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公開番号2025150846
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051979
出願日2024-03-27
発明の名称車両用シート装置
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/36 20060101AFI20251002BHJP(車両一般)
要約【課題】リアシートのシートバックを遠隔操作により前傾位置まで回転させることにより車両の後部に設けられた荷室を前方へ拡張した場合に、シートバックの回転中心から離れた側の端部の位置を低くできるようにする。
【解決手段】所定の操作が行われたときに、遠隔操作により回転機構を制御してシートバックを前傾位置へ回転させるシートバック操作装置と、シートバック操作装置が操作されることによりシートバックが前傾位置側へ回転させられたときに、チルト機構を制御して、シートクッションを下端位置に位置させる制御部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両の後部に形成された荷室の前方に設けられた電動式のチルト機構と、
前記チルト機構に支持され、前記チルト機構によって、前端部の位置が最も低くなる下端位置と、前記前端部の位置が前記下端位置より高くなる位置と、の間を車両床面に対して移動可能なリアシートの構成要素であるシートクッションと、
起立位置と前傾位置との間を回転可能に支持された前記リアシートの構成要素であるシートバックと、
前記シートバックを、前記起立位置と前記前傾位置との間で回転させる、前記リアシートの構成要素である回転機構と、
所定の操作が行われたときに、遠隔操作により前記回転機構を制御して前記シートバックを前記前傾位置へ回転させるシートバック操作装置と、
前記シートバック操作装置が操作されることにより前記シートバックが前記前傾位置側へ回転させられたときに、前記チルト機構を制御して、前記シートクッションを前記下端位置に位置させる制御部と、
を備える車両用シート装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記シートクッションが、車両幅方向に並び、且つ、前記チルト機構によって前記下端位置と、前記前端部の位置が前記下端位置より高くなる位置との間を移動可能な第1シートクッション及び第2シートクッションを備え、
前記シートバックが、車幅方向の位置が前記第1シートクッションと同じであり且つ前記起立位置と前記前傾位置との間を回転可能に支持された第1シートバック、及び、車幅方向の位置が前記第2シートクッションと同じであり且つ前記起立位置と前記前傾位置との間を回転可能に支持された第2シートバックを備え、
前記シートクッションに乗員が着座していることを検出可能な着座センサを備え、
前記制御部は、前記第1シートクッション及び前記第2シートクッションの一方に前記乗員が着座していることを前記着座センサが検出している場合、前記シートバック操作装置による前記第1シートバック及び前記第2シートバックの他方の前記前傾位置への回転操作を禁止し、且つ、前記チルト機構による前記第1シートクッション及び前記第2シートクッションの他方の前記下端位置への移動を禁止する請求項1に記載の車両用シート装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シート装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、車両に設けられたリアシートが開示されている。このリアシートは、車両床面に支持されたシートクッションと、シートクッションに起立位置と前傾位置との間を回転可能に支持されたシートバックと、を備える。さらにシートバックは、車両幅方向に並び、互いに独立して回転可能な第1シートバック及び第2シートバックを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-47792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の車両の後部に、リアシートの直後に位置する荷室(ラゲージルーム)が設けられ、さらにシートバックを遠隔操作で前傾位置まで回転させられるようにする場合がある。さらに、リアシートのシートバックを前傾位置まで回転させた場合に、シートバックの後面(上面)に荷物を載せられるようにすることがある。即ち、リアシートのシートバックを前傾位置まで回転させることにより、車両の後部に設けられた荷室を前方へ拡張させることがある。上記特許文献1の発明は、リアシートのシートバックを遠隔操作により前傾位置まで回転させて荷室を前方へ拡張させた場合の乗員にとっての荷室の使い易さに関して改善の余地がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、リアシートのシートバックを遠隔操作により前傾位置まで回転させることにより車両の後部に設けられた荷室を前方へ拡張した場合に、シートバックの回転中心から離れた側の端部の位置を低くできる車両用シート装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明に係る車両用シート装置は、車両の後部に形成された荷室の前方に設けられた電動式のチルト機構と、前記チルト機構に支持され、前記チルト機構によって、前端部の位置が最も低くなる下端位置と、前記前端部の位置が前記下端位置より高くなる位置と、の間を車両床面に対して移動可能なリアシートの構成要素であるシートクッションと、起立位置と前傾位置との間を回転可能に支持された前記リアシートの構成要素であるシートバックと、前記シートバックを、前記起立位置と前記前傾位置との間で回転させる、前記リアシートの構成要素である回転機構と、所定の操作が行われたときに、遠隔操作により前記回転機構を制御して前記シートバックを前記前傾位置へ回転させるシートバック操作装置と、前記シートバック操作装置が操作されることにより前記シートバックが前記前傾位置側へ回転させられたときに、前記チルト機構を制御して、前記シートクッションを前記下端位置に位置させる制御部と、を備える。
【0007】
請求項1に記載の車両用シート装置では、車両の後部に形成された荷室の前方に電動式のチルト機構が設けられている。さらに車両用シート装置は、チルト機構に支持され、チルト機構によって、前端部の位置が最も低くなる下端位置と、前端部の位置が下端位置より高くなる位置と、の間を車両床面に対して移動可能なシートクッションと、起立位置と前傾位置との間を回転可能に支持されたシートバックと、を備える。このシートクッション及びシートバックはリアシートの構成要素である。このリアシートは、シートバックを、起立位置と前傾位置との間で回転させる回転機構を備える。
【0008】
さらに請求項1に記載の車両用シート装置は、所定の操作が行われたときに、回転機構を制御してシートバックを遠隔操作により前傾位置へ回転させるシートバック操作装置と、シートバック操作装置が操作されることによりシートバックが前傾位置側へ回転させられたときに、チルト機構を制御して、シートクッションを下端位置に位置させる制御部と、を備える。
【0009】
シートクッションが下端位置に位置するとき、シートバックの回転中心から離れた側の端部を、シートクッションが下端位置より高い位置にある場合と比べて低い位置に位置させることが可能である。そのため請求項1に記載の車両用シート装置は、リアシートのシートバックを遠隔操作により前傾位置まで回転させることにより車両の後部に設けられた荷室を前方へ拡張した場合に、シートバックの回転中心から離れた側の端部の位置を低くできる。
【0010】
請求項2に記載の発明に係る車両用シート装置は、請求項1に記載の車両用シート装置において、前記シートクッションが、車両幅方向に並び、且つ、前記チルト機構によって前記下端位置と、前記前端部の位置が前記下端位置より高くなる位置との間を移動可能な第1シートクッション及び第2シートクッションを備え、前記シートバックが、車幅方向の位置が前記第1シートクッションと同じであり且つ前記起立位置と前記前傾位置との間を回転可能に支持された第1シートバック、及び、車幅方向の位置が前記第2シートクッションと同じであり且つ前記起立位置と前記前傾位置との間を回転可能に支持された第2シートバックを備え、前記シートクッションに乗員が着座していることを検出可能な着座センサを備え、前記制御部は、前記第1シートクッション及び前記第2シートクッションの一方に前記乗員が着座していることを前記着座センサが検出している場合、前記シートバック操作装置による前記第1シートバック及び前記第2シートバックの他方の前記前傾位置への回転操作を禁止し、且つ、前記チルト機構による前記第1シートクッション及び前記第2シートクッションの他方の前記下端位置への移動を禁止する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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