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公開番号2025160104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2025016098
出願日2025-02-03
発明の名称水中ハウジング装置
出願人浙江大学,ZHEJIANG UNIVERSITY
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類E02D 19/04 20060101AFI20251015BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【解決手段】本発明は、水中ハウジング装置を開示し、ハウジング1と、前記ハウジングに接続されるガス源3と、を含み、前記ハウジングは1つの開放端面2を有し、開放端面は水中表面に面し、前記開放端面と水中表面との間に隙間7が形成され、ハウジング内で回転水流を形成し、前記ガス源はハウジング内に空気を供給し、前記回転水流は空気がハウジングと水中表面との間の隙間を介して外に逃げ出すのを阻止することで、前記水中ハウジング装置は水中表面上に水のない空間を形成する。
【効果】該装置は、任意の傾斜角の水中壁面に適用でき、水中ハウジング装置と水中表面との間に隙間があるか、又は接触がない場合でも、水のない空間を効果的に作ることができ、非常に優れた適用性を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
水中ハウジング装置であって、ハウジングと、前記ハウジングに接続されるガス源と、を含み、前記ハウジングは１つの開放端面を有し、開放端面は水中表面に面し、ハウジング内で回転水流を形成し、前記ガス源はハウジング内に空気を供給し、前記回転水流は空気が前記開放端面と水中表面との間の隙間を介して外に逃げ出すのを阻止することで、前記水中ハウジング装置が水中表面上に水のない空間を形成することを特徴とする水中ハウジング装置。
続きを表示（約 900 文字）【請求項２】
前記ガス源は、ガス源がハウジング内に空気を供給する流量を制御し、さらにハウジング内の空気の容積を制御するためのガス量調整機構を含むことを特徴とする請求項１に記載の水中ハウジング装置。
【請求項３】
前記ハウジング内に１つ又は複数のノズルが設けられ、ノズルはハウジングの内壁面に接し、水はノズルからハウジングの内部にスプレーされてハウジングの内壁面に沿って流れ、ハウジング内で回転水流を形成することを特徴とする請求項１に記載の水中ハウジング装置。
【請求項４】
前記ガス源は前記ノズルを介して前記ハウジングに接続され、前記ノズルを経由してハウジング内に空気を送入することを特徴とする請求項３に記載の水中ハウジング装置。
【請求項５】
前記ハウジングに気孔が設けられ、前記ガス源は気孔に接続され、前記気孔を介してハウジング内に空気を送入することを特徴とする請求項１に記載の水中ハウジング装置。
【請求項６】
前記ハウジング内に環状仕切り板が設けられ、前記環状仕切り板は水のない空間と回転水流を仕切ることを特徴とする請求項３に記載の水中ハウジング装置。
【請求項７】
前記ハウジング内にブレードが設けられ、モータによってブレードを回転駆動し、ブレードはハウジング内の水を回転駆動し、ハウジング内で回転水流を形成し、前記回転水流は空気が開放端面と水中表面との間の隙間を介して外に逃げ出すのを阻止することを特徴とする請求項１に記載の水中ハウジング装置。
【請求項８】
前記ハウジングに排水流路が設けられ、ハウジング内の水の一部は排水流路を介して外に排出されることを特徴とする請求項１～７のいずれか一つに記載の水中ハウジング装置。
【請求項９】
１つ又は複数のガス室をさらに含み、前記ガス室は前記ハウジング内の空気領域に連通し、ガス室内の水はハウジングに流入すると同時に、空気はガス室内に入り、ガス室内に水のない空間を形成することを特徴とする請求項１に記載の水中ハウジング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、水中施工の技術分野に属し、水中ハウジング装置に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
水中の固体表面（船体表面、ダム表面などの水中表面）上で検出又は施工作業を行う場合、以下の問題に遭遇する。
【０００３】
（１）濁った水の中で壁面を観察する場合、濁った水が壁面へのライトの照明効果を弱めると同時に、壁面の反射光を弱めるため、カメラは鮮明な壁面の写真を撮影することができない。
【０００４】
（２）水中で溶接（例えば、水中湿式溶接）する場合、溶接部分は常に水と接触しているため、水の熱伝導により溶接継ぎ目が急速に冷却され、その結果、溶接継ぎ目が脆化し、強度が弱くなる。
【０００５】
これらの問題はいずれも、壁面付近に水が存在するためである。壁面付近に水のない空間を作ることができれば、これらの問題を解決することができる。
【０００６】
特許出願ＣＮ２０２３１０９６４２８６．４は、水中環境に水のない空間を作り出すための装置を開示している。該発明は、水中施工用の鋼製コファダムである。該発明の技術は、図１に示すように、水中に１つのコファダム構造を設置し、その後、内部の水を全排出して水のない空間を得る。コファダムの内部の空気空間の圧力は大気圧と同等であるため、コファダム構造の下部と水中の固体表面との間に良好なシールを維持する必要があり、そうでなければ、コファダム構造の内外圧力差は水をコファダム構造内に押し込むことになる。これにより、コファダム構造が移動できないという問題が発生する。
【０００７】
この問題を解決するために、図２に示すように、水中に１つのハウジングを設置し、ハウジング内に空気を充填することができる。図２では、ハウジングと水中の固体表面とは接触状態にある。実際には、両者の接触面が完全に理想的に密着することはできないため、両者の間には必然的に隙間がある。空気により水をハウジングと水中の固体表面との間の隙間から排出することで、水中の固体表面に水のない空間を作ることができる。しかしながら、該方法には以下の問題がある。
【０００８】
（１）ハウジングが固体表面から離れて移動するときに（図３参照）、ハウジングと固体表面との間に間隔があり、両者は非接触状態にあり、即ち、両者の間に非常に大きな隙間がある。ハウジングと固体表面との間に水層が形成され、水層の厚さはハウジングと固体表面との間の間隔とほぼ同等である。このように、固体表面の間に水のない空間を形成することができなくなる。
【０００９】
（２）固体表面が非水平状態の場合、図４に示すように、一部の空気は浮力の作用によりハウジングと固体表面との間の隙間から逃げ出し、水はハウジングに入る。ハウジングと固体表面が互いに接触していても、両者の接触面は理想的な平坦面であるはずがなく、両者の間にはまだ隙間がある。従って、ハウジング内の空気は依然として外に逃げ出してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
本発明は、従来技術の欠点に対して、水中ハウジング装置を提供することを目的とし、該構造は、水中壁面付近に水のない空間を効果的に作ることができ、それによって水中壁面の施工又は考察を容易にする。
【課題を解決するための手段】
（【００１１】以降は省略されています）

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