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公開番号2025160637
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-23
出願番号2024063305
出願日2024-04-10
発明の名称通信システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H04L 25/49 20060101AFI20251016BHJP(電気通信技術)
要約【課題】多重通信が可能な通信システムにおいて、一つのチャネルが使用不可の場合に、オーバーフローを回避しつつ、送るべきデータを他のチャネルで送信する。
【解決手段】通信システムは、第1チャネルと第2チャネルを用いる通信システムであって、送信器と受信器を備える。送信器は、第1数値を二値化したN1ビットの第1元データを第1チャネルで受信器へ送り、第2数値を二値化したN2ビットの第2元データを第2チャネルで送る。第1チャネルが使用不可の場合、送信器は、第1元データの下位M1ビットを落とした(N1-M1)ビットの第1粗化データと、第2元データの下位M2ビットを落とした(N2-M2)ビットの第2粗化データを第2チャネルで送る。受信器は、(N1-M1)ビットの第1粗化データの下位側にM1ビット分のゼロを付加して復元し、(N2-M2)ビットの第2粗化データの下位側にM2ビット分のゼロを付加して復元する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1チャネルと第2チャネルを用いて通信を行う通信システムであって、
第1数値を二値化したN1ビットの第1元データを第1チャネルを使って送り、第2数値を二値化したN2ビットの第2元データを第2チャネルを使って送る送信器と、
前記第1元データと前記第2元データを受信し、夫々を前記第1数値と前記第2数値に復元する受信器と、
を備えており、第1チャネルが使用できない場合、
前記送信器は、前記第1元データの下位M1ビットを落とした(N1-M1)ビットの第1粗化データと、前記第2元データの下位M2ビットを落とした(N2-M2)ビットの第2粗化データを第2チャネルで送り、
前記受信器は、受信した(N1-M1)ビットの第1粗化データの下位側にM1ビット分のゼロを付加し、下位M1ビット分の数値が切り捨てられた前記第1数値を復元し、受信した(N2-M2)ビットの第2粗化データの下位側にM2ビット分のゼロを付加し、下位M2ビット分の数値が切り捨てられた前記第2数値を復元する、
通信システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、数値を二値化したデータを送信する送信器と、データを受信する受信器で構成される通信システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば電圧や電流などの物理量を表す数値を二値化して送受信する通信システムが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-15991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通信システムでは、送信器と受信器が複数のチャネルを用いてデータを授受する場合がある。この技術は多重通信と呼ばれており、物理的には一つの伝送路を、異なる周波数帯または異なる時間帯の夫々でデータを送ることで、大容量のデータ送信が可能になる。
【0005】
何等かの要因で一つのチャネルが使用不可となった場合、本来はそのチャネルで送るべきデータを別のチャネルで送ることができると便利である。ただし、複数のチャネルで送るべきデータを一つのチャネルで送る場合、送るべきデータの量が利用可能なチャネルのキャパシティを超えてしまう(すなわちオーバーフローを生じる)おそれがある。本明細書は、多重通信が可能な通信システムにおいて、一つのチャネルが使用不可となった場合に、オーバーフローを回避しつつ、使用不可のチャネルで送るべきデータを他のチャネルで送信する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する通信システムは、第1チャネルと第2チャネルを用いて通信を行う通信システムであって、送信器と受信器を備える。送信器は、第1数値を二値化したN1ビットの第1元データを第1チャネルを使って送り、第2数値を二値化したN2ビットの第2元データを第2チャネルを使って送る。受信器は、第1元データと第2元データを受信し、夫々を第1数値と第2数値に復元する。第1チャネルが使用できない場合、送信器は、第1元データの下位M1ビットを落とした(N1-M1)ビットの第1粗化データと、第2元データの下位M2ビットを落とした(N2-M2)ビットの第2粗化データを第2チャネルで送る。受信器は、受信した(N1-M1)ビットの第1粗化データの下位側にM1ビット分のゼロを付加し、下位M1ビット分の数値が切り捨てられた第1数値を復元し、受信した(N2-M2)ビットの第2粗化データの下位側にM2ビット分のゼロを付加し、下位M2ビット分の数値が切り捨てられた第2数値を復元する。
【0007】
本明細書が開示する通信システムでは、複数のチャネルで送るべきデータを一つのチャネルで送る場合、数値データは下位の桁を落としてデータのビット数を短くする。例えば、2つのチャネルのそれぞれで8ビットの数値データを送る場合、数値データを4ビットに短縮すれば、2つの数値データを一つのチャネルで送ってもオーバーフローしない。本明細書が開示する通信システムは、一つのチャネルが使用不可となった場合、オーバーフローを回避しつつ、使用不可のチャネルで送るべきデータを他のチャネルで送信することができる。
【0008】
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例の通信システムの機能ブロック図である(2つのチャンネルが使える場合)。
ビット数削減処理とビット数復元処理を説明する図である。
実施例の通信システムの機能ブロック図である(第1チャンネルが使用不可の場合)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照して実施例の通信システム2を説明する。通信システム2は、送信器10と受信器20で構成される。なお、送信器10は、データを送信するだけでなく、種々の処理を行うことができ、受信器20は、データを受信するだけでなく、種々の処理を行うことができる。例えば、通信システム2は、電気自動車に搭載され、送信器10は電気自動車の走行系全体を統括するコントローラ(統轄コントローラ)の一部であり、受信器20は、走行用の電気モータを制御するコントローラ(モータコントローラ)の一部である。統轄コントローラからモータコントローラへは、アクセル開度を示す数値データや、ブレーキ踏込量を示す数値データが送られる。本実施例では、データの送受信に焦点を当てているため、「送信器10」、「受信器20」との呼称を用いる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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