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公開番号2025151471
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052916
出願日2024-03-28
発明の名称情報処理装置
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類A61B 6/00 20240101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】骨密度画像が示す脊椎の特徴が、過去と今回の測定時とでどのように変化したのか分かりやすい表示を提供する。
【解決手段】
制御装置38は、X線測定装置の測定によって得られた脊椎の骨密度画像上で、椎間を通る直線である椎間線を求めて表示する。ユーザは、表示された椎間線が適切でなければ修正する。全ての椎間線が適切になったことを確認すると、ユーザは設定登録の操作を行う。これにより、椎間線のデータが骨密度画像に対応付けてデータベースに登録される。制御装置38は、今回の骨密度画像に対して設定された椎間線群に対して、同じ被検体の前回測定時の骨密度画像に対して設定された椎間線群を重ね合わせて表示する。前回と今回とで、椎間線の表示態様を異ならせる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被検者の測定により得られた脊椎の骨密度画像上で、前記脊椎の椎間ごとの椎間線を設定する設定部と、
設定された前記椎間ごとの椎間線を表す椎間線データを前記被検者及び前記測定の時期と対応付けてデータベースに登録する登録部と、
前記設定部により設定された前記椎間ごとの椎間線の画像である第1椎間線画像と、前記データベースから取得した前記被検者の過去の前記椎間線データに表される前記椎間ごとの椎間線の画像である第2椎間線画像を、互いに区別可能な表示態様で重ねて表示するための処理を実行する表示処理部と、
を含む情報処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記骨密度画像に基づき、前記椎間ごとの椎間線のそれぞれについて、当該椎間線上での骨部と軟組織との境界の位置を判定する境界判定部、を更に含み、
前記第1椎間線画像内の前記椎間ごとの椎間線上には、前記境界判定部で判定された当該椎間線上での前記境界の位置が表示され、
前記第2椎間線画像内の前記椎間ごとの椎間線上には、前記第2椎間線画像の基になった前記被検者の過去の骨密度画像に基づき前記境界判定部が判定した前記境界の位置が表示される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示処理部は、
前記第1椎間線画像内の前記椎間線上の前記境界の位置の、前記第2椎間線画像内の対応する前記椎間線上の前記境界の位置に対するずれ量を示す情報を更に表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記設定部は、
ユーザに設定された椎間線に沿った骨密度の変化を示す骨密度プロファイルを前記骨密度画像から算出して表示する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記設定部は、更に、
前記第2椎間線画像内の前記椎間ごとの椎間線のうち、前記ユーザに設定された前記椎間線に対応する椎間線について、前記第2椎間線画像の基になった前記被検者の過去の骨密度画像から算出された当該椎間線に沿った前記骨密度プロファイル、を表示する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
設定された前記椎間ごとの椎間線と、前記被検者の過去の前記椎間線データに表される前記椎間ごとの椎間線との間の変化に基づき、圧迫骨折のおそれの判定を行い、その判定の結果を出力する圧迫骨折判定部を更に含む、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記圧迫骨折判定部は、設定された前記椎間ごとの椎間線と、前記被検者の過去の前記椎間線データに表される前記椎間ごとの椎間線との間での、隣り合う椎間線同士の間隔の変化に基づき、当該隣り合う椎間線同士の間にある椎体についての圧迫骨折のおそれの判定を行う、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用の情報処理装置に関し、特に脊椎の骨密度画像に基づく診断支援に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
骨密度測定装置は、一般に、二重エネルギーX線吸収法(DEXA法)に基づいて被検体内の骨について骨密度を測定および演算する装置である。骨密度測定装置においては、例えば、2次元的に放射状に広がるX線のファン(扇形)ビームが、そのファンの面に垂直な方向に機械的に走査され、それと並行して被検体を透過したX線が検出される。より詳しくは、ビーム走査を行いながら、低エネルギーX線および高エネルギーX線が交互に照射され、これにより、機械走査方向に交互に並んだ低エネルギーX線検出値および高エネルギーX線検出値が取得される。骨密度測定装置は、骨密度の測定結果に基づき、骨密度の分布を示す骨密度画像を生成し、表示する。
【0003】
骨密度測定装置を用いた腰椎等の脊椎の検査または診断では、医師または検査技師が脊椎の骨密度画像を読影することにより、圧迫骨折等のおそれを判断する。脊椎の診断支援のための装置として、特許文献1に開示された装置がある。
【0004】
特許文献1に開示される装置は、脊椎を含む被検部位に対してX線を照射して得られた測定データに基づいて前記被検部位を表した二次元画像を形成する。またその装置は、前記二次元画像中の脊椎像に基づいて、前記脊椎像の長手方向の複数の位置において前記長手方向に交差する方向への脊椎像変化が反映された複数の代表座標を演算する。更にその装置は、前記複数の代表座標に基づいて、前記脊椎像の診断を支援するための診断支援像を生成する。ここで、前記複数の代表座標には、少なくとも1つの椎体像代表座標と、少なくとも1つの椎間像代表座標と、が含まれる。また、この装置では、注目するいくつかの椎体を含んだROI(関心領域)に対し、各椎間に沿った区分線を自動またはマニュアルで設定することができる。
【0005】
特許文献2には、過去の骨密度測定で得た領域の情報を、今回の測定で得た画像に重畳して表示することにより、診断を支援する技術が開示されている。すなわち、特許文献2に開示された装置は、骨密度測定において被検体のポジショニングを行う際に、過去の骨密度測定において取得されたセグメンテーション情報である関心骨領域を、現在の骨密度測定における透視像に重畳させる。操作者は、透視像に重畳される関心骨領域を参照し、現在の測定に係る透視像に映る骨領域が、過去の測定に係る関心骨領域と合致するようにポジショニングを行う。関心骨領域は自動抽出されるエッジ情報に対して操作者が修正した修正エッジに基づいて生成される正確な情報であるので、関心骨領域を参照することにより、迅速かつ正確に現在のポジショニング条件を過去のポジショニングの条件に合わせることができる。
【0006】
また、特許文献3に開示された装置では、骨密度画像上においてラインが設定されると、それに対応するプロファイルが一次元骨密度分布として表示される。プロファイルの解析により1又は複数の特徴点の位置が特定される。それらの位置は、プロファイル上においてマーカーとして表示され、骨密度画像上においてマーカーとして表示される。ラインを移動させるとプロファイルが更新され、それと共にそれぞれのグラフィック画像の内容もリアルタイムで更新される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2016-106720号公報
特開2021-037225号公報
特開2013-153999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
骨密度測定装置の中には、今回の測定で得られた骨密度画像を、過去(例えば前回)の測定で得られた骨密度画像と並べて表示し、両者の比較ができるようにしたものがある。しかし、並べて表示された2つの骨密度画像を見比べて症状の発生や進行等を判断するのは困難性が高い。
【0009】
仮に、今回と過去の骨密度画像同士を、例えば脊椎部分の色を互いに異ならせるなどした上で重ねて表示すれば、左右または上下に並べて表示した場合よりも、過去から現在への変化が把握しやすくなると考えられる。しかし、骨密度画像は情報量が多いので、骨密度画像同士を重ねたのでは、どの部分がどのように変化したのか読み取りにくい場合が少なくないと考えられる。
【0010】
本発明は、骨密度画像が示す脊椎の特徴が、過去と今回の測定時とでどのように変化したのか分かりやすい表示を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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