TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025144345
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024044081
出願日2024-03-19
発明の名称トナーおよびそれを含む二成分現像剤
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類G03G 9/097 20060101AFI20250925BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】十分に現像され得る帯電性を有し、かつ印刷物に定着後も抗菌性を発現し得るトナーおよびそれを含む二成分現像剤を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくともトナー母粒子と、該トナー母粒子の表面に外添された外添成分とから構成され、前記外添成分が、少なくとも酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子および外添剤を含み、前記酸化チタン粒子および酸化亜鉛粒子が、それぞれ75~200nmおよび80~300nmの平均一次粒子径を有し、前記トナー母粒子に対する前記酸化チタン粒子および酸化亜鉛粒子の外添率をそれぞれA質量%およびB質量%としたときに、式(1):0.5≦A/B≦2.0および式(2):7≦(A+B)≦12の関係を満たすことを特徴とするトナーにより、上記の課題を解決する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくともトナー母粒子と、該トナー母粒子の表面に外添された外添成分とから構成され、
前記外添成分が、少なくとも酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子および外添剤を含み、
前記酸化チタン粒子および酸化亜鉛粒子が、それぞれ75~200nmおよび80~300nmの平均一次粒子径を有し、
前記トナー母粒子に対する前記酸化チタン粒子および酸化亜鉛粒子の外添率をそれぞれA質量%およびB質量%としたときに、次式(1)および(2):
0.5≦A/B≦2.0 (1)
7≦(A+B)≦12 (2)
の関係を満たすことを特徴とするトナー。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記トナーが、前記トナー母粒子に対する前記酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子および外添剤の外添率をそれぞれA質量%、B質量%およびE質量%としたときに、次式(3):
2.5≦(A+B)/E≦20 (3)
の関係を満たす請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記酸化チタン粒子および酸化亜鉛粒子が、それぞれ60~100%の付着強度を有する請求項1または2に記載のトナー。
【請求項4】
前記酸化チタン粒子および酸化亜鉛粒子が、それぞれ40~80%の疎水化率を有する請求項1または2に記載のトナー。
【請求項5】
前記トナー母粒子が、導電剤をさらに含む請求項1または2に記載のトナー。
【請求項6】
前記導電剤が、10~1000nmの体積平均粒子径を有し、かつ前記トナー母粒子中に1~10質量%の内添率で含まれる請求項5に記載のトナー。
【請求項7】
前記導電剤が、カーボンブラックである請求項5に記載のトナー。
【請求項8】
請求項1または2に記載のトナーとキャリアとを含むことを特徴とする二成分現像剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、トナーおよびそれを含む二成分現像剤に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
銅や銀などの金属は抗菌作用を有することから、従来から食器や硬貨などに利用されてきた。そして、近年のパンデミックを機に、改めてそれらの抗菌作用や抗ウイルス作用を付与した様々な製品が開発されている。例えば、これらの抗菌剤を練り込んだ材料をシートなどの所望の形状に成形する、これらの抗菌剤を分散させた液体をスプレー状にして対象物に吹き付けるなどして製品に抗菌性を発現させている。
【0003】
また、電子写真トナー中に抗菌剤を練り込んで、印刷物上の定着したトナー表面に抗菌性を付与する技術が提案されている。
例えば、特開2003-241414号公報(特許文献1)には、抗菌剤を含む透明トナーによって画像体表面を被覆した後、定着させて、画像体に抗菌性を付与する被覆方法が開示されている。
