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公開番号2025168336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2025073497
出願日2025-04-25
発明の名称サーマルインクジェットプリンター用インク組成物
出願人オリヱント化学工業株式会社
代理人弁理士法人眞久特許事務所
主分類C09D 11/32 20140101AFI20251030BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】重金属を含まず、溶剤に対し充分に溶解し且つ良好な黒色を呈する耐熱性に優れた着色剤を含有し、コゲーションが抑制されたサーマルインクジェットプリンター用インク組成物を提供する。
【解決手段】インク組成物は、着色剤、溶剤及び樹脂を含み、着色剤が式(1)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025168336000051.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">78</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
で表されるアゾ鉄錯体を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
着色剤、溶剤、及び樹脂を含むサーマルインクジェットプリンター用インク組成物であって、前記着色剤が下記化学式(1)
TIFF
2025168336000043.tif
65
170
(式(1)中、R

及びR

は同一又は異なっていてもよく、炭素数3~10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、R

はシアノ基、ニトロ基、アセチル基又はスルホアマイド基であり、R

は水素原子、炭素数1~5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数1~5の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基であり、R

はニトロ基、ハロゲン原子又はスルホアマイド基であり、R

は水素原子、炭素数1~8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はハロゲン原子であり、R

は水素原子又は炭素数1~12の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基であって、A

は炭素数3~37の直鎖及び/又は分岐鎖のアルキル基を有する一価のアンモニウムイオン並びにグアニジン誘導体のアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも何れかのカチオンである。)で表されるジスアゾ-モノアゾ鉄錯体を含むことを特徴とするサーマルインクジェットプリンター用インク組成物。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記着色剤が、更に、下記化学式(2)
TIFF
2025168336000044.tif
77
170
(式(2)中、R

~R

及びA

は前記式(1)と同一である。)で表されるモノアゾ-モノアゾ鉄錯体、及び/又は下記化学式(3)
TIFF
2025168336000045.tif
66
170
(式(3)中、R

~R

及びA

は前記式(1)と同一である。)で表されるジスアゾ-ジスアゾ鉄錯体を含むことを特徴とする請求項1に記載のサーマルインクジェットプリンター用インク組成物。
【請求項3】
前記化学式(1)中、A

が下記化学式(4)
TIFF
2025168336000046.tif
26
170
(式(4)中、R

は炭素数1~18の直鎖又は分岐鎖アルキル基であって、R

及びR
10
は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1~8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基である。)、下記化学式(5)
TIFF
2025168336000047.tif
24
170
(式(5)中、R
11
及びR
12
は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1~4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基であり、R
13
は炭素数1~18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。)、下記化学式(6)
TIFF
2025168336000048.tif
37
170
(式(6)中、R
14
は炭素数1~12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。)、及び/又は下記化学式(7)
TIFF
2025168336000049.tif
24
170
(式(7)中、R
15
は炭素数1~18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。)で表される炭素数3~37の直鎖及び/又は分岐鎖のアルキル基を有する一価のアンモニウムイオン、並びに下記化学式(8)
TIFF
2025168336000050.tif
20
170
(式(8)中、R
16
及びR
17
は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1~8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基である。)で表されるグアニジン誘導体のアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも何れかのカチオンである請求項1に記載のサーマルインクジェットプリンター用インク組成物。
【請求項4】
前記着色剤の5%重量減少温度が150℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のサーマルインクジェットプリンター用インク組成物。
【請求項5】
前記溶剤が、ケトン系溶剤及び/又はアルコール系溶剤であることを特徴とする請求項1に記載のサーマルインクジェットプリンター用インク組成物。
【請求項6】
前記サーマルインクジェットプリンター用インク組成物をプリンターカートリッジに充填し1500回連続印刷を行った時に、閉塞したノズルの数N

