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公開番号
2025148947
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049333
出願日
2024-03-26
発明の名称
スパンボンド不織布ならびにこれを用いてなる集塵機プリーツフィルター用濾材、集塵機プリーツフィルターおよび大風量パルスジェットタイプ集塵機
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D04H
1/435 20120101AFI20251001BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】 粉塵捕集性能と通気性を両立しながらも、非常に高いレベルの剛性と耐久性を有するスパンボンド不織布を提供すること。
【解決手段】 融点がT
m,A
(℃)であるポリエステル系樹脂Aと、融点T
m,B
(℃)が(T
m,A
-140)℃以上(T
m,A
-10)℃以下であるポリエステル系樹脂Bと、を含む熱可塑性樹脂繊維から構成されてなる、スパンボンド不織布であって、前記スパンボンド不織布は、融着部と非融着部とを有し、該融着部がMD方向に並んで配されており、融着面積率が3.0%以上10.0%以下であって、さらに、以下の式1を満たす、スパンボンド不織布。
2.5≦Y/X≦5.5 ・・・(式1)
ここで、
Xは、前記融着部の平均長(mm)であって、
Yは、MD方向に隣接した融着部間の平均距離(mm)である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
融点がT
m,A
(℃)であるポリエステル系樹脂Aと、融点T
m,B
(℃)が(T
m,A
-140)℃以上(T
m,A
-10)℃以下であるポリエステル系樹脂Bと、を含む熱可塑性樹脂繊維から構成されてなる、スパンボンド不織布であって、前記スパンボンド不織布は、融着部と非融着部とを有し、該融着部がMD方向に並んで配されており、融着面積率が3.0%以上10.0%以下であって、さらに、以下の式1を満たす、スパンボンド不織布。
2.5≦Y/X≦5.5 ・・・(式1)
ここで、
Xは、前記融着部の平均長(mm)であって、
Yは、MD方向に隣接した融着部間の平均距離(mm)である。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記熱可塑性樹脂繊維が、前記ポリエステル系樹脂Aの周りに前記ポリエステル系樹脂Bを配してなる複合繊維である、請求項1に記載のスパンボンド不織布。
【請求項3】
前記スパンボンド不織布がさらに以下の式2を満たす、請求項1または2に記載のスパンボンド不織布。
0.8≦1-t
B
/t
A
<1.0 ・・・(式2)
ここで、
t
A
は、前記スパンボンド不織布の断面における、前記非融着部の一表面から他表面までの厚さ(mm)であり、
t
B
は、前記スパンボンド不織布の断面における、前記融着部の一表面から他表面までの厚さ(mm)である。
【請求項4】
前記スパンボンド不織布がさらに以下の式3を満たす、請求項1または2に記載のスパンボンド不織布。
0.60≦t
C
/t
D
<1.0 ・・・(式3)
ここで、
t
C
、t
D
は、前記スパンボンド不織布の断面における、前記非融着部の一表面から前記融着部の一表面までの距離(mm)である。ただし、t
C
<t
D
であるものとする。
【請求項5】
前記スパンボンド不織布の目付が150g/m
2
以上300g/m
2
以下である、請求項1または2に記載のスパンボンド不織布。
【請求項6】
前記熱可塑性樹脂繊維の平均単繊維直径が12μm以上26μm以下である、請求項1または2に記載のスパンボンド不織布。
【請求項7】
融点がT
m,A
(℃)であるポリエステル系樹脂Aと、融点T
m,B
(℃)が(T
m,A
-140)℃以上(T
m,A
-10)℃以下であるポリエステル系樹脂Bと、を紡糸口金から溶融押出した後、これをエジェクターにより牽引、延伸して熱可塑性樹脂繊維を得る工程と、
得られた熱可塑性樹脂繊維を開繊し、ネットコンベア上に堆積させ繊維ウェブを形成する工程と、
得られた繊維ウェブに融着部と非融着部とを有させる工程と、
を有し、さらに、
前記融着部がMD方向に並んで配されており、融着面積率が3.0%以上10.0%以下であって、さらに、以下の式1を満たす、スパンボンド不織布の製造方法。
2.5≦Y/X≦5.5 ・・・(式1)
ここで、
Xは、前記融着部の平均長(mm)であって、
Yは、MD方向に隣接した融着部間の平均距離(mm)である。
【請求項8】
請求項1または2に記載のスパンボンド不織布を用いてなる、集塵機プリーツフィルター用濾材
【請求項9】
請求項8に記載の集塵機プリーツフィルター用濾材を用いてなる、集塵機プリーツフィルター。
【請求項10】
請求項9に記載の集塵機プリーツフィルターを使用した、大風量パルスジェットタイプ集塵機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパンボンド不織布ならびにこれを用いてなる集塵機プリーツフィルター用濾材、集塵機プリーツフィルターおよび大風量パルスジェットタイプ集塵機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
プリーツフィルターとして使用されるスパンボンド不織布は、集塵機で逆洗を行うことから、ダストの捕集性が高く、圧力損失が低いこと(通気性が高いこと)に加えて、プリーツ加工を施し、その形状を維持するため、剛性が高いことが重要であり、これまで種々のスパンボンド不織布が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、高融点重合体からなる繊維と低融点重合体からなる繊維とが混繊されて構成され、部分的に熱圧接された長繊維不織布であって、不織布の表層部の繊維が、低融点重合体が溶融または軟化することにより互いに融着しているフィルター用不織布が提案されている。そして、この不織布によれば、プリーツ加工性が良好で、優れた集塵性能を有し、かつ長期に亘る使用によっても毛羽発生の少ないフィルターを得ることができる旨が記載されている。
【0004】
一方、出願人は、特許文献2において、熱可塑性樹脂繊維からなる長繊維不織布であって、複数箇所の熱圧着部を有し、当該熱圧着部の1個あたりの面積、熱圧着部のタテヨコの長さの比、当該熱圧着部の個数密度、当該熱圧着部の不織布に対する面積比率が特定の範囲であるフィルター用不織布が提案している。そして、この不織布によれば、剛性に優れ、かつ、粉塵の捕集性能や通気性にも優れたフィルター用不織布を提供することができる旨、記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-7268号公報
特開2010-121241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年では、環境配慮の観点から、使用されるプラスチック量の削減が要請されており、フィルターの交換頻度をさらに少ないものが求められている。そのためには、剛性が従前のものよりもさらに高く、より耐久性の高いスパンボンド不織布が求められるようになっている。
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、混繊不織布であるため、繊維同士の融着部の繊維同士の融着が少なく、剛性、耐久性が低くなるという課題がある。
【0008】
一方、出願人の提案した特許文献2のスパンボンド不織布は、確かに大風量下でのプリーツ形状保持性とプリーツ加工性に優れた高い剛性とを有するスパンボンド不織布が得られるものの、近年要求されるような、非常に高いレベルの耐久性に至らしめるには、まだ改善の余地がある。
【0009】
そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、粉塵捕集性能と通気性を両立しながらも、非常に高いレベルの剛性と耐久性を有するスパンボンド不織布を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、粉塵捕集性能と通気性を両立しながらも、非常に高いレベルの剛性と耐久性を有させるためには、熱可塑性樹脂繊維からなる不織布の融着部の不織布シート全体に占める融着面積率と、融着部のMD方向の長さとMD方向に隣接した融着部間の長さとの比が重要であることが判明した。そして、これらを特定の範囲とすることで、上記の特性に優れたスパンボンド不織布が得られるという知見を得た。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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