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公開番号2025156918
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-15
出願番号2024059679
出願日2024-04-02
発明の名称断熱材用塗料、断熱塗膜及び断熱材
出願人第一工業製薬株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C09D 175/04 20060101AFI20251007BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】シリカエアロゲルの分散性に優れると共に塗工性も良好であり、また、高い耐久性及び優れた断熱性を有する断熱塗膜を形成することができる断熱材用塗料及び該断熱材用塗料から得られる断熱塗膜並びに断熱材を提供する。
【解決手段】本発明の断熱材用塗料は、シリカエアロゲル(A)と、ウレタン樹脂エマルション(B)と、セルロースナノファイバー(C)と、ノニオン界面活性剤(D)と水とを含み、前記ウレタン樹脂エマルション(B)の固形分質量をB(質量部)とし、前記セルロースナノファイバー(C)の固形分質量をC(質量部)とした場合、B/Cの値が0.5以上、20以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
シリカエアロゲル(A)と、
ウレタン樹脂エマルション(B)と、
セルロースナノファイバー(C)と、
ノニオン界面活性剤(D)と
水と
を含み、
前記ウレタン樹脂エマルション(B)の固形分質量をB(質量部)とし、前記セルロースナノファイバー(C)の固形分質量をC(質量部)とした場合、
B/Cの値が0.5以上、20以下である、断熱材用塗料。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記ウレタン樹脂エマルション(B)がカーボネート系ウレタン樹脂エマルションである、請求項1に記載の断熱材用塗料。
【請求項3】
前記シリカエアロゲル(A)は、平均粒子径が1~500μmである、請求項1に記載の断熱材用塗料。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の断熱材用塗料の硬化物を含有する、断熱塗膜。
【請求項5】
請求項4に記載の断熱塗膜を含有する、断熱材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、断熱材用塗料、断熱塗膜及び断熱材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、省エネルギー化が強く推進されていることから、断熱材に求められる断熱機能も年々高まっている。断熱材は、住宅、ビル、工場等の建築物の他、自動車等の車両、電子機器等の様々な分野において欠かすことのできない材料である。断熱材としては、無機繊維体、無機発泡体、樹脂系発泡体等の種々の材料が知られており、シリカエアロゲルもその一つである。
【0003】
シリカエアロゲルは、多数のシリカ微粒子どうしが連結してなる構造を有するため、空隙率が非常に高く、優れた断熱性を有することから、このようなシリカエアロゲルの特性を活かした断熱材の開発が盛んに行われている。シリカエアロゲルを含む断熱材は種々知られており、その一つとして、シリカエアロゲルを含有する断熱材用塗料から得られる断熱材が挙げられる。
【0004】
例えば、特許文献1には、水と、シリカエアロゲルと、水溶性バインダーと、ナノファイバーとを有する断熱材用塗料を基材に塗布してシリカエアロゲル含有塗膜を基材上に形成して、これを断熱材とすることが開示されている。斯かる断熱材用塗料は、親水性のナノファイバーがシリカエアロゲルの周りに存在することによってシリカエアロゲルが水となじみやすくなる結果、シリカエアロゲルの分散性が向上して高い断熱性を得ることができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-065264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年では断熱材にはますます高い要求が課せられており、可能な限り断熱性能を高めることが求められている。上述のシリカエアロゲルを含有する断熱材用塗料においても同様であり、斯かる塗料から得られる断熱材の断熱性能をさらに高めることが急務である。このため、シリカエアロゲルを含有する断熱材用塗料では、シリカエアロゲルの分散性の更なる向上及び断熱材用塗料から得られる塗膜の耐久性を高めることを如何にして達成するかが課題となる。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、シリカエアロゲルの分散性に優れると共に塗工性も良好であり、また、高い耐久性及び優れた断熱性を有する断熱塗膜を形成することができる断熱材用塗料を提供することを目的とする。また、本発明は、断熱材用塗料から得られる断熱塗膜及び断熱材を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ウレタン樹脂エマルションと、セルロースナノファイバーとを所定の割合で含み、かつ、ノニオン界面活性剤を併用することにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、例えば、以下の項に記載の主題を包含する。
項1
シリカエアロゲル(A)と、
ウレタン樹脂エマルション(B)と、
セルロースナノファイバー(C)と、
ノニオン界面活性剤(D)と
水と
を含み、
前記ウレタン樹脂エマルション(B)の固形分質量をB(質量部)とし、前記セルロースナノファイバー(C)の固形分質量をC(質量部)とした場合、
B/Cの値が0.5以上、20以下である、断熱材用塗料。
項2
前記ウレタン樹脂エマルション(B)がカーボネート系ウレタン樹脂エマルションである、項1記載の断熱材用塗料。
項3
前記シリカエアロゲル(A)は、平均粒子径が1~500μmである、項1又は2に記載の断熱材用塗料。
項4
項1~3のいずれか1項に記載の断熱材用塗料の硬化物を含有する、断熱塗膜。
項5
項4に記載の断熱塗膜を含有する、断熱材。
【発明の効果】
【0010】
本発明の断熱材用塗料は、シリカエアロゲルの分散性に優れると共に塗工性も良好であり、また、高い耐久性及び優れた断熱性を有する断熱塗膜を形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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