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公開番号2025157910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-16
出願番号2024060266
出願日2024-04-03
発明の名称端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01R 4/18 20060101AFI20251008BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子に圧着される芯線の圧着部分において良好な素線間の導通を図り、電気的特性に優れる端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法を提供すること。
【解決手段】端子付き電線1は、電線10及び端子20を備え、電線10の芯線12に圧着された端子20を外側から一対の電極で挟んで通電を行うことにより抵抗溶接される。端子20は、芯線12が載置される基部221と、基部221の幅方向両端部からそれぞれ延出する一対の加締め片222と、からなる芯線圧着部22を有する。一対の加締め片222には、それぞれ、電線延在方向においてスリット223を介して隣接する複数の加締め部224が設けられ、複数の加締め部224は、第1加締め部224aと、芯線12に対して第1加締め部224aよりも強く加締められる第2加締め部224bと、を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
複数の素線からなる芯線及び前記芯線を被覆する絶縁被覆を有する電線と、前記電線の端部から露出された前記芯線に圧着される端子と、を備え、前記芯線に圧着された前記端子を外側から一対の電極で挟んで通電を行うことにより抵抗溶接された端子付き電線であって、
前記端子は、前記芯線が載置される基部と、前記基部の幅方向両端部からそれぞれ延出する一対の加締め片と、からなる芯線圧着部を有し、
前記一対の加締め片には、それぞれ、電線延在方向においてスリットを介して隣接する複数の加締め部が設けられ、
前記複数の加締め部は、第1加締め部と、前記芯線に対して前記第1加締め部よりも強く加締められる第2加締め部と、を有する、
端子付き電線。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1に記載の端子付き電線であって、
前記複数の加締め部は、複数の前記第1加締め部と、複数の前記第2加締め部と、から構成されており、前記第1加締め部と前記第2加締め部とが前記電線延在方向に交互に配置される、
端子付き電線。
【請求項3】
複数の素線からなる芯線及び前記芯線を被覆する絶縁被覆を有する電線と、前記電線の端部から露出された前記芯線に圧着される芯線圧着部を有する端子と、を備えた端子付き電線の製造方法であって、
前記芯線圧着部は、電線延在方向においてスリットを介して隣接する複数の加締め部がそれぞれ設けられる、一対の加締め片を有し、
一対の電極によって、露出された前記芯線が載置された前記芯線圧着部を外側から挟み込み、前記複数の加締め部のうち少なくとも一の加締め部が、他の加締め部よりも前記芯線に対して強く加締められるように、前記一対の加締め片を加圧する工程と、
前記一対の電極の間を通電して、通電加熱により前記芯線と前記芯線圧着部とを溶接する工程と、を含む
端子付き電線の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電線から露出する芯線に端子を圧着してなる端子付き電線が提案されている。この種の端子端子付き電線は、例えば、電気自動車に使用される動力用の電線として用いられる場合がある。この場合、芯線を構成する素線の本数が多くなり、芯線への端子の圧着時において、径方向中央部分の素線が塑性変形を受け難いため、素線表面の酸化膜が破壊されず、特に素線同士の導通を図り難くなる。加えて、これに起因して芯線圧着部分の電気抵抗が高くなり、通電時の発熱が問題となる場合がある。
【0003】
この問題に対処すべく、上記圧着時に使用する加工具(いわゆる、アンビル及びクリンパ)を電極とした抵抗溶接により、芯線圧着部分の素線を溶融する方法もあるが、通電加熱のばらつきが発生することもあり、必ずしも満足な導通を図れるわけではない。
【0004】
特許文献1には、上記問題に対処すべく、芯線にあらかじめハンダを含侵させておき、端子にて電線を圧着した後に、抵抗溶接によりハンダを溶融させて、特に芯線圧着部分の複数の素線間を強固に接合させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-20980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、芯線にあらかじめハンダを含侵させる工程が必要となる。また、上記方法では、芯線にハンダを含侵させているため、芯線への端子の圧着と、抵抗溶接とが別工程となり、製造工程が増大化してしまう。このように、従来の端子付き電線には、改善の余地があった。
【0007】
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、端子に圧着される芯線の圧着部分において良好な素線間の導通を図り、電気的特性に優れる端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線は、
複数の素線からなる芯線及び前記芯線を被覆する絶縁被覆を有する電線と、前記電線の端部から露出された前記芯線に圧着される端子と、を備え、前記芯線に圧着された前記端子を外側から一対の電極で挟んで通電を行うことにより抵抗溶接された端子付き電線であって、
前記端子は、前記芯線が載置される基部と、前記基部の幅方向両端部からそれぞれ延出する一対の加締め片と、からなる芯線圧着部を有し、
前記一対の加締め片には、それぞれ、電線延在方向においてスリットを介して隣接する複数の加締め部が設けられ、
前記複数の加締め部は、第1加締め部と、前記芯線に対して前記第1加締め部よりも強く加締められる第2加締め部と、を有する、
端子付き電線であること。
【0009】
また、前述した目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線の製造方法は、
複数の素線からなる芯線及び前記芯線を被覆する絶縁被覆を有する電線と、前記電線の端部から露出された前記芯線に圧着される芯線圧着部を有する端子と、を備えた端子付き電線の製造方法であって、
前記芯線圧着部は、電線延在方向においてスリットを介して隣接する複数の加締め部がそれぞれ設けられる、一対の加締め片を有し、
一対の電極によって、露出された前記芯線が載置された前記芯線圧着部を外側から挟み込み、前記複数の加締め部のうち少なくとも一の加締め部が、他の加締め部よりも前記芯線に対して強く加締められるように、前記一対の加締め片を加圧する工程と、
前記一対の電極の間を通電して、通電加熱により前記芯線と前記芯線圧着部とを溶接する工程と、を含む
端子付き電線の製造方法であること。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、端子に圧着される芯線の圧着部分において良好な素線間の導通を図り、電気的特性に優れる端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法を提供できる。
(【0011】以降は省略されています)

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