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公開番号2025149363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049960
出願日2024-03-26
発明の名称両回転式スクロール型圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人ぱてな
主分類F04C 18/02 20060101AFI20251001BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】耐久性に優れ、かつ、大型化を抑制可能な両回転式スクロール型圧縮機を提供する
【解決手段】本発明の圧縮機は、ハウジング6、駆動機構10、駆動スクロール30、従動スクロール40、従動機構20及び吐出室14を備えている。駆動スクロール30及び従動スクロール40は圧縮室12を形成している。吐出室14には、圧縮室12で圧縮された流体が吐出される。ハウジング6には突出体64が設けられている。突出体64は、第1径部64aと、第1径部64aよりも大径をなす第2径部64bとを有している。駆動スクロール30は、軸受51を介して第1径部64aに回転可能に支持されるカバー体37を有している。第2径部64bの内部には、吐出室14内の流体よりも低温かつ低圧の特定流体が流通可能な第1流体通路3が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジング、駆動機構、駆動スクロール、従動スクロール、従動機構及び吐出領域を備え、
前記ハウジングは、前記駆動スクロール及び前記従動スクロールが収容されるスクロール室を有し、
前記駆動スクロールは、前記駆動機構によって駆動軸心周りに回転駆動され、
前記従動スクロールは、前記駆動スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで前記駆動スクロール及び前記従動機構によって回転従動され、
前記駆動スクロール及び前記従動スクロールは、前記回転駆動及び前記回転従動によって流体を圧縮する圧縮室を形成し、
前記吐出領域には、前記圧縮室で圧縮された流体が吐出される両回転式スクロール型圧縮機であって、
前記ハウジングには、前記駆動スクロール及び前記従動スクロールに向かって前記駆動軸心方向で前記スクロール室内に突出する突出体が設けられ、
前記突出体は、第1径部と、前記第1径部よりも大径をなす第2径部とを有し、
前記駆動スクロール又は前記従動スクロールは、軸受を介して前記第1径部に回転可能に支持されるカバー体を有し、
前記第2径部の内部には、前記第2径部の外部と連通し、前記吐出領域内の流体よりも低温かつ低圧の特定流体が流通可能な流体通路が形成されていることを特徴とする両回転式スクロール型圧縮機。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記ハウジングと前記突出体とは別体で形成され、
前記第2径部は前記ハウジングに固定されている請求項1記載の両回転式スクロール型圧縮機。
【請求項3】
前記特定流体は、前記流体に含まれた潤滑油であり、
前記流体通路は、前記潤滑油を流通させつつ貯留可能であり、
前記突出体には、前記流体通路と接続し、前記潤滑油を前記流体通路に流通させる第1通路と、前記第1通路とは異なる位置で前記流体通路と接続し、前記流体通路内の前記潤滑油を前記流体通路の外部に向けて流通させる第2通路とが形成され、
前記カバー体には、前記吐出領域と前記第1通路とに連通し、前記潤滑油を前記吐出領域から前記第1通路に向けて流通させる還流通路と、前記第2通路と前記圧縮室とに連通し、前記潤滑油を前記第2通路から前記圧縮室に向けて流通させる供給通路とが形成されている請求項1又は2記載の両回転式スクロール型圧縮機。
【請求項4】
前記駆動スクロールが前記カバー体を有し、
前記従動スクロールには、前記駆動軸心方向で第1径部に臨む収容凹部が形成され、
前記収容凹部にはブッシュが収容され、
前記ブッシュには、前記駆動軸心方向に延びて前記第1径部に挿通される軸体が設けられるとともに、前記還流通路から前記第1通路に向かう前記潤滑油を前記収容凹部内に流通させるブッシュ通路が形成され、
前記軸体の内部には、前記駆動軸心方向に延びて前記収容凹部と前記流体通路とに連通し、前記潤滑油を前記収容凹部から前記流体通路に向けて流通させる軸孔が形成されている請求項3記載の両回転式スクロール型圧縮機。
【請求項5】
前記ハウジングには、前記ハウジングの外部から前記スクロール室に流体を吸入させる吸入連絡口が形成され、
前記特定流体は、前記流体に含まれた潤滑油であり、
前記第2径部には、前記流体通路と接続しつつ、前記スクロール室において前記第2径部よりも重力方向の下方となる個所に連通し、前記スクロール室内の前記潤滑油を前記流体通路に向けて流通させる連絡通路が形成され、
前記カバー体には、前記流体通路と前記圧縮室とに連通し、前記流体通路を流通した前記潤滑油を前記圧縮室に向けて流通させる吸入通路が形成されている請求項1又は2記載の両回転式スクロール型圧縮機。
【請求項6】
前記カバー体には、前記駆動軸心方向に延びる筒状をなし、前記第2径部を外側から覆う延在部が形成され、
前記延在部と前記第2径部との間には、前記スクロール室と連通して前記スクロール室内の流体が流通可能な隙間が設けられ、
