TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025157263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-15
出願番号2025107469,2022503953
出願日2025-06-25,2020-07-30
発明の名称前立腺癌の病巣治療
出願人ナイモックス コーポレーション,NYMOX CORPORATION
代理人個人
主分類A61K 38/10 20060101AFI20251007BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】前立腺癌に罹患した哺乳動物における前立腺癌を治療する方法の提供。
【解決手段】低グレードの孤立性前立腺癌腫瘍を有する哺乳動物を同定する工程と、治療有効量のフェキサポチドトリフルタート(FT)を含む組成物を低グレードの孤立性前立腺癌腫瘍への直接の前立腺内注射によって低グレードの孤立性前立腺癌腫瘍に投与する工程と、癌の発生を低減させ、癌のグレードを低減させ、最初に低グレードの孤立性前立腺癌腫瘍が位置し、治療された半前立腺全体における癌の進行(悪化)を低減させる工程とを含む、方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
低グレードの孤立性前立腺癌腫瘍を有する哺乳動物を同定する工程と、
治療有効量のフェキサポチドトリフルタート(FT)を含む組成物を低グレードの孤立
性前立腺癌腫瘍への直接の前立腺内注射によって低グレードの孤立性前立腺癌腫瘍に投与
する工程と、
癌の発生を低減させ、癌のグレードを低減させ、最初に低グレードの孤立性前立腺癌腫
瘍が位置し、治療された半前立腺全体における癌の進行(悪化)を低減させる工程と
を含む、方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
半前立腺のグリーソングレードの増加を、治療の少なくとも18カ月後に測定された場
合に、積極的監視と比較して、約15%~約100%低減させる、請求項1に記載の方法

【請求項3】
半前立腺のグリーソングレードの増加を、治療の少なくとも18カ月後に測定された場
合に、積極的監視と比較して、約45%~約75%低減させる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
低グレードの孤立性前立腺癌腫瘍が位置していた半前立腺全体におけるグリーソングレ
ードの増加を伴う新たな多発性前立腺癌を、
a)治療の少なくとも18カ月後に測定された場合に、積極的監視と比較して、約40%
~約100%低減させ、
b)治療の少なくとも36カ月後に測定された場合に、積極的監視と比較して、約50%
~約90%低減させ、
c)治療の少なくとも48カ月後に測定された場合に、積極的監視と比較して、約15%
~約80%低減させる、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
低グレードの孤立性前立腺癌腫瘍が位置していた半前立腺全体におけるグリーソングレ
ードの一次パターンの増加を伴う新たな多発性前立腺癌を、
a)治療の少なくとも18カ月後に測定された場合に、積極的監視と比較して、約50%
~約100%低減させ、
b)治療の少なくとも36カ月後に測定された場合に、積極的監視と比較して、約45%
~約100%低減させ、
c)治療の少なくとも48カ月後に測定された場合に、積極的監視と比較して、約45%
~約100%低減させる、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
従来の癌治療、ならびに低グレードの孤立性前立腺癌腫瘍が位置していた半前立腺全体
におけるグリーソングレードの増加を伴う新たな多発性前立腺癌を、
a)治療の少なくとも18カ月後に測定された場合に、積極的監視と比較して、約40%
~約100%低減させ、
b)治療の少なくとも36カ月後に測定された場合に、積極的監視と比較して、約50%
~約90%低減させ、
c)治療の少なくとも48カ月後に測定された場合に、積極的監視と比較して、約15%
~約80%低減させる、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
治療有効量のFTが、約2.5mg~約20mgの範囲内である、請求項1に記載の方
法。
【請求項8】
治療有効量のFTが、約2.5mg~約15mgの範囲内である、請求項1に記載の方
法。
【請求項9】
治療有効量のFTが、15mgである、請求項1に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年7月31日に出願された米国実用特許出願第16/528,32
6号の優先権を主張し、その主題は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,000 文字)【0002】
1.実施形態の分野
実施形態は、前立腺癌に罹患した哺乳動物における前立腺癌を治療する方法、より詳細
には、低グレード低リスクの限局性前立腺癌腫瘍の壊死を誘導することができる薬学的に
活性な成分および薬学的に許容される担体を含む組成物を低グレード低リスクの限局性(
T1c)前立腺癌腫瘍に投与することにより、多発性前立腺癌の発達および進行を予防な
らびに/または低減させる方法を含む。一実施形態において、薬学的に活性な成分はフェ
キサポチドトリフルタート(「FT」)である。法は、限定されるわけではないが、組成
物を、筋肉内、経口、静脈内、腹腔内、前立腺内、大脳内(実質内)、脳室内、病巣内、
