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公開番号2025150295
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051105
出願日2024-03-27
発明の名称金属切断用丸鋸のチップおよびその製造方法
出願人株式会社谷テック
代理人個人
主分類B23D 61/04 20060101AFI20251002BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】 金属切断用丸鋸等におけるチップについて、耐久性や耐欠損性に優れ、しかも高い切削性能が得られるようにする。
【解決手段】 全体が略縦長直方体状であって、頂面7全体が山状となされ、頂面前縁7aの中央部分には、該部を底辺として後方へ伸びる三角形の下り傾斜状第一逃げ面8が形成され、該第一逃げ面8の後方には第一逃げ面8の頂点8bと対向する頂点9bを有し、前記頂面7の後縁7bを底辺とする逆三角形の下り傾斜状第二逃げ面9が形成され、該第二逃げ面9は前記第一逃げ面8より大きい下り傾斜となされ、第一逃げ面8および第二逃げ面9の左右両側には、左右両側方向へ下降する下り傾斜状の第三逃げ面11と第四逃げ面12が形成されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
全体が略直方体状であって、頂面全体が山状となされ、頂面前縁の中央部分には、該部を底辺として後方へ伸びる三角形の下り傾斜状第一逃げ面が形成され、該第一逃げ面の後方には第一逃げ面の頂点と対向する頂点を有し、前記頂面の後縁を底辺とする逆三角形の下り傾斜状第二逃げ面が形成され、該第二逃げ面は前記第一逃げ面より大きい下り傾斜となされ、前記第一逃げ面および前記第二逃げ面の左右両側には、左右両側方向へ下降する下り傾斜状の第三逃げ面と第四逃げ面が形成されている、金属切断用丸鋸のチップ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
第一逃げ面の頂点と第二逃げ面の頂点とが接している、請求項1記載の金属切断用丸鋸のチップ。
【請求項3】
横逃げ面に所定のラジアル角の傾斜および所定のタンジェンシャル角の傾斜がそれぞれ付されている、請求項1または請求項2記載の金属切断用丸鋸のチップ。
【請求項4】
前面上部には負の傾斜角を有するすくい面が形成され、該すくい面の左右両側部に面取り部が設けられている、請求項3記載の金属切断用丸鋸のチップ。
【請求項5】
第一逃げ面の傾斜角度が1°~15°の範囲内であり、第二逃げ面の傾斜角度が2°~35°の範囲内であり、且つ前記第二逃げ面の傾斜角度が前記第一逃げ面の傾斜角度よりも大きいことを特徴とする、請求項1または請求項2記載の金属切断用丸鋸のチップ。
【請求項6】
第一逃げ面の長さがチップの頂面前後長の50%以下である、請求項1または請求項2記載の金属切断用丸鋸のチップ。
【請求項7】
縦長直方体状のチップ原材料の頂面の前縁中央から後縁中央に伸びる中心線を稜線として左右両側方向に下降する左右傾斜面を形成することで前記頂面全体を山状部とする山状部成形工程と、前記山状部の上部を前記稜線に沿って前記前縁から後方に向かって所定長だけ下り傾斜状に一部切削することで前記前縁の中央部分を底辺とする三角形状の第一逃げ面を形成する第一逃げ面成形工程と、前記三角形状の第一逃げ面の頂点または頂点近傍から前記後縁に至る山状部の上部を前記第一逃げ面よりも大きい下り傾斜状に切削することで前記三角形状の第一逃げ面の後方に逆三角形状の第二逃げ面を形成する第二逃げ面成形工程とを有し、該第二逃げ面成形工程によって、第二逃げ面および第一逃げ面の左右両側に、第三逃げ面と第四逃げ面が形成されることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の金属切断用丸鋸のチップ製造方法。
【請求項8】
山状部成形工程で、山状部の稜線が前縁側から後縁側に向かって下り傾斜状に成形されることを特徴とする、請求項7記載の金属切断用丸鋸のチップ製造方法。
【請求項9】
山状部成形工程の前に、チップ原材料の横逃げ面部分に、所定のラジアル角の傾斜および所定のタンジェンシャル角の傾斜をそれぞれつける傾斜成形工程を有することを特徴とする、請求項7または請求項8記載の金属切断用丸鋸のチップ製造方法。
【請求項10】