前記吸入通路は、前記隙間を流通した流体を前記潤滑油とともに前記圧縮室に向けて流通させる請求項5記載の両回転式スクロール型圧縮機。
【請求項7】
前記ハウジングには、前記流体通路を前記ハウジングの外部に接続する接続路が形成され、
前記特定流体は、前記接続路によって前記流体通路に吸入された吸入冷媒であり、
前記流体通路は、前記吸入冷媒を気相の気体冷媒と液相の液冷媒とに気液分離するとともに、前記液冷媒を貯留可能であり、
前記接続路は、前記流体通路よりも重力方向の上方となる個所で前記ハウジングに開口し、
前記第2径部には、前記流体通路内の前記気体冷媒を前記スクロール室内に流通させる第1冷媒通路が形成され、
前記カバー体には、前記スクロール室と前記圧縮室とに連通し、前記スクロール室内の前記気体冷媒を前記圧縮室に向けて流通させる第2冷媒通路が形成されている請求項1又は2記載の両回転式スクロール型圧縮機。
【請求項8】
前記駆動スクロールが前記カバー体を有し、
前記カバー体には、前記駆動軸心方向に延びる筒状をなし、前記第2径部を外側から覆う延在部が形成され、
前記駆動機構は、前記ハウジングに固定されて前記スクロール室内に配置されたステータと、
前記延在部に固定されつつ前記ステータ内に配置されたロータとを有している請求項1又は2記載の両回転式スクロール型圧縮機。
【請求項9】
前記駆動スクロールが前記カバー体を有し、
前記駆動機構は、前記第2径部に固定されて前記スクロール室内に配置されたステータと、
前記スクロール室内において前記ステータを外側から覆いつつ前記カバー体に固定されたロータとを有している請求項1又は2記載の両回転式スクロール型圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は両回転式スクロール型圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の両回転式スクロール型圧縮機(以下、単に圧縮機という。)が開示されている。この圧縮機は、ハウジング、駆動機構、駆動スクロール、従動スクロール、従動機構及び吐出領域を備えている。ハウジングは、駆動機構、駆動スクロール及び従動スクロールが収容されるスクロール室を有している。スクロール室には、ハウジングの外部から流体が吸入される。同文献において、流体は具体的には冷媒である。
【0003】
駆動機構は、ステータとロータとを有している。ステータはハウジングに固定されている。駆動スクロールはカバー体を有している。このカバー体は筒状をなす延在部を有している。延在部の外周面にはロータが固定されている。これにより、駆動スクロールは、ロータの回転によって駆動軸心周りに回転駆動可能となっている。従動スクロールは、駆動スクロールに対して偏心しつつ従動軸心周りで駆動スクロール及び従動機構によって回転従動可能となっている。これらの駆動スクロール及び従動スクロールは、回転駆動及び回転従動によって流体を圧縮する圧縮室を形成している。吐出領域は、具体的には吐出ポートである。吐出領域は従動スクロールに形成されており、圧縮室と連通している。
【0004】
また、この圧縮機では、ハウジングに突出体が設けられている。突出体は、外径の大きさが一定の略円柱状に形成されており、駆動スクロール及び従動スクロールに向かって駆動軸心方向でスクロール室内に突出している。そして、突出体は延在部の内部に進入している。また、延在部の内周面と突出体の外周面との間には軸受が設けられている。こうして、突出体は、軸受を介してカバー体を回転可能に支持している。また、突出体の内部には、駆動軸心方向に延びる流体通路が形成されている。流体通路は駆動軸心方向の一方で吐出領域と連通しており、駆動軸心方向の他方でハウジングの外部と連通している。
【0005】
この圧縮機では、圧縮室で圧縮された流体が吐出領域に吐出される。そして、吐出領域に吐出された流体は、流体通路を流通することによって、ハウジングの外部、すなわち圧縮機の外部に吐出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平2-227575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記従来の圧縮機では、突出体の外径が十分な大きさを有しておらず、また、突出体の内部には流体通路が形成されている。このため、突出体の剛性を確保し難いことから、突出体、ひいては圧縮機の耐久性の低下が懸念される。
【0008】
そこで、突出体の外径をより大きく形成して突出体の剛性を確保することが考えられる。しかし、突出体は、カバー体の延在部内に進入しつつカバー体を支持するため、突出体の外径が大型化すると、それに応じて、軸受及びカバー体を大型化させる必要がある。このため、圧縮機の大型化が不可避となる。
【0009】
また、この圧縮機では、圧縮室で圧縮された流体が流体通路を流通する。ここで、圧縮室で圧縮された流体は高温高圧であるため、流体通路を流通する流体によって突出体及び軸受の温度が上昇してしまう。これにより、軸受の耐久性が低下し易くなることから、この点においてもこの圧縮機では、耐久性の低下が懸念される。
【0010】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、耐久性に優れ、かつ、大型化を抑制可能な両回転式スクロール型圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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