眼内、動脈内、髄腔内、腫瘍内、鼻腔内、局所、経皮、皮下または皮内に、それを必要と
する患者に投与することを含み、組成物の低グレード低リスクの限局性(T1c)前立腺
癌腫瘍への標的化投与は、前立腺癌の発生、前立腺癌のグレード、および最初に孤立性腫
瘍が位置し、治療された半前立腺全体にわたる前立腺癌の進行(悪化)を低減させる。
【背景技術】
【0003】
2.関連技術の説明
多くの医療的治療および処置は基本的に、有害なまたは不要な組織の除去または破壊を
伴う。そのような治療の例には、癌性または前癌性の成長物の外科的除去、化学療法によ
る転移性腫瘍の破壊、および腺性(例えば前立腺)過形成の低減が含まれる。他の例には
、不要な顔毛の除去、疣贅の除去および不要な脂肪組織の除去が含まれる。
【0004】
有害なまたは不要な細胞および組織を破壊し、したがってそれらの除去を容易にするか
またはそれらの更なる成長を阻害する一方で、主に局所効果を有し全身毒性が最小限また
は皆無である、有効な組成物が求められている。また、効果的な組成物で治療した後であ
っても、侵襲的外科的処置の必要性を低減させる必要がある。
【0005】
有害なまたは不要な細胞および組織を破壊し、したがってそれらの除去を容易にするか
またはそれらの更なる成長を阻害する能力を有することが知られている薬剤は、2015
年7月24日に出願された米国特許出願第14/808,713号(「良性前立腺過形成
の患者に対する手術の必要性を低減させる方法」)、2015年1月27日に出願された
米国特許出願第14/606,683号(「細胞の破壊または除去を必要とする疾患を治
療する方法」)、2015年6月12日に出願された米国特許出願第14/738,55
1号(「望ましくない細胞増殖物の除去または破壊を必要とする疾患を治療するための配
合組成物」)、米国特許出願公開第2007/0237780号(放棄済)、米国特許出
願公開第2003/0054990号(現米国特許第7,172,893)、米国特許出
願公開第2003/0096350号(現米国特許第6,924,266号)、米国特許
出願公開第2003/0096756号(現米国特許第7,192,929号)、米国特
許出願公開第2003/0109437号(現米国特許第7,241,738号)、米国
特許出願公開第2003/0166569号(現米国特許第7,317,077号)、米
国特許出願公開第2005/0032704号(現米国特許第7,408,021号)、
および米国特許出願公開第2015/0148303号(現米国特許第9,243,03
5号)に開示されており、これらの開示内容は、それぞれ参照により全体として本明細書
に組み込まれる。
【0006】
これらの文献に開示されている薬剤の一つに、フェキサポチドトリフルタート(FT)
がある。FTは、前立腺細胞を低減させること、LUTSを改善または低減させること、
および前立腺肥大を有する男性においてBPHを治療することが示されている。FTはま
た、BPHを有する哺乳動物においてPPHを治療することによって、前立腺癌の発生を
低減させるのに有用であるとして開示されており、ここで、FTを含有する組成物は、移
行帯(中央)前立腺において哺乳動物に投与される。例えば、米国特許第10,183,
058を参照されたい。この開示内容は、参照により全体として本明細書に組み込まれる

【0007】
前立腺癌は、集団におけるその臨床的発生率と比較して極めて高い有病率を有する疾患
として知られている。前立腺癌は、無症状での発症率が高く、無症候期間が長い。前立腺
癌は、癌が存在するが、典型的な臨床または実験室検査によって検出されないことにより
臨床前である間隔を、平均で7~14年間有する(Etzioniら,Am J Epi
demiol.148巻、775~85頁(1998年);およびGulati,Rら,
Cancer Epidemiol Biomarkers Prev;20巻(5),
740~50頁(2011年)を参照されたい)。明白に診断される前のこのような前臨
床的無症候性前立腺癌は、癌が臨床的に明らかになるかまたは検出される前に患者に利益
をもたらすことができる治療の合理的な対象である。
【0008】
前立腺癌は、多くの場合、前立腺が、様々な不均一性の複数の腺癌病巣を含む多発性障
害と考えられる。これは、癌を有効に治療することを困難にし、多くの場合、前立腺全摘
除術をもたらし、これは勃起不全および尿失禁を含む男性に対する多くの生活を変える問
題を引き起こす。前立腺全摘除術検体の約20~約35%で報告されている一部の前立腺
癌、しかしながら、または孤立性前立腺癌。Mazzucchelliら,“Patho
logy of Prostate Cancer and Focal Therap
y(‘Male Lumpectomy’),” Anticancer Resear
ch,29巻,5155~5162頁(2009年);Ibeawuchiら,“Gen
ome-Wide Investigation of Multifocal and
Unifocal Prostate Cancer - Are They Gen
etically Different?” Int. J. Mol. Sci.,1
4巻,11816~11829頁(2013年)。
【0009】
前立腺全摘除術の厳しさに起因して、最近の研究は、前立腺の一部が保存される局所療
法に対して報告されているが、前立腺癌の局所療法および癌の進行の予防の有効性は不明
確なままである。Quannら,“Current prostate biopsy
protocols cannot reliably identify patie
nts for focal therapy;…”, Int. J. Clin.
