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公開番号
2025161690
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-24
出願番号
2024106023
出願日
2024-07-01
発明の名称
せん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法
出願人
浙江大学
,
ZHEJIANG UNIVERSITY
代理人
個人
主分類
G06F
30/10 20200101AFI20251017BHJP(計算;計数)
要約
【課題】せん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法を提供する。
【解決手段】本発明では、複合サンドイッチ構造の設計要件に基づいて、第1のサンドイッチ層のセルの配置パターンを決定し、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデルを構築するステップと、次に、面間嵌合セルの構造制約と、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデルとに基づいて、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの幾何学的形状特徴モデルを構築するステップと、最後に、面間嵌合セルの位置制約に基づいて、セルの配置位置決め点を計算し、せん断性能が向上された複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計案を生成し、セル嵌合により複合サンドイッチ構造のせん断性能の向上を実現するステップとを含む。本発明は、従来の多面体複合サンドイッチ構造がせん断荷重を受けたとき、せん断抵抗が不十分で構造が不安定になってしまうという問題を解決し、多面体複合サンドイッチ構造の嵌合の設計案を得る。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
せん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法であって、
(1)複合サンドイッチ構造の設計要件に基づいて、第1のサンドイッチ層のセルの配置パターンを決定し、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの底面の円形包絡面の半径Rを計算し、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデルを構築するステップと、
(2)面間嵌合セルの構造制約と、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデルとに基づいて、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの幾何学的形状特徴モデルを構築するステップと、
(3)第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデル、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの幾何学的形状特徴モデル、面間嵌合セルの位置制約に基づいて、セルの配置位置決め点を計算し、せん断性能が向上された複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計案を生成するステップと
を含む、ことを特徴とする、せん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法。
続きを表示(約 3,100 文字)
【請求項2】
前記複合サンドイッチ構造の設計要件は、具体的には、複合サンドイッチ構造のパネルの長辺の長さをa、短辺の長さをbとし、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの矩形パネルの長辺方向における配置個数をn、短辺方向における配置個数をmとし、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの底面の正多角形の辺数をN、
JPEG
2025161690000025.jpg
20
170
ことを特徴とする、請求項1に記載のせん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法。
【請求項3】
前記第1のサンドイッチ層のセルの配置パターンは、具体的には、高密度整列配置パターンと高空隙率千鳥配置パターンであり、
JPEG
2025161690000026.jpg
76
170
である、ことを特徴とする、請求項1に記載のせん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法。
【請求項4】
前記第1のサンドイッチ層のN-1型セルの底面の円形包絡面の半径Rの計算式は、
高密度整列配置パターンの場合に、
JPEG
2025161690000027.jpg
56
170
であり、
高空隙率千鳥配置パターンの場合に、
JPEG
2025161690000028.jpg
88
170
であり、
式中、aとbはそれぞれ、複合サンドイッチ構造のパネルの長辺の長さと短辺の長さであり、Nは、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの底面の正多角形の辺数であり、nとmはそれぞれ、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの矩形パネルの長辺方向における配置個数と短辺方向における配置個数である、ことを特徴とする、請求項1に記載のせん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法。
【請求項5】
前記第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデルは、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの底面の正N角形の辺長をL
N
、側面の二等辺三角形の高さをH
f
N
、三次元構造の高さをH
h
N
、三次元折り曲げ角度をα、稜辺角度をβとする、請求項1に記載のせん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法。
JPEG
2025161690000029.jpg
85
170
【請求項6】
前記面間嵌合セルの構造制約は、具体的には、第1のサンドイッチ層のN-1型セルと第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの三次元折り曲げ角度が等しく、第1のサンドイッチ層のN-1型セルと第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの三次元構造の高さが等しい、ことを特徴とする、請求項1に記載のせん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法。
【請求項7】
前記面間嵌合セルの位置制約は、具体的には、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの位置決め点と第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの位置決め点との横方向距離がΔx=0であり、
JPEG
2025161690000030.jpg
48
170
ことを特徴とする、請求項1に記載のせん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法。
【請求項8】
前記第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの幾何学的形状特徴モデルは、具体的には、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの底面の正多角形の辺数Nに基づいて、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの底面の正多角形の辺数N
S
(N
S
≧Nを満たす)を選択し、複合サンドイッチ構造の面間嵌合セルの構造制約に基づいて、
第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの底面の円形包絡面の半径R
s
、底面の正N
s
角形の辺長L
s
N
、側面の二等辺三角形の高さH
sf
N
、稜辺角度β
s
を計算する、ことを特徴とする、請求項1に記載のせん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法。
JPEG
2025161690000031.jpg
88
170
【請求項9】
セルの配置位置決め点を計算することは、具体的には、
