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公開番号2025154532
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057586
出願日2024-03-29
発明の名称情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
出願人ENEOS株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G16C 20/30 20190101AFI20251002BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】合成条件に基づいた精度の高い生成物のデータを取得する。
【解決手段】情報処理装置は、記憶部と、処理回路と、を備える。前記処理回路は、1以上のサンプルであって合成条件が設定されたサンプルについて、前記合成条件と、前記合成条件に対応する1以上の指標についての実験値の時系列データを取得し、前記合成条件を入力すると前記1以上の指標についての時系列データの演算データを取得する第1モデルに、取得した前記合成条件を入力して、演算値の時系列データを取得し、前記実験値の時系列データ及び前記演算値の時系列データを評価関数により評価し、前記評価関数を用いて、反応の起こりやすさに関するパラメータのフィッティングをし、フィッティング結果に基づいて、前記評価関数を更新する。前記評価関数は、少なくとも距離に基づいた誤差と、他の誤差と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
記憶部と、処理回路と、を備え、
前記処理回路は、
1以上のサンプルであって合成条件が設定されたサンプルについて、前記合成条件と、前記合成条件に対応する1以上の指標についての実験値の時系列データを取得し、
前記合成条件を入力すると前記1以上の指標についての時系列データの演算データを取得する第1モデルに、取得した前記合成条件を入力して、演算値の時系列データを取得し、
前記実験値の時系列データ及び前記演算値の時系列データを評価関数により評価し、
前記評価関数を用いて、反応の起こりやすさに関するパラメータのフィッティングをし、
フィッティング結果に基づいて、前記評価関数を更新し、
前記評価関数は、少なくとも距離に基づいた誤差と、他の誤差と、を含む、
情報処理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記少なくとも距離に基づいた誤差は、
前記実験値の時系列データと、
前記演算値の時系列データと、
の2乗和誤差である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記他の誤差は、
前記実験値の時系列データの成分を含む対数と、
前記演算値の時系列データの成分を含む対数と、
の2乗和誤差である、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記他の誤差は、
前記実験値の時系列データの成分のある時刻と所定時刻との比と、
前記演算値の時系列データの成分のある時刻と所定時刻との比と、
の差の絶対値である、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記評価関数は、
前記2乗和誤差と、
前記他の誤差のそれぞれと、
を重み付けして加算した関数であり、
前記処理回路は、
それぞれの誤差に対する重み付け係数を更新して、前記評価関数を最適化する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記処理回路は、
前記評価関数を構成するそれぞれの誤差に基づいて、前記合成条件における前記反応の起こりやすさに関するパラメータを探索し、
前記それぞれの誤差の最小値を取得し、
前記それぞれの誤差の最小値と、対応する前記重み付け係数と、の積の最小値と最大値の比が所定値以下になるように、前記重み付け係数を更新する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記処理回路は、
ベイズ最適化、遺伝アルゴリズム、焼きなまし法若しくは勾配法、又は、これらの組み合わせにより、前記反応の起こりやすさに関するパラメータを探索する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記反応の起こりやすさに関するパラメータは、反応速度定数又は活性化エネルギーの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
記憶部と、処理回路と、を備え、
前記処理回路は、
請求項1から請求項8のいずれかの情報処理装置により最適化された評価関数を用いて、合成条件に基づいた合成結果を取得する、
情報処理装置。
【請求項10】
処理回路が、
1以上のサンプルであって合成条件が設定されたサンプルについて、前記合成条件と、前記合成条件に対応する1以上の指標についての実験値の時系列データを取得し、
前記合成条件を入力すると前記1以上の指標についての時系列データの演算データを取得する第1モデルに、取得した前記合成条件を入力して、演算値の時系列データを取得し、
前記実験値の時系列データ及び前記演算値の時系列データを評価関数により評価し、
前記評価関数を用いて、反応の起こりやすさに関するパラメータのフィッティングをし、
フィッティング結果に基づいて、前記評価関数を更新する、
