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公開番号2025146862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2025121605,2021503186
出願日2025-07-18,2021-01-13
発明の名称合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人大阪フロント特許事務所
主分類C03C 27/12 20060101AFI20250926BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】シェード領域において平行光透過率が均一である濃色部が存在し、従って、シェード領域における色むらを抑えることができる合わせガラス用中間膜を提供する。
【解決手段】本発明に係る合わせガラス用中間膜は、一端と、一端の反対側に他端とを有し、他端の厚みが一端の厚みよりも大きく、中間膜をJIS R3202:1996に準拠した2枚のクリアガラスの間に配置して合わせガラスXを得て、得られた合わせガラスXについて特定の平行光透過率を測定したときに、中間膜が、一端側から他端側に向けて平行光透過率が連続的に減少し、かつ平行光透過率の変化割合の絶対値が0.3%/mmを超えるグラデーション部と、グラデーション部よりも一端側に位置し、かつ平行光透過率が60%以上である透明部と、グラデーション部よりも他端側に位置し、かつ平行光透過率の変化割合の絶対値が0.3%/mm以下である地点Aを1つ以上含む濃色部とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一端と、前記一端の反対側に他端とを有し、
前記他端の厚みが、前記一端の厚みよりも大きく、
中間膜をJIS R3202:1996に準拠した2枚のクリアガラスの間に配置して合わせガラスXを得て、得られた合わせガラスXについて下記の平行光透過率を測定したときに、中間膜が、
前記一端側から前記他端側に向けて平行光透過率が連続的に減少し、かつ平行光透過率の変化割合の絶対値が0.3%/mmを超えるグラデーション部と、
前記グラデーション部よりも前記一端側に位置し、かつ平行光透過率が60%以上である透明部と、
前記グラデーション部よりも前記他端側に位置し、かつ平行光透過率の変化割合の絶対値が0.3%/mm以下である地点Aを1つ以上含む濃色部とを有する、合わせガラス用中間膜。
平行光透過率の測定:前記一端から前記他端に向けて2cmの位置を始点として、前記始点から前記他端に向けて1cm間隔毎に複数の地点Aを選択する。各地点Aにおいて合わせガラスXの平行光透過率を測定する。x軸方向を「前記一端からの距離」とし、y軸方向を「平行光透過率」とし、1つの地点Aと該地点Aから前記一端と前記他端とを結ぶ方向の両側に1cm離れた2つの地点との3つの地点から、2cmの領域での近似直線を作成する。近似直線から求められる平行光透過率の変化割合の絶対値を、前記1つの地点Aにおける「平行光透過率の変化割合の絶対値」とする。地点Aのそれぞれについて、「平行光透過率の変化割合の絶対値」を求める。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記一端と前記他端とを結ぶ方向における前記濃色部の距離の、前記一端と前記他端とを結ぶ方向における中間膜の距離に対する比が、0.05以上である、請求項1に記載の合わせガラス用中間膜。
【請求項3】
前記一端と前記他端とを結ぶ方向における前記濃色部の距離が、50mm以上である、請求項1又は2に記載の合わせガラス用中間膜。
【請求項4】
中間膜が、前記一端と前記他端とを結ぶ方向での10cmの距離範囲あたり、厚みが10μmを超えて変化していない厚み均一部位を有し、
前記厚み均一部位が、前記一端と前記他端との中央の位置よりも前記他端側に位置する、請求項1~3のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
【請求項5】
前記グラデーション部及び前記濃色部はそれぞれ、着色剤を含む着色層を有し、
中間膜の厚み方向の表面と、前記着色層の厚み方向の表面との最短距離が、10μm以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
【請求項6】
第1の合わせガラス部材と、
第2の合わせガラス部材と、
請求項1~5のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜とを備え、
前記第1の合わせガラス部材と前記第2の合わせガラス部材との間に、前記合わせガラス用中間膜が配置されている、合わせガラス。
【請求項7】
一端と、前記一端の反対側に他端とを有し、
前記他端の厚みが、前記一端の厚みよりも大きく、
第1の合わせガラス部材と、第2の合わせガラス部材と、中間膜とを備え、
