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公開番号
2025147991
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024048544
出願日
2024-03-25
発明の名称
シトクロムcペルオキシダーゼの製造方法
出願人
大阪瓦斯株式会社
代理人
弁理士法人R&C
主分類
C12P
21/00 20060101AFI20250930BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】ヘム鉄を含有するシトクロムcペルオキシダーゼの新規な製造方法を提供する。
【解決手段】ハロモナス属に属する好塩菌を培地中で10時間以上好気培養して、当該好塩菌にポリ3-ヒドロキシ酪酸を蓄積させるPHB蓄積工程と、好塩菌を培地中でpHを調整しながら微好気培養して、当該好塩菌の菌体内に蓄積されたポリ3-ヒドロキシ酪酸を3-ヒドロキシ酪酸として培地中に分泌させる3HB分泌工程と、を含むシトクロムcペルオキシダーゼを製造する方法であって、培地からシトクロムcペルオキシダーゼを回収する回収工程と、微好気培養におけるpHを9.0以上12.0以下に調整する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ハロモナス属に属する好塩菌を培地中で10時間以上好気培養して、当該好塩菌にポリ3-ヒドロキシ酪酸を蓄積させるPHB蓄積工程と、
前記好塩菌を前記培地中でpHを調整しながら微好気培養して、当該好塩菌の菌体内に蓄積された前記ポリ3-ヒドロキシ酪酸を3-ヒドロキシ酪酸として前記培地中に分泌させる3HB分泌工程と、を含むシトクロムcペルオキシダーゼを製造する方法であって、
前記培地からシトクロムcペルオキシダーゼを回収する回収工程と、
前記微好気培養におけるpHを9.0以上12.0以下に調整する、シトクロムcペルオキシダーゼの製造方法。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記培地の硫酸鉄7水和物の配合量を2mg/100mL以上10mg/100mLとする、請求項1に記載のシトクロムcペルオキシダーゼの製造方法。
【請求項3】
前記好塩菌が、ハロモナス・エスピー(Halomonas sp.)KM-1株(FERM BP-10995)である請求項1又は2に記載のシトクロムcペルオキシダーゼの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シトクロムcペルオキシダーゼの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ヘム鉄は、鉄とポルフィリンとからなる複合体であり、非ヘム鉄と比較して体内での消化・吸収がよく、他の物質による吸収阻害も起こり難い。そのため、ヘム鉄は、有用な鉄剤として健康補助食品等に用いられている。
【0003】
ところが、多くのヘム鉄は、水に溶解し難い。そのため、ヘム鉄を食品等に用いる際に、食感の低下や食品内への不均一分散といった問題が生じる虞がある。それゆえ、食品へのヘム鉄の使用が大きく制限されていた。
そこで、従来から、上記のような問題を生じ難くするための試みが行われている。
【0004】
特許文献1には、ハロモナス属に属する好塩菌を培地中で好気培養して、当該好塩菌にポリ3-ヒドロキシ酪酸を蓄積させるPHB蓄積工程と、培地からシトクロムcを回収する回収工程と、を含むシトクロムcの製造方法が開示されている。この方法により製造されるヘム鉄は、水溶性であるため上記のような問題が生じ難い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-152571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のように、ヘム含有タンパク質としてシトクロムcを効率よく生産させる方法はあるが、その他のヘム含有タンパク質を生産させることはできない。
【0007】
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであり、ヘム鉄を含有するシトクロムcペルオキシダーゼの新規な製造方法の提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係るシトクロムcペルオキシダーゼの製造方法の特徴構成は、
ハロモナス属に属する好塩菌を培地中で10時間以上好気培養して、当該好塩菌にポリ3-ヒドロキシ酪酸を蓄積させるPHB蓄積工程と、
前記好塩菌を前記培地中でpHを調整しながら微好気培養して、当該好塩菌の菌体内に蓄積された前記ポリ3-ヒドロキシ酪酸を3-ヒドロキシ酪酸として前記培地中に分泌させる3HB分泌工程と、
前記培地からシトクロムcペルオキシダーゼを回収する回収工程と、を含むシトクロムcペルオキシダーゼを製造する方法であって、
前記微好気培養における前記培地のpHを9.0以上12.0以下に調整する点にある。
【0009】
本願発明者らは、ヘム鉄の製造方法について鋭意研究を重ねた結果、ハロモナス属に属する好塩菌を微好気培養する際に、培地のpHを9.0以上12.0以下に調整にすると、ヘム鉄を含有するシトクロムcペルオキシダーゼが培地中に放出されることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
即ち、上記特徴構成によれば、ヘム鉄を含有するシトクロムcペルオキシダーゼを製造することができる。当該製造方法により製造されたシトクロムcペルオキシダーゼは発酵天然物であるため、そのままヘム鉄として摂取することができる。また、公知の手法によってシトクロムcペルオキシダーゼを分解することにより、より純度を高めたヘム鉄とすることもできる。更に、シトクロムcペルオキシダーゼは、過酸化水素を水に分解する酵素活性を有するため、ヘム鉄としての機能だけでなく、シトクロムcペルオキシダーゼとしての生理機能も期待できる。シトクロムcペルオキシダーゼは、水溶性のヘム含有酵素であるため、シトクロムcペルオキシダーゼを水への可溶性が要求されるような用途にも使用できる。
また、上記特徴構成では、ハロモナス属に属する好塩菌は、シトクロムcも生成することができる。よって、シトクロムcの電子伝達物質やヘム鉄としての生理機能も期待できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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