特許ウォッチ

公開番号2025147825
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2024048266
出願日2024-03-25
発明の名称電源装置、照明装置および電源装置の製造方法
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類F21V 31/00 20060101AFI20250930BHJP(照明)
要約【課題】防水性、防湿性および放熱性を向上しつつ、筐体と電源基板との導電性を確保できる電源装置を実現する。
【解決手段】電源装置(4)は、第1アース部位(35a)と第2アース部位(35b)とを有する電源基板(30)と、内側アース線(36)と、導電部材(50)と、を備え、電源ケース(10)内に樹脂(R)が、前記内側アース線と前記第2アース部位との接続部分を埋め、前記電源ケースと前記導電部材との接触部分を埋めないように、部分的に充たされている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
アースが必要な部位である第１アース部位と、アースが必要な部位であり前記第１アース部位から離れた位置にある第２アース部位とを有する電源基板と、
前記電源基板を収納する導電性の筐体と、
前記電源基板から離れた位置を通って前記第１アース部位と前記第２アース部位とを接続するアース線と、
前記第１アース部位に接続され、前記筐体と接触する導電部材と、を備え、
前記筐体内に樹脂が、前記アース線と前記第２アース部位との接続部分を埋め、前記筐体と前記導電部材との接触部分を埋めないように、部分的に充たされている、電源装置。
続きを表示（約 740 文字）【請求項２】
前記筐体は、前記電源基板を収納するための溝部を有し、
前記電源基板は、前記溝部に向かって突出する突出部を有し、
前記導電部材は、前記溝部に接触するように前記突出部に設けられている、請求項１に記載の電源装置。
【請求項３】
前記電源基板に設けられたヒューズをさらに備え、
前記ヒューズは、前記樹脂により埋まっていない、請求項１に記載の電源装置。
【請求項４】
前記樹脂が充填された領域と前記樹脂が充填されていない領域との境界面は、前記電源基板の長手方向に対して垂直ではない、請求項１に記載の電源装置。
【請求項５】
請求項１～４の何れか１項に記載の電源装置を備えた照明装置。
【請求項６】
アースが必要な部位である第１アース部位と、アースが必要な部位であり前記第１アース部位から離れた位置にある第２アース部位とを有する電源基板と、
前記電源基板を収納する導電性の筐体と、
前記電源基板から離れた位置を通って前記第１アース部位と前記第２アース部位とを接続するアース線と、
前記第１アース部位に接続され、前記筐体と接触する導電部材と、を備える電源装置の製造方法であって、
前記筐体内に、前記アース線と前記第２アース部位との接続部分を埋め、前記筐体と前記導電部材との接触部分を埋めないように、樹脂を注入する注入ステップと、
注入された前記樹脂を硬化させる硬化ステップと、を含む、電源装置の製造方法。
【請求項７】
前記硬化ステップでは、前記筐体を傾けた状態で前記樹脂を硬化させる、請求項６に記載の電源装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電源装置、照明装置および電源装置の製造方法に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、防水性の高い電源装置に係る構成が提案されている。例えば特許文献１には、電源基板における所定の部位に導電部材を接続し、当該導電部材を筐体と接触させることで、当該所定の部位をアース接続する構成が開示されている。このような構成により、パッキンにアース線が挿通する挿通孔を設ける必要がないため、防水性を向上できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－０４５３１４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
電源装置の防水性、防湿性および放熱性を向上させる方法として、電源装置の筐体内に樹脂をポッティングする方法が考えられる。しかしながら、特許文献１に開示される電源装置の筐体内に樹脂をポッティングした場合、樹脂が導電部材と筐体との間にも流れ込むため、筐体と電源基板との導電性が悪くなるといった問題がある。
【０００５】
本発明の一態様は、防水性、防湿性および放熱性を向上しつつ、筐体と電源基板との導電性を確保できる電源装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電源装置は、アースが必要な部位である第１アース部位と、アースが必要な部位であり前記第１アース部位から離れた位置にある第２アース部位とを有する電源基板と、前記電源基板を収納する導電性の筐体と、前記電源基板から離れた位置を通って前記第１アース部位と前記第２アース部位とを接続するアース線と、前記第１アース部位に接続され、前記筐体と接触する導電部材と、を備え、前記筐体内に樹脂が、前記アース線と前記第２アース部位との接続部分を埋め、前記筐体と前記導電部材との接触部分を埋めないように、部分的に充たされている。
【０００７】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電源装置の製造方法は、アースが必要な部位である第１アース部位と、アースが必要な部位であり前記第１アース部位から離れた位置にある第２アース部位とを有する電源基板と、前記電源基板を収納する導電性の筐体と、前記電源基板から離れた位置を通って前記第１アース部位と前記第２アース部位とを接続するアース線と、前記第１アース部位に接続され、前記筐体と接触する導電部材と、を備える電源装置の製造方法であって、前記筐体内に、前記アース線と前記第２アース部位との接続部分を埋め、前記筐体と前記導電部材との接触部分を埋めないように、樹脂を注入する注入ステップと、注入された樹脂を硬化させる硬化ステップと、を含む。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の一態様によれば、防水性、防湿性および放熱性を向上しつつ、筐体と電源基板との導電性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明実施形態１に係る電源装置を備えた照明装置の斜視図である。
上記照明装置の内部構造を示す斜視図である。
上記照明装置が備える電源装置を一側面から見た斜視図である。
上記電源装置の電源ケースを開口部側から見た正面図である。
上記電源装置が備える電源基板の平面図である。
樹脂がポッティングされた状態の上記電源装置の断面矢視図である。
本発明の実施形態２に係る電源装置の製造方法を示す断面矢視図である。
樹脂がポッティングされた状態の上記電源装置の断面矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
〔実施形態１〕
（照明装置１の概要）
図１は、実施形態１に係る照明装置１の斜視図である。図２は、照明装置１の内部構造を示す斜視図である。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許