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公開番号2025152422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024054314
出願日2024-03-28
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類F16H 57/021 20120101AFI20251002BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】動力伝達機構が備える回転軸の支持を行う支持部材を用いてキャッチタンクを形成する場合に、支持部材のケースに対する組み付け作業を容易化しやすい技術を実現する。
【解決手段】車両用駆動装置100は、収容室(R1,R2)に配置されていると共にケース9に固定され、動力伝達機構3が備える複数の回転軸(41~44)の支持を行う支持部材7と、動力伝達機構3が備える少なくともいずれかのギヤ(51~56)により掻き上げられた油を貯留するキャッチタンクと、を備える。キャッチタンクは、ケース9と組み合わされることなく支持部材7を用いて形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車輪に駆動連結される出力部材と、ロータを備えた回転電機と、前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、前記回転電機及び前記動力伝達機構を収容する収容室を備えたケースと、を備え、前記動力伝達機構は、複数の回転軸と、それぞれの前記回転軸上に配置されたギヤと、を備えた車両用駆動装置であって、
前記収容室に配置されていると共に前記ケースに固定され、前記動力伝達機構が備える複数の前記回転軸の支持を行う支持部材と、
前記動力伝達機構が備える少なくともいずれかの前記ギヤにより掻き上げられた油を貯留するキャッチタンクと、を備え、
前記キャッチタンクは、前記ケースと組み合わされることなく前記支持部材を用いて形成されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記支持部材は、複数の前記回転軸のそれぞれを回転自在に支持するための複数の軸受を保持しており、
前記支持部材は、複数の前記軸受、及び、複数の前記回転軸のそれぞれに支持されている前記ギヤ、の少なくとも1つに対して、前記キャッチタンクからの油を供給するための油路を備える、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記動力伝達機構は、複数の前記回転軸としての第1回転軸及び第2回転軸と、前記第1回転軸に支持された第1ギヤと、前記第2回転軸に支持されて前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤと、を備え、
前記ロータの回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側として、
前記第1ギヤは、前記支持部材における前記第1回転軸の支持部に対して前記軸方向第1側に配置され、
前記第2ギヤは、前記支持部材における前記第2回転軸の支持部に対して前記軸方向第2側に配置され、
前記支持部材には、前記第1ギヤと前記第2ギヤとを噛み合わせるための開口が形成されている、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記出力部材として、第1の前記車輪に駆動連結される第1出力部材と、第2の前記車輪に駆動連結される第2出力部材と、を備え、
前記動力伝達機構は、差動歯車機構と、前記ロータと前記差動歯車機構との間の動力伝達経路に配置されたカウンタギヤ機構と、を備え、
前記差動歯車機構は、差動入力部材を備え、前記差動入力部材に伝達された回転を前記第1出力部材と前記第2出力部材とに分配し、
前記カウンタギヤ機構は、前記ロータの回転軸心及び前記差動入力部材の回転軸心の双方と異なる軸心上に配置されていると共に、一対のギヤと、これら一対のギヤを連結する前記回転軸としての連結軸と、を備え、
前記支持部材は、前記カウンタギヤ機構が備える一対の前記ギヤの少なくとも一方が掻き上げて飛散させた油を前記差動歯車機構へ導く導油構造を備える、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機と、回転電機のロータと車輪に駆動連結される出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、回転電機及び動力伝達機構を収容するケースと、を備えた車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
上記のような車両用駆動装置の一例が、特開2016-121733号公報(特許文献1)に開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。特許文献1の車両用駆動装置は、電動モータ(11)と、電動モータ(11)のロータ(11a)と後輪(31)に駆動連結される後輪用車軸(18)との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、電動モータ(11)及び動力伝達機構を収容するトランスアクスルケース(20)と、を備えている。トランスアクスルケース(20)は、第1分割ケース部(20a)と、第2分割ケース部(20b)と、これら2つの分割ケース部(20a,20b)の間に挟持される区画部材(20d)と、を備えている。区画部材(20d)は、動力伝達機構が備えるギヤの軸受を支持する軸受部(50)を備えている。そして、動力伝達機構が備えるファイナルドリブンギヤ(26)により掻き上げられた潤滑油を貯留する第2キャッチタンク(35)が、互いに接合される第2分割ケース部(20b)と区画部材(20d)とによって形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-121733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、特許文献1の車両用駆動装置では、動力伝達機構が備えるギヤにより掻き上げられた油を貯留するキャッチタンクが、動力伝達機構が備える回転軸の支持を行う支持部材(特許文献1では、区画部材)と、当該支持部材が接合される他部材(特許文献1では、第2分割ケース部)とによって形成されている。そのため、特許文献1に記載の技術では、これら2つの部材の接合箇所からの油の漏れが発生しないように支持部材をケースに対して組み付ける必要があり、支持部材の組み付け作業が煩雑となり得る。
【0005】
そこで、動力伝達機構が備える回転軸の支持を行う支持部材を用いてキャッチタンクを形成する場合に、支持部材のケースに対する組み付け作業を容易化しやすい技術の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る車両用駆動装置は、車輪に駆動連結される出力部材と、ロータを備えた回転電機と、前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、前記回転電機及び前記動力伝達機構を収容する収容室を備えたケースと、を備え、前記動力伝達機構は、複数の回転軸と、それぞれの前記回転軸上に配置されたギヤと、を備えた車両用駆動装置であって、前記収容室に配置されていると共に前記ケースに固定され、前記動力伝達機構が備える複数の前記回転軸の支持を行う支持部材と、前記動力伝達機構が備える少なくともいずれかの前記ギヤにより掻き上げられた油を貯留するキャッチタンクと、を備え、前記キャッチタンクは、前記ケースと組み合わされることなく前記支持部材を用いて形成されている。
【0007】
本構成によれば、支持部材とケースとの接合箇所がキャッチタンクに存在しないように、支持部材を用いてキャッチタンクを形成することができる。従って、支持部材とケースとの接合箇所からの油の漏れは問題となり難く、支持部材とケースとによりキャッチタンクを形成する場合に比べて、支持部材のケースに対する組み付け作業を容易化しやすい。
【0008】
車両用駆動装置の更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る車両用駆動装置の軸方向に沿う断面図
実施形態に係る支持部材の斜視図
実施形態に係る支持部材を図2とは別の方向から見た斜視図
実施形態に係るキャッチタンクの斜視図
実施形態に係るキャッチタンクを図4とは別の方向から見た斜視図
実施形態に係る車両用駆動装置の軸方向に直交する断面図
実施形態に係る車両用駆動装置の一部の軸方向に直交する断面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
車両用駆動装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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