情報処理方法であって、
前記評価関数は、少なくとも距離に基づいた誤差と、他の誤差と、を含む、
情報処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
環境への配慮のためCO2排出量削減の取り組みが機械産業全体で取り組まれている。その有効な解決手段の一つとして、機械部品間で発生する摩擦損失の低減がある。摩擦を低減するために、摩擦を制御する潤滑油を始めとする化学品が用いられる。潤滑油を構成する添加剤は、製造コストと品質の両立において様々な制約があり、合成条件の最適化が必要となる。制約は、例えば、第三者の特許に係る製法に抵触しない条件、適切な摩擦性能を有する条件、毒性が少なくなる条件等である。このため、適切な合成条件の探索をする必要があるといった課題がある。
【0003】
この適切な合成条件を最適化問題として探索する場合、コストに鑑みると全ての合成条件の組み合わせを探索するのは困難であり、最適化する条件の探索範囲を絞る必要がある。この結果、局所的な最適化となり、さらなるよい合成条件があることを見落とす蓋然性が高い。効率的によい条件を探索する方法として、ある合成条件下におけるそれぞれの時間の成分比を予測するシミュレータを構築し、バーチャル空間での最適合成条件を探索するアプローチがある。シミュレーションであれば、コストを低く抑えた多くの合成条件の善し悪しの判定を行えるため有効である。
【0004】
例えば、考慮する反応におけるそれぞれの反応速度定数(又は、活性化エネルギー)を用いて反応速度式を連立して解くことで、シミュレーションを実行することができる。この反応速度定数等の決定方法には、電子状態計算を用いて理論のみで決定するアプローチがある。この手法では多くの場合、現実の複雑な反応の成分比を定量的に予測することが困難であり、この結果、それぞれの反応速度定数等は、実験の成分比の情報を用いて、それを再現するように最適化するアプローチがとられる。しかしながら、このような手法においては、少量成分の時系列変化の予測精度が不十分である蓋然性が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-163422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施形態が解決しようとする限定されない課題の1つは、合成条件に基づいた精度の高い生成物のデータの取得を実現することである。本開示の実施形態により解決しようとする課題は、上記に記載した課題に限定されるものではなく、さらに限定されないいくつかの課題の例として、実施形態において記載した効果に対応する課題、とすることもできる。すなわち、本開示の実施形態の説明において記載された効果のうち任意の少なくとも1つに対応する課題を本開示における解決しようとする課題とすることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態によれば、情報処理装置は、記憶部と、処理回路と、を備える。
前記処理回路は、
1以上のサンプルであって合成条件が設定されたサンプルについて、前記合成条件と、前記合成条件に対応する1以上の指標についての実験値の時系列データを取得し、
前記合成条件を入力すると前記1以上の指標についての時系列データの演算データを取得する第1モデルに、取得した前記合成条件を入力して、演算値の時系列データを取得し、
前記実験値の時系列データ及び前記演算値の時系列データを評価関数により評価し、
前記評価関数を用いて、反応の起こりやすさに関するパラメータのフィッティングをし、
フィッティング結果に基づいて、前記評価関数を更新し、
前記評価関数は、少なくとも距離に基づいた誤差と、他の誤差と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る情報処理装置の一例を模式的に示す図。
一実施形態に係る情報処理システムの一例を模式的に示す図。
一実施形態に係る情報処理装置の処理の一例を示すフローチャート。
一実施形態に係る情報処理装置の処理の一例を示すフローチャート。
一実施形態に係る目的変数の補間の一例を模式的に示す図。
一実施形態に係る目的変数の補間の一例を模式的に示す図。
一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア実装の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図面及び実施形態の説明は一例として示すものであり、本発明を限定するものではない。本開示において処理は、情報処理装置、より具体的には情報処理装置内の処理回路が実行するものであるとして説明するが、これに限定されるものではない。例えば、複数の情報処理装置により1つ又は複数の処理が実現されてもよいし、複数の種々の回路により1つ又は複数の処理が実現されてもよい。
【0010】
本開示において、「以下」、「以上」等の表現をすることがあるが、これらは、厳密な定義として用いられるものではなく、適宜、「未満」、「より大きい」等と読み替えることも可能である。また、各種評価値は、大きいほど高評価であり、小さいほど低評価であるとするが、これに限定されず、評価関数によっては、逆に小さいほど高評価であり、大きいほど低評価であるとすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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