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公開番号
2025158922
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2025028485
出願日
2025-02-26
発明の名称
トナー、カートリッジ、及び画像形成装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G03G
9/097 20060101AFI20251009BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】より一層高速化された画像形成装置において、低温定着性と離型性が良好で、さらに排紙接着を抑制できるトナー。
【解決手段】結着樹脂及びエステルワックスを含有するトナー粒子並びに外添剤を含有するトナーであって、該結着樹脂がドデセニルコハク酸ユニットを含有するポリエステル樹脂を含有し、該エステルワックスの分子量が650以上であり、該外添剤が針状無機粒子を含有し、該針状無機粒子の短径の個数平均値が10nm以上であり、該針状無機粒子のアスペクト比の個数平均値が5以上であり、該トナー粒子の質量を基準とした該ドデセニルコハク酸ユニットの含有量をX(質量%)とし、該トナー粒子の質量を基準とした該エステルワックスの含有量をY(質量%)としたとき、該X及びYが下記式(1)を満たす。
0.250≦Y/X≦4.000 ・・・(1)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結着樹脂及びエステルワックスを含有するトナー粒子並びに外添剤を含有するトナーであって、
該結着樹脂が、ドデセニルコハク酸ユニットを含有するポリエステル樹脂を含有し、
該エステルワックスの分子量が、650以上であり、
該外添剤が、針状無機粒子を含有し、
該針状無機粒子の短径の個数平均値が、10nm以上であり、
該針状無機粒子のアスペクト比の個数平均値が、5以上であり、
該トナー粒子の質量を基準とした該ドデセニルコハク酸ユニットの含有量をX(質量%)とし、該トナー粒子の質量を基準とした該エステルワックスの含有量をY(質量%)としたとき、該X及びYが、下記式(1)を満たす、ことを特徴とするトナー。
0.250≦Y/X≦4.000 ・・・(1)
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記針状無機粒子が、酸化チタン粒子を含み、
前記トナー中の該酸化チタン粒子の含有量が、前記トナー粒子100質量部に対して、0.10~2.00質量部である、請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記トナーの質量を基準とした前記酸化チタン粒子の含有量をZ(質量%)としたとき、前記Y及びZが、下記式(3)を満たす、請求項2に記載のトナー。
0.020≦Z/Y ≦0.400 ・・・(3)
【請求項4】
前記トナー粒子の質量を基準とした前記ドデセニルコハク酸ユニットの含有量Xが、2.6~20.0質量%である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項5】
前記エステルワックスのSP値(cal/cm
3
)
0.5
が、8.70~9.10である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項6】
前記トナー粒子の質量を基準とした前記エステルワックスの含有量Yが、2.0~20.0質量%である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項7】
前記エステルワックスの分子量が、800~3000である、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項8】
前記エステルワックスが、下記式(2)で表される化合物を含有する、請求項1又は2に記載のトナー。
R
2
-(OCO-R
1
)
n
・・・(2)
式(2)中、R
1
は、炭素数17~22のアルキル基を表し、nはR
2
に結合する(OCO-R
1
)の数を示し1以上の整数を表し、R
2
は、C-C結合間に-O-を有してもよい炭素数2~6のn価の炭化水素基を表す。
【請求項9】
前記エステルワックスが、ペンタエリスリトールと脂肪族カルボン酸の縮合物、及び、ジペンタエリスリトールと脂肪族カルボン酸の縮合物からなる群から選択される少なくとも一を含む、請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項10】
前記エステルワックスが、下記式(6)で表される化合物及び式(7)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも一を含有する、請求項1又は2に記載のトナー。
R
8
-(OC(=O)-R
7
)
n
・・・(6)
式(6)中、R
7
は、炭素数15~21のアルキル基を表し、nはR
8
に結合する(OC(=O)-R
7
)の数を示し2以上の整数を表し、R
8
は、炭素数5~10のn価の炭
化水素基、または、2つの炭素原子の間に-O-を有する炭素数5~10のn価の炭化水素基を表す。
R
10
-(C(=O)O-R
9
)
m
・・・(7)
式(7)中、R
9
は、炭素数15~21のアルキル基を表し、mはR
10
に結合する(C(=O)O-R
9
)の数を示し2以上の整数を表し、R
10