Exp. Pathol.,3巻(4),401~407頁(2010年)。特異的な腫
瘍を同定すること、標的化することおよび局所的に破壊することは、まだ実現されておら
ず(Mazzucchelliの5159)、これまでに、局所療法は、前立腺の大部分
のアブレーション(例えば、半アブレーション)を含む。したがって、孤立性腫瘍だけを
標的化することによって低グレード低リスクの孤立性前立腺癌腫瘍を処置することが、癌
の発生、癌のグレード、および孤立性腫瘍が位置していた葉全体にわたる癌の進行(悪化
)を低減させるのに有効であろうことは、これまで、知られておらず、または期待されて
いなかった。結果として、FTが、孤立性前立腺癌のみを治療することが評価された臨床
試験は設計されておらず、孤立性腫瘍が位置していた前立腺の葉の治療において有効であ
ることは期待されなかった。
【0010】
前立腺癌の同定およびモニタリングにおいて使用される一般的な技術は、生検の評価と
併せてPSAレベルを評価することである。前立腺の典型的な生検は、通常、前立腺を通
して多数の試料を採取すること、およびグリーソンスコアを使用して組織を評価すること
を含む。グリーソンスコアは、顕微鏡下で癌細胞がどの程度異常なように見えるかを測定
し、細胞がどの程度早く成長および広がる可能性があるかの良好な指標である。グリーソ
ンスコアは、生検された組織試料の最も大きな領域を構成する癌の2つのグレードを一緒
に加算することによって算出され、多くの場合、合計スコア、例えば6と一緒に、2つの
数字、例えば3+3として表される。以下の表は、前立腺癌の群の分類および関連するリ
スクを提供する。
JPEG
2025157263000001.jpg
17
62
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
短下肢装具
2か月前
個人
排尿補助器具
3日前
個人
嚥下鍛錬装置
3か月前
個人
前腕誘導装置
3か月前
個人
ホバーアイロン
6か月前
個人
歯の修復用材料
3か月前
個人
バッグ式オムツ
4か月前
個人
胸骨圧迫補助具
1か月前
個人
汚れ防止シート
18日前
個人
アイマスク装置
1か月前
個人
矯正椅子
4か月前
個人
ウォート指圧法
1日前
個人
歯の保護用シール
4か月前
個人
哺乳瓶冷まし容器
2か月前
個人
陣痛緩和具
3か月前
個人
シャンプー
5か月前
個人
湿布連続貼り機。
2か月前
個人
性行為補助具
2か月前
株式会社八光
剥離吸引管
4か月前
個人
治療用酸化防御装置
1か月前
株式会社大野
骨壷
3か月前
個人
エア誘導コルセット
1か月前
株式会社コロナ
サウナ装置
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
個人
高気圧環境装置
4か月前
株式会社松風
口腔用組成物
3か月前
個人
手指運動ツール
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
個人
形見の製造方法
4か月前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
株式会社ダリヤ
毛髪化粧料
28日前
株式会社GSユアサ
歩行器
5か月前
個人
シリンダ式歩行補助具
2か月前
個人
精力増強キット
22日前
株式会社ニデック
検眼装置
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
7日前
続きを見る