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公開番号2025160167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2025106071,2022142833
出願日2025-06-24,2009-02-10
発明の名称転移期前立腺癌を治療する方法
出願人フエリング・インターナシヨナル・センター・エス・アー
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 38/08 20190101AFI20251015BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】対象の転移期前立腺癌を治療するための組成物を提供する。
【解決手段】デガレリクスを含む組成物とその使用方法が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象の転移期前立腺癌(metastatic stage prostate can
cer)を治療するためのデガレリクス(degarelix)を含む組成物。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記対象の血清アルカリホスファターゼ(S-ALP)の基準値(baseline l
evel)(治療前)が約150IU/L以上、例えば、約160IU/L以上である、
請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記対象の血清アルカリホスファターゼの基準値が200IU/L以上である、請求項1
または2に記載の組成物。
【請求項4】
治療のおよそ第60日から第364日の間の期間の、前記対象の血清アルカリホスファタ
ーゼ値が、前記基準値(S-ALP)より少なくとも50IU/L以上減少する、請求項
1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
治療の第364日から第450日の間の期間の、前記対象の血清アルカリホスファターゼ
値が、前記基準値(S-ALP)より約50IU/L以上減少する、請求項1から4のい
ずれかに記載の組成物。
【請求項6】
治療の第112日から第364日の間の期間の、前記対象の血清アルカリホスファターゼ
値が、前記基準値(S-ALP)より約90IU/L以上減少する、請求項1から5のい
ずれかに記載の組成物。
【請求項7】
前記対象のヘモグロビン(Hb)値が130g/L以下である、請求項1から6のいずれ
かに記載の組成物。
【請求項8】
前記対象の血清アルカリホスファターゼ(S-ALP)の基準値が300IU/L以上で
ある、請求項1から7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
治療の第112日から第364日の間の期間の、前記対象の血清アルカリホスファターゼ
値が、前記基準値(S-ALP)より約160IU/L以上減少する、請求項6および7
のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
前記対象は、50ng/mL以上のPSA値を有する、請求項1から9のいずれかに記載
の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
前立腺癌は、男性の癌に関連した死亡の約9%を占める、先進工業国の男性の罹患率お
よび死亡率の主な原因である。前立腺癌は、肺癌に続く、米国人男性の癌死亡の2番目に
主な原因である。米国癌協会(American Cancer Society)は、
27,050人の米国の男性が2007年に前立腺癌で死亡したと推定している。欧州で
は、前立腺癌は、欧州の男性の癌による死亡の3番目に最も多い原因であり、2006年
に87,400例の死亡が推定されている(Ferlay et al. (2007)
Ann. Oncol.; 18:581-92; Lukka et al. (2
006) Curr. Oncol.; 13:81-93を参照)。
続きを表示(約 4,600 文字)【0002】
10例中9例を超える前立腺癌が、限局期および局所進行期(localized a
nd locally advansed stages)に発見される。癌がない同じ
年齢および人種の男性と比較して(相対生存)、限局期および局所進行期癌があると診断
された男性の5年相対生存率は、ほぼ100%である。しかしながら、診断時に身体の遠
位部にすでに広がった転移期前立腺癌がある男性の5年相対生存率は、約32%しかない
(Cancer Trends Progress Report (http://
progress report.cancer.gov; SEER Program
、およびNational Center for Health Statistic
s;http://seer.cancer.gov/を参照)。この最後の転移期では
、生存率の急降下は、痛み(例えば、骨の痛み)、体重減少、および疲労を含む症状を伴
う。したがって、骨転移性腫瘍細胞成長の低減または延期につながる治療は、最大で約3
年以上となる場合がある、平均余命の増加を提供するだけでなく、これらの症状が改善さ
れるにつれて、生活の質(QoL)の向上も提供する。
【0003】
前立腺癌の大部分がテストステロン依存性に増殖するため、現在の進行前立腺癌の医療
管理は、両側精巣摘除によって、またはゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体
作用薬の投与によって達成され得る、アンドロゲン遮断等のホルモンに基づいた治療を伴
う。精巣の摘出(去勢)が、長年、前立腺癌の成長を低減するための手段として、男性ホ
ルモンの分泌を防止する標準的方法であった。近年、男性ホルモンの分泌を、アンドロゲ
ンの合成を調節する、黄体形成ホルモン(LH)の産生を妨害することによる化学的手段
によって障害するようになってきている。無作為研究からの証拠は、リンパ節転移の有無
にかかわらず、非転移性局所進行疾患における早期の内分泌療法が、延命効果と関連する
ことを強く示唆している(Granfors et al. (1998) J. Ur
ol. 159:2030-34; Messing et al. (1999) N
. Eng. J. Med. 341:1781-88; and (1997) B
r. J. Urol. 79:235-46を参照)。
【0004】
ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)は、黄体形成ホルモン(LH)の産生を促進
するように下垂体の中の受容体と相互作用する、視床下部によって産生される天然ホルモ
ンである。LH産生を減少させるために、ロイプロリドおよびゴセレリン等の、GnRH
受容体(GnRH-R)の作用薬が開発されてきた。GnRH-R作用薬は、最初にLH放
出を促進するように作用し、長期治療後に初めて、LHがもはや産生されないように、G
nRH-Rを脱感作するように作用する。作用薬によるLH産生の初期刺激は、作用薬療
法に対する初期反応が、患者の症状の改善よりもむしろ悪化である(例えば、腫瘍成長が
増加する場合がある)ように、男性ホルモンの産生の初期急増につながる。「テストステ
ロン急増」または「発赤反応」として知られている、この減少は、2~4週間も持続し得
る。加えて、作用薬の各連続投与は、症状をさらに悪化させ得る、付加的な少量LH急増
(「急性増悪」現象として知られている)を引き起こし得る。テストステロン急増は、前
立腺癌を刺激して、現在の症状の悪化、または脊髄圧迫、骨の痛み、および尿道閉塞等の
新規症状の出現につながり得る(Thompson et al. (1990) J.