は、炭素数5~10のm価の炭化水素基、または、2つの炭素原子の間に-O-を有する炭素数5~10のm価の炭化水素基を表す。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真及び静電印刷等の画像形成装置に用いられる静電荷像を現像するためのトナー、カートリッジ、及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、電子写真画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」ともいう)の低エネルギー化やプロセススピードのより一層の高速化が広く求められている。低エネルギー化の観点から、電子写真画像形成装置の定着器温度を下げることが必須であり、トナーを低温で定着させる、いわゆる「低温定着性」の技術が重要である。また、より一層高速化した電子写真画像形成装置では、電子写真プロセスにおける帯電や現像、転写、定着など各工程の時間が短くなる。そのため、トナーを溶融させた後に、定着器から瞬時に離型させる「離型性」の技術が重要である。
【0003】
特許文献1では、非晶性のスチレンアクリル樹脂に多官能のエステルワックスを添加する手法が提案されている。
特許文献2では、非晶性のポリエステル樹脂にエステルワックスを添加する手法が提案されている。
特許文献3及び特許文献4では、トナーに可塑剤と離型剤を添加しうる旨が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-241091号公報
特開2021-001975号公報
特開2023-057025号公報
特開2017-068006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らの検討により、特許文献1及び特許文献2では、エステルワックスは結着樹脂にあまり相溶しないため、結着樹脂の可塑が十分ではなく、より一層高速化された画像形成装置において、低温定着性が十分ではないことが確認された。
また、本発明者らの検討によると、特許文献3及び特許文献4では、低分子量の炭化水素ワックスや結晶性ポリエステルが結着樹脂を可塑させるため、低温定着性の改良が見られた。また、離型剤の効果により、離型性の効果が見られた。しかし、より一層高速化された画像形成装置において溶融後に瞬時に固化することができず、排紙後に溶融した状態のトナーが紙同士を接着してしまう排紙接着という課題を有している。これは、溶融後に結着樹脂中で、可塑剤がドメインを作ってしまうことで、結晶化速度が遅くなるためと推定している。
【0006】
本開示は、より一層高速化された画像形成装置において、低温定着性と離型性が良好で、さらに排紙接着を抑制できるトナーに向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、結着樹脂及びエステルワックスを含有するトナー粒子並びに外添剤を含有するトナーであって、
該結着樹脂が、ドデセニルコハク酸ユニットを含有するポリエステル樹脂を含有し、
該エステルワックスの分子量が、650以上であり、
該外添剤が、針状無機粒子を含有し、
該針状無機粒子の短径の個数平均値が、10nm以上であり、
該針状無機粒子のアスペクト比の個数平均値が、5以上であり、
該トナー粒子の質量を基準とした該ドデセニルコハク酸ユニットの含有量をX(質量%)とし、該トナー粒子の質量を基準とした該エステルワックスの含有量をY(質量%)としたとき、該X及びYが、下記式(1)を満たす、トナーに関する。
0.250≦Y/X≦4.000 ・・・(1)
【0008】
本開示は、画像形成装置に着脱可能なカートリッジであって、
該カートリッジが、
トナーと、
該トナーを収容するトナー容器と、
を有し、
該トナーが、結着樹脂及びエステルワックスを含有するトナー粒子並びに外添剤を含有し、
該結着樹脂が、ドデセニルコハク酸ユニットを含有するポリエステル樹脂を含有し、
該エステルワックスの分子量が、650以上であり、
該外添剤が、針状無機粒子を含有し、
該針状無機粒子の短径の個数平均値が、10nm以上であり、
該針状無機粒子のアスペクト比の個数平均値が、5以上であり、
該トナー粒子の質量を基準とした該ドデセニルコハク酸ユニットの含有量をX(質量%)とし、該トナー粒子の質量を基準とした該エステルワックスの含有量をY(質量%)としたとき、該X及びYが、下記式(1)
0.250≦Y/X≦4.000 ・・・(1)
を満たす、カートリッジに関する。
【0009】
本開示は、トナーと、
静電潜像担持体と、
該静電潜像担持体を帯電する帯電部材と、
帯電された該静電潜像担持体に対して露光を行い静電潜像を形成する露光手段と、
該静電潜像担持体に形成された該静電潜像を、トナー担持体に担持させた該トナーを用いて現像する現像手段と、
を有する画像形成装置であって、
該トナーが、結着樹脂及びエステルワックスを含有するトナー粒子並びに外添剤を含有し、
該結着樹脂が、ドデセニルコハク酸ユニットを含有するポリエステル樹脂を含有し、
該エステルワックスの分子量が、650以上であり、
該外添剤が、針状無機粒子を含有し、
該針状無機粒子の短径の個数平均値が、10nm以上であり、
該針状無機粒子のアスペクト比の個数平均値が、5以上であり、
該トナー粒子の質量を基準とした該ドデセニルコハク酸ユニットの含有量をX(質量%)とし、該トナー粒子の質量を基準とした該エステルワックスの含有量をY(質量%)としたとき、該X及びYが、下記式(1)
0.250≦Y/X≦4.000 ・・・(1)
を満たす、画像形成装置に関する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、より一層高速化された画像形成装置において、低温定着性と離型性が良好で、さらに排紙接着を抑制できるトナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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