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公開番号2025161961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2025141093,2022107167
出願日2025-08-27,2022-07-01
発明の名称画像復号装置、画像復号方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類H04N 19/105 20140101AFI20251017BHJP(電気通信技術)
要約【課題】GPMにおいて符号化効率を向上させること。
【解決手段】本発明に係る画像復号装置200において、選別部205は、復号対象ブロック又は前記復号対象ブロックの小領域と、近傍領域とのテンプレートマッチングにより得られたコストに基づいて、前記動きベクトル候補の拡充又は前記動きベクトル候補の並べ順の決定の少なくともいずれかを実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
画像復号装置であって、
制御情報及び量子化値を復号する復号部と、
前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、
前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、
復号済み画素と前記制御情報とに基づいて第1予測画素を生成するイントラ予測部と、
前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、
前記制御情報及び動きベクトル候補に基づいて、動きベクトルを決定し動き情報とする選別部と、
前記復号済み画素と前記動き情報と前記制御情報とに基づいて第2予測画素を生成する動き補償部と、
前記第1予測画像と前記第2予測画素と前記制御情報とに基づいて第3予測画素を生成する合成部と、
前記第1~第3予測画素のいずれかと前記予測残差とを加算して復号済み画素を得る加算器と、を備え、
前記選別部は、復号対象ブロック又は前記復号対象ブロックの小領域と、近傍領域とのテンプレートマッチングにより得られたコストに基づいて、前記動きベクトル候補の拡充又は前記動きベクトル候補の並べ順の決定の少なくともいずれかを実行することを特徴とする画像復号装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記選別部は、前記近傍領域のテンプレートマッチングで得られたコストが小さい順に、前記動きベクトル候補の並べ順を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項3】
前記選別部は、前記近傍領域のテンプレートマッチングで得られたコストの逆数を重みとして、複数の前記動きベクトル候補の重み付き平均を算出し、新たな動きベクトル候補として加えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像復号装置。
【請求項4】
画像復号方法であって、
制御情報及び量子化値を復号する工程Aと、
前記量子化値を逆量子化して変換係数とする工程Bと、
前記変換係数を逆変換して予測残差とする工程Cと、
復号済み画素と前記制御情報とに基づいて第1予測画素を生成する工程Dと、
前記復号済み画素を蓄積する工程Eと、
前記制御情報及び動きベクトル候補に基づいて、動きベクトルを決定し動き情報とする工程Fと、
前記復号済み画素と前記動き情報と前記制御情報とに基づいて第2予測画素を生成する工程Gと、
前記第1予測画像と前記第2予測画素と前記制御情報とに基づいて第3予測画素を生成する工程Hと、
前記第1~第3予測画素のいずれかと前記予測残差とを加算して復号済み画素を得る工程Iと、を備え、
前記工程Fにおいて、復号対象ブロック又は前記復号対象ブロックの小領域と、近傍領域とのテンプレートマッチングにより得られたコストに基づいて、前記動きベクトル候補の拡充又は前記動きベクトル候補の並べ順の決定の少なくともいずれかを実行することを特徴とする画像復号方法。
【請求項5】
コンピュータを、画像復号装置として機能させるプログラムであって、
前記画像復号装置は、
制御情報及び量子化値を復号する復号部と、
前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、
前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、
復号済み画素と前記制御情報とに基づいて第1予測画素を生成するイントラ予測部と、
前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、
前記制御情報及び動きベクトル候補に基づいて、動きベクトルを決定し動き情報とする選別部と、
前記復号済み画素と前記動き情報と前記制御情報とに基づいて第2予測画素を生成する動き補償部と、
前記第1予測画像と前記第2予測画素と前記制御情報とに基づいて第3予測画素を生成する合成部と、
前記第1~第3予測画素のいずれかと前記予測残差とを加算して復号済み画素を得る加算器と、を備え、
前記選別部は、復号対象ブロック又は前記復号対象ブロックの小領域と、近傍領域とのテンプレートマッチングにより得られたコストに基づいて、前記動きベクトル候補の拡充又は前記動きベクトル候補の並べ順の決定の少なくともいずれかを実行することを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1及び非特許文献2では、幾何学分割モード(GPM:Geometric Partitioning Mode)が開示されている。GPMは、矩形ブロックを斜めに2分割しそれぞれを動き補償する。具体的には、分割された小領域は、それぞれ動きベクトルにより動き補償され重み付き平均により合成される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