Urol. 140:1479-80; Boccon-Gibod et al. (
1986) Eur. Urol. 12: 400-402)。GnRH作用薬療法用
ロイプロリド(同様に、リュープリンまたはLUPRON DEPOT)の相対的効力お
よび安全性(副作用を含む)が、当技術分野において公知である(例えば、Persad
(2002) Int. J. Clin. Pract. 56:389-96;
Wilson et al. (2007) Expert Opin. Invest
. Drugs 16:1851-63;およびBerges et al. (200
6) Curr. Med. Res. Opin. 22:649-55を参照)。テ
ストステロン急増(発赤反応)を回避するために取られている1つのアプローチは、完全
アンドロゲン除去療法(AAT)として知られている、フルタミド等の抗アンドロゲンと
、GnRH-R作用薬の投与を組み合わせるものである。抗アンドロゲンと組み合わせた
、GnRH-R作用薬によるホルモン療法は、補助療法として知られている根治的前立腺
摘出術前の前治療として使用されてきた。しかしながら、抗アンドロゲンの使用は、重篤
な肝臓および胃腸の副作用と関連する。
【0005】
抗アンドロゲンと関連する欠点は、GnRH作用薬と関連する「テストステロン急増」
または「発赤反応」を克服するように、ゴナドトロピン放出ホルモン受容体(GnRH-
R)の拮抗薬の開発につながってきた。GnRH拮抗薬は、GnRH受容体に競争的に結
合し、それを遮断し、LHおよび卵胞刺激ホルモンホルモン(FSH)分泌の急速な減少
を引き起こし、それにより、初期刺激/急増を伴わずにテストステロン産生を低減する。
しかしながら、GnRH拮抗薬ペプチドが、しばしば、ヒスタミン放出活性と関連する。
ヒスタミン放出が浮腫および掻痒等の副作用をもたらすため、このヒスタミン放出活性は
、そのような拮抗薬の臨床的使用にとって深刻な障害を表す。
【0006】
改良されたGnRH拮抗薬の模索によって、アンチド(Antide)、セトロレリッ
クス(Cetrorelix)、およびアンタレリックス(Antarelix)(米国
特許第5,516,887号)の作製がもたらされてきた。5位および6位においてその
ような著しく修飾されたまたは非天然アミノ酸を有する、GnRH拮抗薬は、良好な生物
学的効果を示し、Aph上に構築されたものは、概して、特に効能があると見なされる。
特異に有用なものは、アザリンB(Azaline B)である。国特許第5,506,
207号はまた、5位および6位に残基のアシル化アミノ置換フェニルアラニン側鎖を伴
う、生物学的効能GnRH拮抗薬も開示している。そのようなデカペプチドの1つは、ア
シリン(Acyline)である。
【0007】
この一群のGnRH拮抗薬の魅力的な性質にもかかわらず、副作用が観察されている。
GnRH拮抗薬アバレリックス(PLENAXIS)の相対的効力および安全性(副作用
を含む)が報告されている(例えば、Mongiat-Artus et al. (2
004) Expert Opin. Pharmacother. 5:2171-9
;およびDebruyne et al. (2006) Future Oncol.
2:677-96を参照)。そのようなものとして、なおもさらに改良されたGnRH
拮抗薬、特に、生物学的作用の長い持続時間、および改良された安全性プロファイルを組
み合わせるものについて、模索が継続されている。
【0008】
前立腺癌の治療のためのGnRH拮抗薬、デガレリクスに関する、いくつかの交付済み
特許および特許出願において、これらの望ましい特徴が扱われている(例えば、その内容
が全体で参照することにより本明細書に組み込まれる、欧州特許第EP 1003774
号、米国特許第US 5,925,730号、米国特許第US6,214,798号、欧
州特許第EP 02749000.2号、および米国特許第U.S.S.N. 12/1
55,897号、および欧州特許第EP 08250703.9号を参照)。加えて、米
国特許第U.S.S.N. 61/027,742は、全身性アレルギー反応を伴わずに
、デガレリクスが良好な耐性を示すことを実証する、多施設無作為臨床研究における長期
評価の結果を開示している。デガレリクス治療はまた、テストステロン(T)急増を伴わ
ずに、テストステロンの急速かつ著しい持続的抑制、ならびに良好な効力および安全性所
見をもたらした。
【発明の概要】
【0009】
しかしながら、継続的調査によって、前立腺および他の癌の一般予防および治療の進歩
を可能にしてきたが、癌の後期転移期において罹患している患者に対処することには、ほ
とんど、または全く焦点が当てられてこなかった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、部分的には、転移期前立腺癌の患者、および/または50ng/mL以上の
PSA値を有する患者へのGnRH拮抗薬デガレリクスの投与が、血清アルカリホスファ
ターゼ(S-ALP)の顕著で長期的な減少を提供するという、驚くべき所見に基づく。
この減少は、(例えば、骨格)転移のより良好な制御を示す(実施例1、図1-4、表2
を参照)。これらの結果はさらに、デガレリクスの投与が、限局性または局所進行期前立
腺癌(localized and locally advulansed stag
e prostate cancer)から転移期への進行を遅延または予防する場合が
あることを示す。さらに、これらの結果は、これらの患者へのデガレリクスの投与が、ホ
ルモン抵抗性期への進行を遅らせることに関連することを示す。とりわけ、このS-AL
Pの顕著な長期的減少は、GnRH作用薬ロイプロリド(leuprolide)の投与
後には示されない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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