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公開番号2025154352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057296
出願日2024-03-29
発明の名称断熱材
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類F16L 59/02 20060101AFI20251002BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】 1400℃以上の温度領域における断熱性能に優れる断熱材を提供する。
【解決手段】炭素繊維及び樹脂炭化物を含む筒状の断熱材であって、上記断熱材は、一体成形体であり、上記断熱材の内面の表面粗さRaが、50μm以下である、ことを特徴とする断熱材。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
炭素繊維及び樹脂炭化物を含む筒状の断熱材であって、
前記断熱材は、一体成形体であり、
前記断熱材の内面の表面粗さＲａが、５０μｍ以下である、ことを特徴とする断熱材。
続きを表示（約 100 文字）【請求項２】
前記断熱材の前記内面の表面粗さＲａが、１０μｍ以上である、請求項１に記載の断熱材。
【請求項３】
前記断熱材は、鱗片状黒鉛を含む、請求項１又は２に記載の断熱材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、断熱材に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
炭素繊維を用いた断熱材は、耐熱温度が高く断熱性能も優れることから、半導体製造用炉、セラミック焼結炉などの高温向けの炉用断熱材として広く利用されている。
【０００３】
断熱材の形状は、断熱対象物の形状により適宜設定されるが、例えば、筒状の対象物を断熱するためには、筒状の断熱材が用いられる。
【０００４】
例えば、特許文献１には、吸引成形型を用いて、炭素繊維を含むスラリーから、中空筒状の炭素繊維成形体を直接製造する方法が開示されている。
吸引成形型を用いて製造された中空筒状の断熱材は、大半の炭素繊維が熱源に対して平行となるように配置されているため、高い断熱性能を発揮することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開平０２－２０８２６４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１に記載の方法で製造される断熱材は、１４００℃以上の温度領域における断熱性能が不充分であった。
この理由は、特許文献１に記載の方法で製造される断熱材は、内面が粗く、熱源から放射される光を充分に反射することができないことによるものによると考えられる。
【０００７】
本発明は、上記課題を解決するためになされた発明であり、１４００℃以上の温度領域における断熱性能に優れる断熱材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の断熱材は、炭素繊維及び樹脂炭化物を含む筒状の断熱材であって、上記断熱材は、一体成形体であり、上記断熱材の内面の表面粗さＲａが、５０μｍ以下である、ことを特徴とする。
【０００９】
本発明の断熱材は、内面の表面粗さＲａが５０μｍ以下であるので、熱源から放射される放射光を反射させやすく、断熱性能に優れる。
【００１０】
本発明の断熱材においては、上記断熱材の上記内面の表面粗さＲａが、１０μｍ以上であってもよい。
断熱材の内面の表面粗さＲａを１０μｍ未満とした場合であっても、表面粗さＲａが１０μｍ以上、５０μｍ以下である場合と比較して、熱源から放射される光を充分に反射する特性が大きく向上することはない。従って、熱源から放射される光を反射させて断熱性能を向上させる観点から、断熱材の表面粗さＲａは、１０μｍ以上、５０μｍ以下で充分といえる。
（【００１１】以降は省略されています）

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