前記第1の合わせガラス部材と前記第2の合わせガラス部材との間に、前記中間膜が配置されており、
合わせガラスについて下記の平行光透過率を測定したときに、合わせガラスが、
前記一端側から前記他端側に向けて平行光透過率が連続的に減少し、かつ平行光透過率の変化割合の絶対値が0.3%/mmを超えるグラデーション部と、
前記グラデーション部よりも前記一端側に位置し、かつ平行光透過率が60%以上である透明部と、
前記グラデーション部よりも前記他端側に位置し、かつ平行光透過率の変化割合の絶対値が0.3%/mm以下である地点Aを1つ以上含む濃色部とを有する、合わせガラス。
平行光透過率の測定:前記一端から前記他端に向けて2cmの位置を始点として、前記始点から前記他端に向けて1cm間隔毎に複数の地点Aを選択する。各地点Aにおいて合わせガラスの平行光透過率を測定する。x軸方向を「前記一端からの距離」とし、y軸方向を「平行光透過率」とし、1つの地点Aと該地点Aから前記一端と前記他端とを結ぶ方向の両側に1cm離れた2つの地点との3つの地点から、2cmの領域での近似直線を作成する。近似直線から求められる平行光透過率の変化割合の絶対値を、前記1つの地点Aにおける「平行光透過率の変化割合の絶対値」とする。地点Aのそれぞれについて、「平行光透過率の変化割合の絶対値」を求める。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、合わせガラスを得るために用いられる合わせガラス用中間膜に関する。また、本発明は、上記合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
合わせガラスは、外部衝撃を受けて破損してもガラスの破片の飛散量が少なく、安全性に優れている。このため、上記合わせガラスは、自動車、鉄道車両、航空機、船舶及び建築物等に広く使用されている。上記合わせガラスは、一対のガラス板の間に中間膜を挟み込むことにより、製造されている。中間膜は、例えば、下記の特許文献1に記載の方法(導管法)、及び、下記の特許文献2に記載の方法(Feed Block法)等により作製されている。
【0003】
また、自動車に用いられる上記合わせガラスとして、ヘッドアップディスプレイ(HUD)が知られている。HUDでは、自動車のフロントガラスに、自動車の走行データである速度などの計測情報等を表示させることができ、運転者はフロントガラスの前方に表示が映し出されているように認識することができる。
【0004】
上記HUDでは、計測情報等が、二重に見えるという問題がある。
【0005】
二重像を抑制するために、楔状の中間膜が用いられている。また、特許文献3に記載のように、意匠性及び遮光性等の観点から、楔状の中間膜において、シェード領域が設けられることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-231521号公報
WO2009/001856A1
特開平11-130481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
シェード領域では、一般に、色及び可視光線透過率を変化させるために、着色剤が用いられる。しかしながら、従来の楔状の中間膜では、中間膜の厚み変化に伴って、着色剤を含む着色層の厚みも変化する。したがって、従来の楔状の中間膜では、シェード領域において、平行光透過率が均一である領域は存在せず、着色層の厚みが大きい部分において、色むらが生じやすい。
【0008】
特に、ルーフ部一体型フロントガラスに用いられる中間膜のように、幅の大きい中間膜では、シェード領域において、色むらが生じやすい。
【0009】
本発明の目的は、シェード領域において平行光透過率が均一である濃色部が存在し、従って、シェード領域における色むらを抑えることができる合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の広い局面によれば、一端と、前記一端の反対側に他端とを有し、前記他端の厚みが、前記一端の厚みよりも大きく、中間膜をJIS R3202:1996に準拠した2枚のクリアガラスの間に配置して合わせガラスXを得て、得られた合わせガラスXについて下記の平行光透過率を測定したときに、中間膜が、前記一端側から前記他端側に向けて平行光透過率が連続的に減少し、かつ平行光透過率の変化割合の絶対値が0.3%/mmを超えるグラデーション部と、前記グラデーション部よりも前記一端側に位置し、かつ平行光透過率が60%以上である透明部と、前記グラデーション部よりも前記他端側に位置し、かつ平行光透過率の変化割合の絶対値が0.3%/mm以下である地点Aを1つ以上含む濃色部とを有する、合わせガラス用中間膜(本明細書において、「合わせガラス用中間膜」を「中間膜」と略記することがある)が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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