山状部成形工程と第一逃げ面成形工程との間に、チップ原材料の前面上部に負の傾斜角を有するすくい面を形成するすくい面成形工程と、該すくい面成形工程によって形成されたすくい面の左右両側部に面取り部を形成するベベル加工工程とを有する、請求項9記載の金属切断用丸鋸のチップ製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属切断用丸鋸の台金の外周に所定間隔をあけて設けられた鋸刃の台座に固着されるチップおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
金属切断用丸鋸は円板状台金の外周に鋸刃が所定間隔をあけて形成され、該鋸刃に設けられた台座にチップが固着されたものである。かかる金属切断用丸鋸は、主として鋼管等の硬質な被削材の切削切断に使用されるものである。そして、その切削作業において、前記チップには、被削材に対する回転接触の際に容易に欠損しないように十分な強度が求められると同時に被削材に対する回転接触の際の接触抵抗を極力低減させて切削性能を高める必要がある。しかしながら、一般的に、前記接触抵抗を極力低減させるためにはチップに鋭利性が求められるが、鋭利性を高めれば、チップが欠損し易くなるという問題がある。
【0003】
従来、円板状台金の外周に鋸刃が一定間隔をあけて形成され、該鋸刃に設けられた台座にチップが固着された金属切断用丸鋸において、前記チップの逃げ面が、該逃げ面とすくい面とが交差する切れ刃稜を介して接する中央に位置する第一逃げ面と、第一逃げ面から両側へ傾斜して位置する第二・第三逃げ面と、前記第一逃げ面の後方に、該第一逃げ面の逃げ角より大きい逃げ角を有する第四逃げ面を有し、該第四逃げ面が、その頂部となる稜を介して前記第一逃げ面に交わると共に、前記第一逃げ面との稜を頂辺とし、前記チップの背面側の稜を底辺とし、左右の稜を介して前記第二・第三逃げ面に交わる台形状を呈するものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017―42842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した金属切断用丸鋸は、チップの逃げ面が、すくい面との切り刃稜の中央部分に位置する方形の第一逃げ面と、該第一逃げ面の後方に位置する台形の第四逃げ面と、該第四逃げ面および前記第一逃げ面の両側に位置する第二・第三逃げ面という合計4面構成となっているが、鋼管等の硬質な被削材に対して最も接触する第一逃げ面が方形であり、且つ第四逃げ面が台形であることから、チップにある程度十分な耐久性や耐欠損性が確保されるものの、チップの前縁から後縁に至る逃げ面の全長にわたっての鋭利性がないため、切削性能の面では不十分であった。
【0006】
本発明の目的は、金属切断用丸鋸等について、耐久性や耐欠損性に優れ、しかも高い切削性能が得られるチップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の本発明は、全体が略縦長直方体状であって、頂面全体が山状となされ、頂面前縁の中央部分には、該部を底辺として後方へ伸びる三角形の下り傾斜状第一逃げ面が形成され、該第一逃げ面の後方には第一逃げ面の頂点と対向する頂点を有し、前記頂面の後縁を底辺とする逆三角形の下り傾斜状第二逃げ面が形成され、該第二逃げ面は前記第一逃げ面より大きい下り傾斜となされ、前記第一逃げ面および前記第二逃げ面の左右両側には、左右両側方向へ下降する下り傾斜状の第三逃げ面と第四逃げ面が形成されている、金属切断用丸鋸のチップである。
【0008】
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載のチップについて、第一逃げ面の頂点と第二逃げ面の頂点とが接していることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載のチップについて、横逃げ面に所定のラジアル角の傾斜および所定のタンジェンシャル角の傾斜がそれぞれ付されているものである。
【0010】
請求項4記載の本発明は、前記請求項3記載の金属切断用丸鋸のチップについて、前面上部には負の傾斜角を有するすくい面が形成され、該すくい面の左右両側部に面取り部が設けられているものである。
(【0011】以降は省略されています)

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