また、特開2022-122546号公報(特許文献2)には、結着樹脂と、離型剤と、特定の要件を満たす無機系抗菌抗ウイルス剤からなる粒子とを含むトナーにより、抗菌性や抗ウイルス性を有する画像を安定して形成し得る画像形成方法が開示され、無機系抗菌抗ウイルス剤として、銀、銅、亜鉛および酸化チタンなどが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-241414号公報
特開2022-122546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1および2のような技術では、印刷物上の定着したトナー表面に十分な抗菌性を付与することができない。その理由として、(1)トナーに抗菌成分を内添した場合、定着時に抗菌成分が表面に露出する確率が低いこと、(2)単独の抗菌成分ではその効果が十分ではないこと、(3)十分な抗菌効果を得るために、トナーに単独の抗菌成分を大量に外添した場合、トナー表面から抗菌成分が脱離して、帯電力の高いトナーのみが選択的に現像・定着されて、印刷物上の抗菌成分が減ることなどが考えられる。
【0006】
そこで、本開示は、十分に現像され得る帯電性を有し、かつ印刷物に定着後も抗菌性を発現し得るトナーおよびそれを含む二成分現像剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定の平均一次粒子径を有する酸化チタン粒子および酸化亜鉛粒子を特定の割合でトナー母粒子に外添することにより、帯電性を維持しつつ、優れた抗菌性を発現し、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
かくして、本開示によれば、少なくともトナー母粒子と、該トナー母粒子の表面に外添された外添成分とから構成され、
前記外添成分が、少なくとも酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子および外添剤を含み、
前記酸化チタン粒子および酸化亜鉛粒子が、それぞれ75~200nmおよび80~300nmの平均一次粒子径を有し、
前記トナー母粒子に対する前記酸化チタン粒子および酸化亜鉛粒子の外添率をそれぞれA質量%およびB質量%としたときに、次式(1)および(2):
0.5≦A/B≦2.0 (1)
7≦(A+B)≦12 (2)
の関係を満たすことを特徴とするトナーが提供される。
【0009】
また、本開示によれば、上記のトナーとキャリアとを含むことを特徴とする二成分現像剤が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、十分に現像され得る帯電性を有し、かつ印刷物に定着後も抗菌性を発現し得るトナーおよびそれを含む二成分現像剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

シャープ株式会社
冷蔵庫
14日前
シャープ株式会社
冷蔵庫
22日前
シャープ株式会社
表示装置
15日前
シャープ株式会社
加湿装置
4日前
シャープ株式会社
空気調和機
8日前
シャープ株式会社
加熱調理器
14日前
シャープ株式会社
空気調和機
8日前
シャープ株式会社
空気調和機
8日前
シャープ株式会社
画像形成装置
7日前
シャープ株式会社
駐車制御装置
7日前
シャープ株式会社
画像形成装置
7日前
シャープ株式会社
画像形成装置
14日前
シャープ株式会社
画像形成装置
8日前
シャープ株式会社
画像形成装置
1か月前
シャープ株式会社
画像形成装置
14日前
シャープ株式会社
画像形成装置
22日前
シャープ株式会社
ファクシミリ装置
15日前
シャープ株式会社
回収装置及び清掃具
1日前
シャープ株式会社
電子部品の筐体構造
22日前
シャープ株式会社
回収装置及び清掃具
1日前
シャープ株式会社
回収装置及び清掃具
1日前
シャープ株式会社
スタンド及び表示装置
16日前
シャープ株式会社
測定装置及び測定方法
24日前
シャープ株式会社
室外機及び空気調和機
8日前
シャープ株式会社
断熱箱体、および冷蔵庫
7日前
シャープ株式会社
断熱箱体、および冷蔵庫
7日前
シャープ株式会社
画像形成装置の定着装置
22日前
シャープ株式会社
情報処理装置及び表示方法
14日前
シャープ株式会社
画像形成装置及び現像装置
7日前
シャープ株式会社
集塵装置および電気掃除機
23日前
シャープ株式会社
情報処理装置及び表示方法
24日前
シャープ株式会社
緩衝材及び洗濯機の梱包体
24日前
シャープ株式会社
制御装置及び画像形成装置
28日前
シャープ株式会社
固定機構および画像形成装置
7日前
シャープ株式会社
原稿送り装置及び画像形成装置
14日前
シャープ株式会社
端末装置、方法、および集積回路
今日
続きを見る