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公開番号2025158089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-16
出願番号2025056117
出願日2025-03-28
発明の名称粘着性保護フィルム、光学部材、および光学表示装置
出願人三星エスディアイ株式会社,SAMSUNG SDI Co., LTD.
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類C09J 7/38 20180101AFI20251008BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】ポリイミド系アッシュがあるポリイミド系光学素子に粘着された際に、易剥離性に優れる粘着性保護フィルムを提供する。
【解決手段】(メタ)アクリル系共重合体、硬化剤、芳香族基含有1官能以上のモノマー、および光開始剤を含む組成物の硬化物を含む粘着性保護フィルムであって、粘着性保護フィルムは、ポリイミド系アッシュがある面に対する初期剥離力が7gf/inch以下であり、粘着性保護フィルムは、ポリイミド系アッシュがある面に貼り合わされ、光照射後はポリイミド系アッシュがある面に対する剥離力が200gf/inch以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
(メタ)アクリル系共重合体、硬化剤、芳香族基含有1官能以上のモノマー、および光開始剤を含む組成物の硬化物を含む粘着性保護フィルムであって、
前記粘着性保護フィルムは、ポリイミド系アッシュがある面に対する初期剥離力が7gf/inch以下であり、
前記粘着性保護フィルムは、前記ポリイミド系アッシュがある面に貼り合わされ、光照射後は前記ポリイミド系アッシュがある面に対する剥離力が200gf/inch以上である、粘着性保護フィルム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記硬化剤は、イソシアネート系硬化剤を含み、
前記イソシアネート系硬化剤は、前記(メタ)アクリル系共重合体100重量部に対して6重量部以上含まれる、請求項1に記載の粘着性保護フィルム。
【請求項3】
前記硬化剤は、金属キレート系硬化剤をさらに含む、請求項2に記載の粘着性保護フィルム。
【請求項4】
前記イソシアネート系硬化剤:前記金属キレート系硬化剤は、5:1~10:1の重量比で含まれる、請求項3に記載の粘着性保護フィルム。
【請求項5】
前記芳香族基含有1官能以上のモノマーは、前記(メタ)アクリル系共重合体100重量部に対して120重量部以上含まれる、請求項1に記載の粘着性保護フィルム。
【請求項6】
前記芳香族含有1官能以上のモノマーは、ホモポリマーのガラス転移温度が6℃以上である、請求項1に記載の粘着性保護フィルム。
【請求項7】
前記芳香族含有1官能以上のモノマーは、下記一般式1の化合物を含む、請求項1に記載の粘着性保護フィルム。
[一般式1]
JPEG
2025158089000004.jpg
33
114
(上記一般式1中、


は、水素またはメチル基であり、
sは、0~10の整数であり、


は、置換もしくは非置換の炭素数6~50のアリール基または置換もしくは非置換の炭素数6~50のアリールオキシ基であり、
Tは置換もしくは非置換の炭素数1~6のアルキレン基または置換もしくは非置換の炭素数1~6のアルキレンオキシ基である。)
【請求項8】
前記(メタ)アクリル系共重合体は、アルキル基含有(メタ)アクリル系単量体および水酸基含有(メタ)アクリル系単量体を含む単量体混合物の共重合体を含む、請求項1に記載の粘着性保護フィルム。
【請求項9】
前記単量体混合物は、ホモポリマーのガラス転移温度が-80℃以上0℃以下である(メタ)アクリル系単量体を、前記単量体混合物中に90モル%以上含む、請求項8に記載の粘着性保護フィルム。
【請求項10】
前記組成物は、
前記(メタ)アクリル系共重合体100重量部と、
前記硬化剤8重量部~20重量部と、
前記芳香族基含有1官能以上のモノマー120重量部以上と、
前記光開始剤0.01重量部~7.5重量部と、を含む、請求項1に記載の粘着性保護フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着性保護フィルム、光学部材、および光学表示装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の光学部材や電子部材等のデバイスにおいては、加工、組立て、検査等の工程中に、デバイスの表面の傷を防止するため、デバイスの表面に粘着層単独、または基材フィルムおよび粘着層からなる保護フィルムを付ける場合がある。このような保護フィルムは、粘着層を保護する離型フィルムを取り除いて使用される。近年、光学部材として、液晶デバイスから有機発光ダイオード(OLED)デバイスに移行する動きが活発になっている。また、フレキシブル特性を有するOLEDデバイスが多くなっている。
【0003】
フレキシブルOLEDデバイスは、液晶デバイスや通常のOLEDデバイスとは異なり、非常に柔軟である。よって、フレキシブルOLEDデバイスは、加工、組立て、検査等の工程中に、表面の傷やOLEDパネルを保護するための工程用保護フィルムが必要である。パネル検査時に外観異常や異物等の不良がある場合、保護フィルムを容易に取り除くためには、低い剥離力(すなわち、剥離しやすい)およびリワーク(re-work)特性が要求され、検査終了後には、パネルを支持し、水気や外部環境からパネルを保護するために永続的に付いているP-film(パターンド(patterned)フィルム)が必要である。P-filmは、パネルに永続的に付いていなければならないため、高い剥離力(すなわち、剥離しにくい)および信頼性が要求される。
【0004】
従来のパネルの製造過程では、一時的に使用される低い剥離力の工程用保護フィルムと、高い剥離力が要求されるP-filmとが別々で必要になるため、工程用保護フィルム貼り合わせ過程、工程用保護フィルム剥離過程、およびP-film貼り合わせ過程が必要になる。
【0005】
近年、原価の削減および工程の最適化が行われている。UV照射前の工程用保護フィルムとして機能する時には、この工程用保護フィルムは、レーザーを利用してパターニングを行うようになる。このとき、ポリイミド系基板に対する初期剥離力がある程度以上高くなると、剥離しにくくなって歩留りに問題が発生する場合がある。そのため、ポリイミド系基板に貼り合わせる時には低い剥離力であるが、UV照射後には高い剥離力となる工程用保護フィルムとP-filmとが統合された粘着性保護フィルムが好ましい。
【0006】
本発明の背景技術は、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
日本特許第5683369号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、ポリイミド系アッシュ(ash)があるポリイミド系光学素子に粘着された際に、易剥離性(easy peeling)に優れる粘着性保護フィルムを提供することである。
【0009】
本発明の別の目的は、ポリイミド系アッシュがあるポリイミド系光学素子に粘着され、光照射後は光照射前に比べて剥離力が高くなり、光学素子に固定されて光学素子の耐久信頼性を高めることができる粘着性保護フィルムを提供することである。
【0010】
本発明のまた別の目的は、ポリイミド系アッシュがあるポリイミド系光学素子に粘着された際に、気泡の発生がない粘着性保護フィルムを提供することである。
(【0011】以降は省略されています)

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