貫通タンパク質組織因子及び血漿タンパク質V及びVIII因子、フィブリノゲン、トランスグルタミナーゼXIII因子、リン脂質(活性化血小板を含む)、及びカルシウムが含まれる。生体外の凝固テストには、カリクレイン、高分子量キニノゲン、及びXII因子を含む追加のタンパク質が必要であり、病態診断下で生体内に影響を及ぼし得る。
【0004】
血友病では、ある特定の血漿中凝固因子の欠如によって、血液凝固が妨げられる。血友病Bは、IX因子タンパク質の合成低下、または活性が低下した不完全分子のうちのいずれかに起因し得る、IX因子欠損症が原因となる。血友病の治療は、不足している凝固因子を、IX因子に高濃度で濃縮される外的因子濃縮物と置換することによって、行われる。しかしながら、以下で説明するように、血液からこのような濃度物を生成することには、技術的困難が伴う。
【0005】
血漿からの第IX因子(血漿由来のIX因子、つまりpdFIX)の精製によって、活性IX因子がほとんど排他的にもたらされる。しかしながら、IX因子は血漿内に低濃度でのみ存在するので、IX因子を血漿からそのように精製することは、非常に困難である(5μg/mL。Andersson,Thrombosis Research 7:451 459(1975)。さらに、血液からの精製では、IV及びHCV等の感染体の除去または不活化が必要となる。その上、pdFIXの半減期は短く、それ故に、頻繁な投与が必要となる。また、組換え型第IX因子(rFIX)も利用可能であるが、半減期が同じく短いという問題があり、pdFIXと同様に頻繁な投与を必要とする(例えば、予防のために、1週間に2~3回)。rFIXは、pdFIXと比較して、低い増分回収率(K値)を有するので、pdFIXの投与よりも高い、rFIXの投与の使用が必要となる。
死亡率の低下、関節損傷の予防及び生活の質の改善は、血漿由来及び組換え型第IX因子の開発による重要な成果である。出血からの長期保護によって、血友病Bの対象の治療において、別の重要な進歩が示される。しかしながら、今まで、長期保護を可能にする製品が開発されていない。したがって、現在の治療法よりもさらに耐性があり、かつさらに有効である、第IX因子欠損症に起因する血友病を治療する改善された方法が必要である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Andersson,Thrombosis Research 7:451 459(1975)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、(a)FcRn結合パートナーと融合したヒト第IX因子を含む第IX因子ポリペプチド(rFIXFBPポリペプチド)であって、長時間作用型第IX因子活性を有する、ポリペプチドと、(b)スクロース及びマンニトールを含む炭水化物混合物と、(c)塩化ナトリウム(NaCl)と、(d)L-ヒスチジンと、(e)ポリソルベート20またはポリソルベート80と、を含む薬学的組成物を対象とする。一実施形態では、薬学的組成物は、約1%(w/v)~約2%(w/v)のスクロース(例えば、約1.2%(w/v)または約1.7%(w/v)のスクロース)、または約10mg/ml~約20mg/mlのスクロース(例えば、約11.9mg/mlまたは約16.7mg/mlのスクロース)を含む。別の実施形態では、薬学的組成物は、約2%(w/v)~約4%(w/v)のマンニトール(例えば、約2.4%(w/v)のマンニトールまたは約3.3%(w/v)のマンニトール)、または約20mg/ml~約40mg/mlのマンニトール(例えば、約23.8mg/mlのマンニトールまたは約33.3mg/mlのマンニトール)を含む。他の実施形態では、薬学的組成物は、約50mM~約60mMのNaCl(例えば、約55.6mMのNaCl)、または、約3mg/ml~約4mg/mlのNaCl(例えば、約3.25mg/mlのNaCl)を含む。いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、約20mM~約40mMのL-ヒスチジン(例えば、約25mMのL-ヒスチジンまたは約35mMのL-ヒスチジン)、または、約3mg/ml~約6mg/mlのL-ヒスチジン(例えば、約3.88mg/mlのL-ヒスチジンまたは約5.43mg/mlのL-ヒスチジン)を含む。特定の実施形態では、薬学的組成物は、約0.008%(w/v)~約0.020%(w/v)のポリソルベート20またはポリソルベート80(例えば、約0.010%(w/v)のポリソルベート20またはポリソルベート80、あるいは、約0.014%(w/v)のポリソルベート20またはポリソルベート80)、または約0.08mg/ml~約0.2mg/mlのポリソルベート20またはポリソルベート80(例えば、約0.10%mg/mlのポリソルベート20またはポリソルベート80、あるいは、約0.14mg/mlのポリソルベート20またはポリソルベート80)を含む。
【0008】
薬学的組成物は、rFIXFBPポリペプチドを含むことができ、rFIXFBPポリペプチドは、配列番号2のアミノ酸1~642と少なくとも90%または95%同一のアミノ酸配列を含む第1のサブユニット、及び、配列番号4のアミノ酸1~227と少なくとも90%~100%同一のアミノ酸配列を含む第2のサブユニットを含む、rFIXFcポリペプチドである。
【0009】
いくつかの態様では、IX因子活性を有するrFIXFBPポリペプチドは、約25IU/ml~約1200IU/ml(例えば、50IU/ml、100IU/ml、200IU/ml、400IU/ml、または600IU/mlのrFIXFBPポリペプチド)の濃度で存在する。
【0010】
一態様では、薬学的組成物は、(a)約25IU/ml~約700IU/mlのrFIXFBPポリペプチドと、(b)約1%(w/v)~約2%(w/v)のスクロースと、(c)約2%(w/v)~約4%(w/v)のマンニトールと、(d)約50mM~約60mMのNaClと、(e)約20mM~約40mMのL-ヒスチジンと、(f)約0.008%(w/v)~約0.015%のポリソルベート20またはポリソルベート80と、を含む。例えば、薬学的組成物は、(a)約50IU/ml、約100IU/ml、約200IU/ml、または約400IU/mlのrFIXFBPポリペプチドと、(b)約1.2%(w/v)のスクロースと、(c)約2.4%(w/v)のマンニトールと、
(d)約55.6mMのNaClと、(e)約25mMのL-ヒスチジンと、(f)約0.010%(w/v)のポリソルベート20またはポリソルベート80と、を含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
貼付剤
14日前
個人
足踏み器具
3日前
個人
短下肢装具
3か月前
個人
排尿補助器具
27日前
個人
前腕誘導装置
3か月前
個人
嚥下鍛錬装置
4か月前
個人
胸骨圧迫補助具
2か月前
個人
アイマスク装置
2か月前
個人
矯正椅子
5か月前
個人
腰ベルト
17日前
個人
歯の修復用材料
4か月前
個人
バッグ式オムツ
4か月前
個人
汚れ防止シート
1か月前
個人
ウォート指圧法
25日前
個人
湿布連続貼り機。
2か月前
個人
美容セット
5日前
個人
陣痛緩和具
4か月前
個人
シャンプー
6か月前
個人
哺乳瓶冷まし容器
3か月前
個人
歯の保護用シール
5か月前
個人
エア誘導コルセット
2か月前
株式会社コーセー
化粧料
24日前
株式会社大野
骨壷
4か月前
個人
治療用酸化防御装置
2か月前
個人
性行為補助具
3か月前
株式会社八光
剥離吸引管
5か月前
個人
形見の製造方法
4か月前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
株式会社松風
口腔用組成物
4か月前
株式会社ダリヤ
毛髪化粧料
1か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
個人
こむら返り応急治し具
3日前
株式会社ニデック
検眼装置
4か月前
個人
高気圧環境装置
5か月前
続きを見る