ITU-T H.266/VVC
CE4:Summary report on Inter prediction with geometric partitioning、JVET-Q0024
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1及び非特許文献2では、分割された小領域の位置関係や形状を考慮せず、近傍ブロックから動きベクトル候補を選択しているため、符号化性能の向上には改善の余地がある。 そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、GPMにおいて符号化効率を向上させることができる画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴は、画像復号装置であって、制御情報及び量子化値を復号する復号部と、前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、復号済み画素と前記制御情報とに基づいて第1予測画素を生成するイントラ予測部と、前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、前記制御情報及び動きベクトル候補に基づいて、動きベクトルを決定し動き情報とする選別部と、前記復号済み画素と前記動き情報と前記制御情報とに基づいて第2予測画素を生成する動き補償部と、前記第1予測画像と前記第2予測画素と前記制御情報とに基づいて第3予測画素を生成する合成部と、前記第1~第3予測画素のいずれかと前記予測残差とを加算して復号済み画素を得る加算器と、を備え、前記選別部は、復号対象ブロック又は前記復号対象ブロックの小領域と、近傍領域とのテンプレートマッチングにより得られたコストに基づいて、前記動きベクトル候補の拡充又は前記動きベクトル候補の並べ順の決定の少なくともいずれかを実行することを要旨とする。
【0006】
本発明の第2の特徴は、画像復号方法であって、制御情報及び量子化値を復号する工程Aと、前記量子化値を逆量子化して変換係数とする工程Bと、前記変換係数を逆変換して予測残差とする工程Cと、復号済み画素と前記制御情報とに基づいて第1予測画素を生成する工程Dと、前記復号済み画素を蓄積する工程Eと、前記制御情報及び動きベクトル候補に基づいて、動きベクトルを決定し動き情報とする工程Fと、前記復号済み画素と前記動き情報と前記制御情報とに基づいて第2予測画素を生成する工程Gと、前記第1予測画像と前記第2予測画素と前記制御情報とに基づいて第3予測画素を生成する工程Hと、前記第1~第3予測画素のいずれかと前記予測残差とを加算して復号済み画素を得る工程Iと、を備え、前記工程Fにおいて、復号対象ブロック又は前記復号対象ブロックの小領域と、近傍領域とのテンプレートマッチングにより得られたコストに基づいて、前記動きベクトル候補の拡充又は前記動きベクトル候補の並べ順の決定の少なくともいずれかを実行することを要旨とする。
【0007】
本発明の第3の特徴は、コンピュータを、画像復号装置として機能させるプログラムであって、前記画像復号装置は、制御情報及び量子化値を復号する復号部と、前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、復号済み画素と前記制御情報とに基づいて第1予測画素を生成するイントラ予測部と、前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、前記制御情報及び動きベクトル候補に基づいて、動きベクトルを決定し動き情報とする選別部と、前記復号済み画素と前記動き情報と前記制御情報とに基づいて第2予測画素を生成する動き補償部と、前記第1予測画像と前記第2予測画素と前記制御情報とに基づいて第3予測画素を生成する合成部と、前記第1~第3予測画素のいずれかと前記予測残差とを加算して復号済み画素を得る加算器と、を備え、前記選別部は、復号対象ブロック又は前記復号対象ブロックの小領域と、近傍領域とのテンプレートマッチングにより得られたコストに基づいて、前記動きベクトル候補の拡充又は前記動きベクトル候補の並べ順の決定の少なくともいずれかを実行することを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、GPMにおいて符号化効率を向上させることができる画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係る画像復号装置200の機能ブロックの一例を示す図である。
図2は、矩形の単位ブロックが分割境界によって、小領域Aと小領域Bに2分割されるケースの一例を示す図である。
図3は、復号対象ブロックの近傍ブロックの一例を示す図である。
図4は、復号対象ブロックの上の近傍ブロックが小領域に分割されているケースの一例を示す図である。
図5は、一実施形態に係る画像復号装置200の動作の一例を示すフローチャートである。
図6は、一実施形態に係る画像復号装置200の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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