9.1)第1のサンドイッチ層のN-1型セルの底辺を第1のサンドイッチ層の底板の長辺と重ね合わせ、第1のサンドイッチ層の底板の左下隅の位置決め点を座標原点とし、第1のサンドイッチ層の底板の長辺をx軸、第1のサンドイッチ層の底板の長辺に垂直な辺をy軸、N-1型セルの三次元構造の高さに平行な方向をz軸とし、
JPEG
2025161690000032.jpg
46
170
(式中、iは該セルの第1のサンドイッチ層における配置行番号を表し、jは該セルの第1のサンドイッチ層における配置列番号を表す。)
であり、
9.3)面間嵌合セルの位置制約に基づいて、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの位置決め点の
JPEG
2025161690000033.jpg
33
170
(式中、iは該セルの第2のサンドイッチ層における配置行番号を表し、jは該セルの第2のサンドイッチ層における配置列番号を表す。)
である、ことを特徴とする、請求項1に記載のせん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法。
【請求項10】
せん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計装置であって、
入力モジュールと、計算モジュールと、出力モジュールとを備え、
前記入力モジュールは、ユーザーが入力する複合サンドイッチ構造の設計要件情報を入力し、設計要件情報を計算モジュールに送信するために使用され、
前記計算モジュールは、設計要件情報を受信し、面間嵌合の制約、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデル、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型セルの幾何学的形状特徴モデル、及びセルの配置位置決め点を計算し、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデル、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型セルの幾何学的形状特徴モデル、及びセルの配置位置決め点を出力モジュールに送信するために使用され、
前記出力モジュールは、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデル、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型セルの幾何学的形状特徴モデル、及びセルの配置位置決め点を受信し、せん断性能が向上された複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計案を出力するために使用される、ことを特徴とする、せん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合サンドイッチ構造の設計方法に関し、特に、せん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
複合サンドイッチ構造は、上下のパネル、中間のサンドイッチ構造、及びパネルとサンドイッチ構造との間の接着材層から構成されるサンドイッチ構造である。天然素材と折り紙芸術からインスピレーションを得た複合サンドイッチ構造は、優れた比剛性と比強度を有するので、輸送分野で広く使用されており、エネルギー吸収能力に優れているので、保護構造にも使用されている。また、サンドイッチ構造は、内部に多くの隙間があるので、ある程度の防振・騒音低減の能力も備える。したがって、サンドイッチ構造は、タンクローリーのタンク、電気自動車のシャーシ、建物の壁、高速鉄道車両の車体の上部カバーなど、科学及び工学分野で広く使用されている。
【0003】
しかし、複合サンドイッチ構造は、せん断荷重を受けた後、その力学的特性が構造の安定性や安全性に直接悪影響を及ぼしてしまう。ほとんどの複合サンドイッチ構造のせん断強度が主にコア構造の強度に依存するが、従来の多面体サンドイッチ構造がせん断荷重を受けた場合、コアとパネルとの間の接着剤のみによって受けるため、多面体サンドイッチ構造のせん断抵抗力が大幅に低減される。現在、N-1型多面体複合サンドイッチ構造の設計のほとんどは、せん断強度が低い単層サンドイッチ構造であり、複合サンドイッチ構造のセルのせん断性能を向上させる設計方法が欠けている。
【0004】
また、特許文献1に記載のトラスコアを用いた加圧マガジンは、平面状のシート部材と、前記シート部材の片面の全体にわたって、当該片面から立ち上がって設けられた複数の三角錐形状の突起とから成り、前記三角錐形状の突起の内部は中空に形成されるトラスコアを2枚、それぞれ突起が設けられた面を対向させ、且つ一方のトラスコアの突起の頂点と他方のトラスコアの突起の頂点とがオフセットとなるように重ね合わせて成るトラスコア組立体と、前記トラスコア組立体の両面にそれぞれ対接して配置された複数の平板形状の押え板部材と、を備えることが開示された。しかし、サンドイッチ構造の設計方法について記載されいない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開JP2011245815A号公報
【発明の概要】
【0006】
従来の複合サンドイッチ構造の設計には多面体複合サンドイッチ構造のセルのせん断性能を向上させる設計方法が欠けているという問題を解決するために、本発明は、せん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法を提供する。本発明は、複合サンドイッチ構造の設計要件に基づいて、複合サンドイッチ構造のパネルのサイズ及び第1のサンドイッチ層のセルの配置パターンを決定し、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの設計制約を取得し、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの設計制約及び嵌合セルの構造制約に基づいて、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの幾何学的形状特徴モデルを計算し、嵌合セルの位置制約に基づいて、複合サンドイッチ構造のセルの配置位置決め点を計算し、せん断性能が向上された複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計案を構築する。
【0007】
本発明の技術的手段は次のとおりである。
【0008】
一、せん断性能を向上させるための複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計方法は、
(1)複合サンドイッチ構造の設計要件に基づいて、第1のサンドイッチ層のセルの配置パターンを決定し、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの底面の円形包絡面の半径Rを計算し、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデルを構築するステップと、
(2)面間嵌合セルの構造制約と、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデルとに基づいて、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの幾何学的形状特徴モデルを構築するステップと、
(3)第1のサンドイッチ層のN-1型セルの幾何学的形状特徴モデル、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの幾何学的形状特徴モデル、面間嵌合セルの位置制約に基づいて、セルの配置位置決め点を計算し、せん断性能が向上された複合サンドイッチ構造のセル嵌合の設計案を生成するステップとを含む。
【0009】
複合サンドイッチ構造の設計要件は、具体的には、複合サンドイッチ構造のパネルの長辺の長さをa、短辺の長さをbとし、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの矩形パネルの長辺方向における配置個数をn、短辺方向における配置個数をmとし、第1のサンドイッチ層のN-1型セルの底面の正多角形の辺数をN、第1のサンドイッチ層の相対密度をρ
-
、第2のサンドイッチ層のN
S
-1型嵌合セルの底面の正多角形の辺数をN
S
(N
S
≧N)とする。
【0010】
第1のサンドイッチ層のセルの配置パターンは、具体的には、高密度整列配置パターンと高空隙率千鳥配置パターンであり、
JPEG
2025161690000002.jpg
55
170
具体的な計算式は、
JPEG
2025161690000003.jpg
16
150
である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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