と全ノズル数N

から下記式(1)
ノズル閉塞率(%)=N

/N

×100 ・・・(1)
で得られるノズル閉塞率が10%以下であるものであることを特徴とする請求項1に記載のサーマルインクジェットプリンター用インク組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着色剤としてアゾ鉄錯体、溶剤、及び樹脂を含有し、インクとしてサーマルインクジェットプリンターに好適に用いることができる、サーマルインクジェットプリンター用インク組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
インク組成物は、インクジェットプリンター、筆記具、記録計等の手段によって記録媒体に印字したり、筆跡を描いたりするのに用いられる。これらのうちインクジェット方式のインクジェットプリンターは、プリンターヘッドに並べて設けられたノズルから、インクの液滴を吐出して記録用紙等の記録媒体上に着弾させることによって、ドットと呼ばれる多数の点を形成し、文字や画像等を記録するプリンターである。インクジェットプリンターは、他の方式のプリンターと比較して、低コスト、高品質で、カラー化が容易であるという特長を有している。
【0003】
このインクジェットプリンターは、インクの液滴を吐出させる方式の相違により、圧電素子を用いて吐出を行うピエゾ方式と発熱素子を用いたサーマル方式とに分類される。
【0004】
これらの方式のうち、サーマル方式は、発熱素子によってノズル中でインクを局所的に加熱して気泡を発生させ、この気泡によりノズルの吐出口からインクの液滴を押し出して記録媒体上に吐出させる方式である。このサーマル方式のインクジェットプリンター(以下、サーマルインクジェットプリンターと言う。)は、インクを加熱する発熱素子、及び発熱素子を駆動するロジック集積回路による駆動回路等を備えるプリンターヘッドを用いて構成されている。
【0005】
サーマルインクジェットプリンターでインクとして使用されるサーマルインクジェットプリンター用インク組成物は、通常、着色剤、溶剤、及び該溶剤に可溶な定着剤としての樹脂とを含有している。
【0006】
インク組成物に含まれる着色剤として、顔料や染料が挙げられる。着色剤の中でも特に黒色着色剤の需要が最も高い。黒色着色剤には黒色顔料と黒色染料とがある。黒色顔料は、光や熱による変色が少ないものの、発色性に乏しく、またインク組成物中で凝集することがあるので保存安定性に乏しい。一方、黒色染料は、有機溶剤に対して高い溶解性を有し、かつ発色性及び保存安定性に優れるが、熱や光によって劣化して変色するため、耐熱性や耐光性に劣る。そのため、黒色着色剤としては、黒色染料が本来有する有機溶剤への高い溶解性を担保しつつ、黒色顔料のように高い耐熱性及び耐光性を有し、黒色を呈する、金属錯体染料が用いられている。
【0007】
一方、インク組成物に含まれる有機溶剤として、従来から用いられているアセトン及びメチルエチルケトンのようなケトン系有機溶剤に加えて、環境保全や人体への安全性確保の観点から、エタノールやエチレングリコールのようなアルコール系有機溶剤やプロピレングリコールモノアルキルエーテルのようなエーテル系有機溶剤等も採用されている。
【0008】
アルコール系有機溶剤への溶解性に優れた黒色染料として、例えばアゾクロム錯体染料のアミン塩が知られている。このようなアゾクロム錯体染料として、例えば、C.I.SOLVENT BLACK 23,27,28,29,35,45が挙げられる。また、特許文献1には、黒色を呈しアセトンに溶解するアゾクロム錯体染料が記載されている。
【0009】
しかし、アゾクロム錯体染料は、有害な重金属であるクロムを含むため、環境保全及び人体への安全性確保の観点から、その採用が忌避されつつある。そこで、金属錯体染料の良好な特性を持ちながら、クロムのような有害な重金属を含有しない金属錯体染料が検討されている。
【0010】
このような検討の一つとして、特許文献2では、特定の錯生成剤として3種類のジスアゾ化合物と鉄との錯体混合染料を提案している。また特許文献3に、ポリアゾ鉄錯体染料が記載されている。しかし、これらの鉄錯体染料は黒色でなく、褐色又は赤褐色を呈している。一方、特許文献4に、モノアゾ鉄錯塩化合物が記載されているが、このモノアゾ鉄錯塩化合物は黒紫色を呈しており、アゾクロム錯体染料が呈する黒色度には及ばない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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